約束はきちんと履行してください
「団結権」「団体交渉権」「団体行動権(ストライキなど)」は、労働3権と呼ばれ日本国憲法で保障された労働者の権利です。
私たちは、生コン・セメントの輸送運賃の引き上げを求め、滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫の生コン経営者会と、生コン輸送運賃日額55,000円、セメント輸送運賃トン当たり510円の引き上げの合意に達しました。
しかし、これを頑として認めない広域協組の執行部は、労組対策費を予算化、協同組合の事業目的や活動とは全く無関係な一大キャンペーンを展開して私たちに攻撃を加えています。その費用の供出と署名活動のノルマまで協同組合加盟社に強制し、さらに異論を唱える者には恫喝を加えるなど恐怖政治を行っているのです。
協同組合理事長が「街宣活動」を支援
ネットをご覧の方はすでにご存知のように、なぜか私たちは、以前「在特会」と通称される差別排外主義者集団に所属していた瀬戸弘幸や渡辺昇らの攻撃を受けています。
驚くことに今年1月5日、広域協組は「瀬戸弘幸氏による街宣活動についてのお願い」との文書を会員各社に発信。その内容は1月8日、梅田のヨドバシカメラ前で瀬戸弘幸なる人物が連帯労組攻撃の街宣活動を行うので、協組員はその現場に立ち会い応援してほしいというものでした。当日は広域協の地神・大山の両副理事長が偏見に満ちた演説を護衛するかのように背後に控える姿がありました。
広域協組(執行部)はどうして、「在日朝鮮・韓国人は出て行け、彼らを殺せ」と街頭で叫び、“差別排外主義者”や“ネオナチ”とも呼ばれる人物と行動を共にし、活動を支援しているのでしょうか?
良識ある経営者の方には、恫喝に屈せず、差別排外主義者とも手を結ぶような執行部とはきっぱりと決別し、業界の安定的な成長に向けて再び私たちと共に歩んでいただきたいと願ってやみません。
共に戦ってきた仲間を平気で裏切る労働組合
生コン・セメント関連業界の6労働組合は、業界の民生化、輸送運賃の値上げ、労働環境・条件の改善などを目指して、共に運動を推進してきました。
路線・方針の違いを乗り越えて要求実現のために共同・共闘体制を確立。一定の成果を上げてきました。
ところが一部の労組は、今回の大阪広域協の「連帯攻撃」を機に、戦線から逃亡するばかりか、一転してその片棒を担ぎ「連帯つぶし」の策謀に加担するまでに落ちぶれてしまったのです。
「労使協調・生産性向上」「民生的労働組合」「共存・共闘」を口にして、ときに私たちと敵対していた彼らは、私たちの運動が多くの労働者に受け入れられ、方針の正しさが証明されて、自らの組織が追い詰められたときは私たちにすり寄ってきました。
しかし、どのような説得、あるいは甘言に乗せられたのか、手の平を返してネオナチと手を組む大阪広域協にすり寄ったのです。そこには、この機に乗じて自らの失地回復、勢力拡大を目論む卑しい性根が透けて見えます。
昨日まで共に戦っていた仲間を平気で敵に売り渡す。これは、私たちに対する裏切りであると同時に、生コン業界のみならず、全労働者に対する裏切りに他なりません。