港合同・昌一金属闘争&中央コンクリート闘争

那須電機鉄工株式会社(本社、東京・新宿)の「団交拒否の不当労働行為糾弾!」「労働組合員への選別解雇、労働組合潰しを許さない!」を掲げた港合同・昌一金属闘争が6月3日、港合同・昌一金属支部、全港湾・大阪支部、関生支部の3労組と関西労組交流センターの仲間で大阪市内の2カ所で抗議宣伝行動を展開。加えて、不当労働行為企業と労働委員会から認定された「中央コンクリート社」を周知するため、東淀川区役所前で「中央コンクリート社の不当労働行為を労働委員会が認定」を掲げた情宣活動を展開しました。

「那須電機鉄工社大阪工場への宣伝活動」

大阪市西淀川区にある那須電機鉄工社大阪工場前で宣伝活動を展開。関西労組交流センターの仲間が横断幕と組合旗を掲げ、昌一金属支部・副委員長と書記長が交替でマイクを握り、「那須電機鉄工社の労働組合潰し糾弾!」「選別解雇を撤回せよ!」「大阪工場の労働者も声をあげてほしい!」などと訴えました。最後に、関生支部・武谷副委員長のリードのシュプレヒコールで大阪工場の宣伝活動を終えました。

「背景資本の三井住友銀行前で宣伝活動」

続いて、中央区北浜にある、那須電機鉄工社の株主・三井住友銀行大阪本店前で宣伝活動を展開しました。昌一金属支部・副委員長と書記長が交替でマイクを握り、オフィス街を行き交う会社員らに「労働組合潰しを続ける、那須電機鉄工社の経営陣に、株主の責任において適切な指導と改善を求める」などを訴え、関西労組交流センターの仲間と関生支部・武谷副委員長が、オフィス街を行き交う女性や男性の会社員らにビラを配布。若い男性や外国人がビラを受け取ったのが印象的でした。ビラは46枚の配布でした。引き続き背景資本への宣伝活動を展開します。

※昌一金属闘争とは
昌一金属株式会社(大阪市港区)の民事再生事件において、スポンサーとして名乗りを上げ、裁判所の選定を受けた「那須電機鉄工株式会社」は、東京・新宿に本社を置き、大阪市西淀川区中島に大阪工場を持つ企業。
「民事再生を利用した労働組合潰し」
那須電機鉄工社は、民事再生を利用して、昌一金属福崎工場の土地・建物と事業のみを買収して、工場で働く労働者は子会社の「那須電機商事」に引き継がせ、福崎工場に出向という形をとって、労働条件の大幅な切り下げを行ってきた。
那須電機鉄工社は、当初から労働組合を敵視し、組合役員に「(那須電機では)組合活動はできませんよ」と言い、組合役員を狙い撃ちする大幅な賃金の減額提示、それでも雇用継続を希望すると、最後は面談のリストから組合役員のみを排除するという、選別解雇を行ってきた。これは国鉄分割・民営化で行われた、当時の国鉄組合を潰すめに一旦全員解雇、選別再雇用した手法とまったく同じであり、憲法・労働組合法に違反する不当労働行為そのものだ。
「団交拒否の不当労働行為企業を放置できない」
さらに那須電機鉄工社は、組合からの団体交渉申し入れに対して、「正式な事業譲渡契約を受けていないので、当社では応じられない」と団交拒否してきた。すでに裁判所の選定を受け、雇用継続のための面談を行い、5月1日事業譲渡に向けて那須電機鉄工社から昌一金属社への人員派遣も行われているにも関わらず、まったくおかしな主張だ。
那須電機鉄工社は、面談リストから組合役員を排除して「雇用を断った」ことは認めている。これは意図的に組合役員を排除して組合を潰そうとする行為であり、労働組合として那須電機鉄工社のような悪質な不当労働行為企業を放置することはできない。
那須電機鉄工社(那須電機商事)は、組合潰しの選別解雇・団交拒否を謝罪し撤回せよ!労働組合(港合同・昌一金属支部)と真摯に話し合い、組合役員を全員雇用せよ!雇用を人質にした大幅な労働条件の切り下げをやめろ!

