取引先販売店前での宣伝行動 / 藤原生コン運送闘争
不当労働行為企業と労働委員会から認定された「藤原生コン運送社」の周知と、「関生支部弾圧の不当性・異常な労組弾圧」の事実を周知するために、連帯ユニオン関生支部・大阪 Bブロックは4月14日、取引先の販売店「住商セメント大阪支店」前で「藤原生コン運送社の不当労働行為を労働委員会が認定、関生支部弾圧事件を知って欲しい」などを掲げた情宣活動を展開しました。
「住商セメント大阪支店は人権DDを実践せよ」
中央区北浜の住商セメント大阪支店が入居する住友ビルディング正面玄関前の歩行者道路では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、藤原生コン運送社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたことが確定したこと、大阪広域生コン協組の関生支部潰しが背景にあることを訴えました。そして、住商セメントに対して、「国連・ビジネスと人権に関する指導原則」の実践として取引先への指導と改善を要請しました。
「住商セメント社は人権侵害の被害者に謝罪と賠償を行え」
また、武谷副委員長は、住商セメント大阪支店内でパワハラをめぐる人権侵害が発覚し、被害者が出ていることを述べ「住商セメント社は、人権侵害行為の事実を認めて、検証し再発防止策を内外に示すべきだ。そして、被害者にきちんと謝罪し、賠償責任を負うべきだ!」と訴えました。さらに、住友ビルディングに入居している住友グーループの経営者にも「系列会社への指導と改善を求める」と呼びかけました。
関生支部組合員が横断幕を掲げ、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。
そして、住商セメント大阪支店内でパワハラをめぐる人権侵害が発覚したことを訴えました。
関生支部組合員が横断幕を掲げ、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。
「関生支部弾圧事件をご存じですか?」
2018年から始まった「関西地区生コン支部弾圧」では、7件のべ19人の無罪判決が出されたこと。MBS映像’24の「労組と弾圧・関西生コン事件を考える」という番組や、You Tube「デモクラシータイムス」が放映されたこと。東京新聞の「こちら特捜部」に特集記事が掲載されたことなどを話し、「関生支部弾圧事件を知って欲しい」ことを訴えました。
そして、2月26日に開かれた京都3事件で「無罪」判決が出たことで、検察による関生委員長らへの「懲役10年の求刑」を粉砕したことを報告。正当な組合活動を犯罪にすることを許すことはできない、残りの刑事事件の無罪判決を勝ち取るために全力をつくす!市民のみなさんも声をあげて欲しい!と訴えました。
「ミキサードライバーから手を振る激励が」
関生支部・機関紙部が作成した「藤原生コン運送闘争ニュース」と「関西生コン弾圧事件をご存じですか?」カラービラは、オフィス街の住友ビルディング前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
会社員らから「ありがとうございます、読ませてもらいますね!」「お疲れさま!」「頑張ってください!」などの激励がありました。また、土佐堀通りを通行するバラセメント車やミキサー車のドライバーから手を振る激励があったのが印象的でした。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、北浜のオフィス街を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、10枚の配布でした。引き続き、取引先前での宣伝活動を展開します。
「藤原生コン運送㈱の不当労働行為認定が確定した」
大阪府労働委員会は2024年9月9日付けで、藤原生コン運送社の不当労働行為(支配介入)を認定する命令書を出しました。
藤原生コン運送社が、中央労働委員会への再審査申立を行わなかったことから、大阪府労働委員会の命令が確定しました。
「命令書・主文」
被申立人は、申立人に対し、下記の文書を速やかに交付しなければならない。
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司様
代表取締役 徳田忠夫
当社が、令和5年4月6日に貴A組合員に対し、同月11日に同B組合員に対し、貴組合からの脱退を勧奨したことは、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条3号に該当する不当労働行為であることが認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。
「大阪広域生コン協組が指示した組合脱退勧奨」
藤原生コン運送社(大阪府茨木市西田中町)は2023年4月、関生支部の組合員2名に「組合脱退勧奨」を行いました。藤原生コン運送分会は関生支部と連携して、会社側の組合脱退勧奨を跳ね返すと同時に、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立を行ったのです。
労働委員会の救済申立では、藤原生コン運送社の不当労働行為が認定され、救済命令が出されました。
本救済申立事件では、藤原生コン運送社側が行った「組合脱退勧奨」が、大阪広域生コン協組(大阪市中央区瓦町)の指示・圧力があったことが労働委員会の命令書に明確に記されています。
「藤原生コン運送社の不当労働行為・人権侵害を許さない」
大阪広域生コン協組の関生支部潰しと連携した藤原生コン運送社の関生支部・藤原生コン運送分会潰しを狙った不当労働行為・人権侵害を、私たち関生支部は断じて許すことはできません。
藤原生コン運送社が、心から藤原生コン運送分会の組合員と関生支部に謝罪する。不当労働行為・人権侵害をしたことを真摯に反省する。労働組合法違反を二度と繰り返さないと誓約するまで、闘い続けます。引き続きご支援をお願いします。
【デモクラシータイムス】

動画閲覧できます ココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
5月22日 大津1次事件控訴審 大阪高裁 | 14:30~ |
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6月 9日 大津2次事件(判決) 大阪高裁 | 14:30~ |