11.6全国労働者総決起集会・改憲阻止!1万人大行進

「労働者の団結した力で新自由主義を終わらせよう!戦争・大軍拡・改憲を止めよう!闘う労働組合を甦らせよう!」をスローガンに、「11.6全国労働者総決起集会・改憲阻止!1万人大行進」が11月6日、東京・日比谷野外音楽堂で開催され、2200人を超える闘う労働者・労働組合が結集しました。

「節目の本集会を新たな出発点として共に闘おう」

司会の日本機械工業労働組合・福島さんと動労千葉幕張支部長・北嶋さんが開会宣言。全国金属機械労働組合・木下執行委員の開会あいさつ。木下執行委員は、全国からの結集にお礼を述べたあと「韓国、アメリカをはじめ世界で闘う仲間を迎えた25回目の本集会。この節目の集会はウクライナ戦争による戦時下で開催された。アメリカ、NATOとロシアによる世界戦争の様相は、岸田首相がNATO会議に出席したことに顕れた。岸田政権は、安倍の国葬を強行することで、戦時体制に一挙に転換しようと画策。安倍の英霊化、国威発揚を狙い改憲に突き進もうとしている。全国から結集した仲間の闘いで岸田政権の狙いを打ち砕こう」と岸田政権打倒を訴え、「本集会に関生支部が早朝から大阪を出発し、大挙、駆けつけてくれている。4年を超える激しい弾圧を闘い抜いて、闘う労働組合の旗を守り抜いたことが、労働組合の新たな結集軸となっている。戦争を止める闘い、物価上昇で労働者が生きられない状況をひっくり返すために、来春闘を闘おう。本集会を新たな出発点として共に闘おう」と行動を提起しました。

「連帯あいさつ。共に闘う決意を表明」

連帯あいさつでは、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東さん、東京・過労死を考える家族の会・中原さんが、現場の闘争報告と共に闘う決意を述べました。

「この場に集まったすべての力を結集し、新たな一歩を踏み出し、共に闘おう!」

国鉄千葉動力車労働組合・関委員長から基調報告。関委員長は、全国からの結集にお礼を述べたあと「3年ぶりに韓国、アメリカから20年に及ぶ連帯を築き上げたきた同志たちを迎えて本集会を開催することができた」と国際連帯を話し、「一歩前進二歩後退。情勢に負けることなく闘い続けたことは小さくない。関生支部は、労組活動を犯罪にでっち上げられ89名の組合員を逮捕、長期勾留するなど戦後最大の労組弾圧を一身に受けながら不屈に闘い続けている。動労千葉は、国鉄分割・民営化や外注化攻撃との闘いで70名を超える不当解雇攻撃を受けながらも団結を守り抜いている。港合同は、次々に襲いかかった倒産・組合つぶし攻撃に対し、自主管理と地域全体の組織化で立ち向かい前進してきた」と呼びかけ3労組の闘いを振り返りました。そして、戦争情勢を話し、労働者の国際連帯を提起したあと「関生弾圧粉砕、JRの組織破壊攻撃、労組なき社会を覆す闘いに挑む」と行動方針を示しました。最後に、関委員長は「労働者は社会の主人公だ。歴史を作るのも労働者。この場に集まったすべての力を結集し、新たな一歩を踏み出し、共に闘おう」と闘う決意を表明しました。

「労働組合つぶしは、戦争への道!闘う労働組合の団結と行動で粉砕しよう!」

関生支部からの特別報告。関生支部・武谷書記次長は、日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べたあと「戦争情勢のさなか、関生支部は、戦争と改憲を阻止するために、先頭に立って闘うことを表明する。関西では、この1年間、大阪広域生コン協組の労働組合つぶしと権力弾圧粉砕の現場闘争を、関西労組交流センターの仲間と共に闘い抜いた。関西の仲間をはじめ全国労組交流センターの仲間のみなさんに感謝する。大阪広域生コン協組の組合つぶし、それと連携した警察・検察による権力弾圧は、最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける。労働組合つぶしは、戦争への道だ。すべての労働組合つぶしを、闘う労働組合の団結と行動で粉砕し、国鉄1047名解雇撤回闘争に完全勝利しよう。憲法改悪、軍事費増額、大軍拡で、戦争ができる国づくりを進める、岸田政権を打倒するために、闘う労働組合が先頭に立ち、行動しよう」と訴えました。
関生支部・湯川委員長から届いた「11.6労働者総決起集会メッセージ」を、関生支部・赤川執行委員が読み上げました。
続いて、関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会・代表者から、関生弾圧と共に闘う決意が表明されました。