「中央コンクリート社は、労委命令を履行しろ!」

午後からは、大阪市東淀川区に移動し、中央コンクリート社の不当労働行為糾弾の宣伝活動を展開しました。昌一金属支部の副委員長と書記長が横断幕を掲げた東淀川区役所前の歩行者道路では、武谷副委員長がマイクを握り、中央コンクリート社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の関生支部潰しが背景にあることなどを整然と訴えました。
横断幕を掲げた歩行者道路では、昌一金属支部の組合員と武谷副委員長が通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「男性の市民やミキサードライバーから激励があった」

関生支部・機関紙部が作成した「中央コンクリート闘争ニュース」ビラは、東淀川区役所前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
ビラを受け取った男性市民から「おう!労働組合か、がんばれよ!」などと激励がありました。
区役所前を通行するミキサードライバから手を振ったり、クラクションを鳴らすなどの激励がありました。
午後1時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、東淀川区役所前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。引き続き、街頭での宣伝活動を展開します。

※中央コンクリート闘争とは
「労働委員会が不当労働行為を認定し、救済命令を出した!」
中央コンクリート株式会社(大阪市東淀川区菅原)が、関生支部が申し入れた団体交渉を拒否したことから、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立をした事件で、大阪府労働委員会は2024年2月6日付けで、中央コンクリート社の不当労働行為(断固拒否)を認定し、救済命令を出しました。

「大阪広域生コン協組の関生潰しに加担した」

中央コンクリート社は、関生支部と長年の労使関係にある会社であり、一面共闘(協同組合運動など)に協力してきた会社でした。
2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生潰し。中央コンクリート社は、大阪広域生コン協組の執行部から圧力をかけられ、関生支部潰しに協力させられたという背景があります。

「団体交渉を開催する義務がある」

大阪広域生コン協組の関生潰しの背景があったとしても、中央コンクリート社は大阪府労働委員会から労働組合法違反の不当労働行為に認定されてことを真摯に受けとめ、関生支部と組合員に謝罪し、速やかに団体交渉を開催する義務があります。

「不当労働行為企業の集まりが大阪広域生コン協組」

本事件は、関生支部の役員らの奮闘によって、中央コンクリート社の不当労働行為認定を勝ち取りました。また、2024年2月2日付けでコーシンコーポレーション・山政生コン社が大阪府労働委員会から不当労働行為(支配介入)と認定されるなど、大阪広域生コン協組に加盟している企業が、続々(ナニワ生コン、藤原生コン運送、五一、タイコー)と労働組合法違反の不当労働行為に認定されています。

「大阪広域生コン協組の関生潰しを粉砕する!」

関生支部は、中央コンクリート社をはじめ大阪広域生コン協組に加盟している不当労働行為企業が、関生支部に謝罪し、労働委員会の救済命令を履行するまで闘います。
労働委員会の救済命令を武器に、大阪広域生コン協組の関生潰しを粉砕する行動に立ちます。

7.13反弾圧シンポジウム
ストライキを背景にした要求は恐喝?!
連帯ユニオン関生支部・湯川委員長への懲役10年求刑を許すな!!

日 時:2024年7月13日(土)13:00~
場 所:エルおおさか南館5Fホール
◆パネルディスカッション
パネラー
  吉田 美喜夫 (立命館大学名誉教授)
  竹信 三恵子 (ジャーナリスト)
  望月 衣塑子 (東京新聞記者)
  大石 あきこ (れいわ新選組衆議院議員)
  木村  真  (豊中市議会議員)
  久堀  文  (弁護士)
  片田 真志  (弁護士)
  渋谷 有可  (弁護士)
  小林 勝彦  (全港湾大阪支部・執行委員長)
コーディネーター
  細野 直也  (関西地区生コン支部・書記長)
主 催:全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
共 催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン 06-6583-5549 ビラPDFココをクリック 
ヒューライツ大阪HP
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

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東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

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