第2回 人権問題シンポジウム

第2回人権問題シンポジウム(主催、関生支部・人権部)が6月28日、エルおおさかで開催され84人の労働者・市民が参加しました。

「インターネット上の部落差別~鳥取ループ事件からみた人権課題」

第2回人権問題シンポジウムは、講師に中井雅人弁護士(大阪労働者弁護団)と高橋定さん(部落解放同盟大阪府連合会書記長)を招いて学習会を開催しました。
第1部は「インターネット上の部落差別~鳥取ループ事件からみた人権課題」をテーマに中井弁護士が講演。中井弁護士は、インターネット上の差別表現への対応と類型を示し、事案の概要として「復刻版・全国部落調査」の出版を題材に、裁判で求めている権利侵害などの内容を詳細に話しました。そして、問題点と課題を解説したあと東京地裁判決の骨子を解説し、部落の一覧表公開は違法で損害賠償責任を認めたことなどを評価しました。他方で差別されない権利を認めなかったことは、部落差別の実態を理解していない判決を指摘し、控訴審では差別されない権利を認めたことを含めた控訴審判決の特徴を述べました。
最後に、中井弁護士は「今後の闘いのために」として、❶裁判闘争の報告会❷差別動画の削除要請❸モニタリング活動の普及❹地名公表含む差別を禁止する法の制定❺民間ネット事業4団体に対する削除要請❻⑥教育、啓発活動の推進を提起して、高橋書記長バトンを渡しました。

「大阪における『部落探訪』削除訴訟の闘い」

第2部は、「大阪における『部落探訪』削除訴訟の闘い」をテーマとした高橋書記長の講演。高橋書記長は、❶部落探訪削除裁判闘争とは❷全国の動き❸大阪における現状❹部落探訪削除裁判の経過❺他県の部落探訪削除の経過❻鳥取ループ・示現舎によるヘイトクライム❼府インターネット誹謗中傷・差別防止条例の制定と改正❽国のプロバイダ責任制限法改正❾削除裁判闘争の意義と課題などを資料を示して具体的に話しました。最後に高橋書記長は、今後の取組について10項目を提起して講演を終えました。

「人権問題について深く学ぶことが重要だ」

質疑では、関生支部の平田執行委員、大阪Aブロック組合員、関西ゼネラル支部の書記長が質問や意見を述べ、中井弁護士や高橋書記長がそれに答えました。
関生支部・湯川委員長が本日のシンポジウムのまとめ。湯川委員長は「労働組合として労働者の権利、人権意識を高めるための人権問題シンポジウム。生コン産業には、在日外国人や解放運動をしている人も多くいるが、局面が変わると対立し、差別するなど矛盾もある。男尊女卑、女性差別、男女平等、LGBTQなどを含め人権問題について深く学ぶことが重要だ」と問題提起しました。
第3回人権問題シンポジウムは、8月下旬に予定しています。人権を学び、それを実践に活用するかを考えるための学習会に多くの参加を呼びかけます。

ヒューライツ大阪HP
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

7月はありません  

 

関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック

関西生コン弾圧ニュース 102 中労委の現状に強い危機感 ココをクリック