「賛同人・団体からの発言」

賛同人・団体からは、愛媛県職員労働組合・中村委員長、日教組奈良市・増田書記長、札幌学院大学教授・浅川教授、社民党千葉県連・原田副幹事長が、現場の闘争報告と、今後の闘争方針を示す発言がありました。

「国鉄闘争、解雇撤回勝利に向けて!」

国鉄闘争の訴えでは、動労千葉・中村副委員長、動労千葉顧問弁護団・葉山弁護士、動労千葉を支援する会・織田事務局長から、解雇撤回闘争の報告と闘争方針が示され、勝利するまで闘う決意が表明されました。

「JRの攻撃を覆す闘いに挑む」

JR4000人合理化・廃線化の闘いでは、動労千葉・渡辺書記長と佐野書記次長、動労西日本・山田書記長、内房線と地域を守る会・朝生さん、動労総連合新潟・杉野委員長が、「JRの攻撃を覆す闘いに挑む」など闘争方針を示す発言がありました。

「韓国、アメリカ、ビルマから国際連帯の訴え!」

動労総連合九州・羽廣委員長のカンパアピールに続いて、KING BISCUITENTER TAINERSの歌と音楽を経て、国際連帯の訴え。
韓国からは韓国民主労総ソウル地域本部・イヒョンヒ主席本部長、アメリカからは労働者党建設統一戦線委員会・スティーブゼルツアーさん、在日ビルマ市民労働組合・マテンテンウ書記長が、現地や現場の闘争を報告したあと、国際連帯で共に闘う決意を表明しました。
最後に、滞日在日外国人労働者全員が登壇し、クルド人難民のデニスさんが発言しました。

 

「改憲と戦争を阻止するために全力で闘う!」

改憲・戦争阻止では、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人・高山弁護士、沖縄国鉄闘争全国運動呼びかけ人・宮城さん、改憲・戦争阻止!大行進神奈川・舟木さん、8.6ヒロシマ大行進実行委員会・宮原さん、3.11反原発福島行動・椎名共同代表、星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会会議・星野さん、杉並区議会議員・洞口さんが、改憲・戦争阻止の現場の闘争報告と闘争方針を示したあと、改憲と戦争を阻止するために、全力で闘う決意を表明しました。

「現場の闘争報告」

労働現場の闘争報告。赤羽郵便局で働く高橋さん、一陽会労働組合・坪井委員長、全学連・赤嶺委員長から、労働現場の闘争報告と闘争に勝利するまで闘う決意表明がされました。

「関生組合員のリードで、団結がんばろう!」

国鉄闘争全国運動よびかけ人・金元重さんの閉会あさいつとまとめが提起されました。集会の最後に、関生支部・高濱組合員のかけ声で「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和。そして、コンビニ関連ユニオン・河野委員長のリードで「インターナショナル」を斉唱して、デモ行進に挑みました。

「繁華街を行き交う市民らに、注目を浴びたデモ行進」

日比谷公園を出発し、東電本社前、銀座、JR東京駅を通る2200人超のデモ隊は、沿道の市民らから注目を浴びました。解散地点では、集約集会と「団結がんばろう!」でデモ行進を締めくくりました。
労働者の団結した力で新自由主義を終わらせよう!戦争・大軍拡・改憲を止めよう!闘う労働組合を甦らせよう!労働組合つぶしは、戦争への道。すべての労働組合つぶしを粉砕しよう!国1047名解雇撤回闘争に完全勝利しよう!憲法改悪、軍事費増額、大軍拡で、戦争ができる国づくりを進める、岸田政権を打倒するために、闘う労働組合が先頭に立ち、行動しよう!

 

 

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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