加茂生コン事件・差し戻し審公判&事前集会
加茂生コン事件の差し戻し審公判が12月19日、大阪高裁で開かれました。公判の前段に「12.19加茂生コン事件差し戻し審、事前集会」(主催、労働組合の大弾圧を許さない実行委員会)が若松浜公園で開催され、120人を越える闘う労働者・市民が結集しました。
「差し戻し審で、今度こそ完全無罪を勝ち取ろう」
司会の港合同昌一金属支部・木下委員長が開会宣言。木下委員長は「加茂生コン事件は、保育所に提出する就労証明書の発行などを要求したことが強要未遂罪だとする刑事事件。一審の京都地裁では、関生組合員2名が有罪判決となったが、控訴審の大阪高裁では1名は無罪、もう一人は懲役刑から罰金刑とほぼ勝利の内容の判決だった。しかし、上告審の最高裁は高裁に差し戻すという決定を出した。高裁の差し戻し審で、今度こそ完全無罪を勝ち取ろう!」と行動を提起しました。
「裁判官にまっとうな判断を出させよう」
主催者挨拶で、反弾圧実行委員会・大阪小林代表(全港湾大阪支部委員長)は「最高裁が仕事を放棄した。就労証明書を求めた者が加害者となり、就労証明書を出さなかった者が被害者だとした異常な事件に対して、高裁の裁判官にまっとうな判断を出させよう!」と訴えました。
「結集した仲間に感謝する」
当該組合の関生支部・木村副委員長は、結集した仲間に日頃の関生弾圧支援に感謝を述べたあと、加茂生コン事件の一審と控訴審を振り返り「差し戻し審では、きちんとした判断を強く求める」と挨拶しました。
「完全無罪判決を勝ち取るために共に闘う」
結集した仲間からの連帯アピール。反弾圧京滋実行委員会の稲村代表は「この6年の闘いでは、大津地裁で7名の無罪判決を勝ち取った。京都3事件の無罪判決を勝ち取るために1月8日の京都地裁包囲デモの結集を呼びかける。2.26京都事件判決の無罪を勝ち取り、その勢いで加茂生コン事件の完全無罪を勝ち取ろう!」と行動を提起しました。続いて、沖縄から参加した宮崎さん、全労協の友延さん、なかまユニオンの小山さん、八尾北医療センター労組の代表者、全交の山川さんが「加茂生コン事件差し戻し審勝利!完全無罪判決を勝ち取るために共に闘う!」と連帯の決意が表明されました。
「大阪高裁前に響き渡ったシュプレヒコール」
全港湾大阪支部の佐久原書記次長のリードでシュプレヒコール。「裁判所は公正な判断を行え!」「裁判所は労組弾圧を許すな!」「裁判所は人権を守れ!」などのコールが、大阪高裁前周辺に響き渡りました。そして、結集した仲間は傍聴券の抽選に臨みました。
「無罪とったるぞ!」
午前10時30分から始まった大阪高裁の審理を終えて、集会が再開。弁護団からの報告では片田弁護士が「不当労働行為をきちんと判断すれば無罪だ」、森弁護士は「2名の録画・録音記録を見れば認否の必要はない」、久堀弁護士は「無罪とったるぞ!労働組合活動として当然のことであり、その行為をきちんと見れば無罪は間違いない」などと無罪判決を確信しているとの発言がありました。
全日建中央本部・小谷野書記長が、本日の公判と事前集会のまとめ。続いて、4月の判決までに署名活動などの行動を提起しました。
最後に、佐久原書記長のリードで「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して集会はお開きとなりました。
「判決は、2025年4月17日」
加茂生コン事件差し戻し審の判決は、2025年4月17日の14時30分からです。多くの仲間の結集を呼びかけます。
寒さが厳しいなか、本日の公判&事前集会に駆けつけてくれた多くの仲間に感謝します。関生支部は、加茂生コン事件をはじめ京都3事件、滋賀事件控訴審の無罪を勝ち取るために全力をつくします。引き続きご支援をお願いします。
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック 個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 1月末日
第2次集役 2月末日
最終週役 3月末日
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222
労働組合活動を犯罪扱いさせてはなりません
「京都事件」は、ベスト・ライナー、近畿生コン、加茂生コンの3つの事件(労働争議)を併合審理する刑事裁判です。労働争議の解決金を受領したことが「恐喝」とされています。
争議解決にあたって、会社側に解雇期間中の未払い賃金、雇用保障、組合の闘争費用などを解決金として支払わせることは、裁判所や労働委員会でも当然の実務として定着しています。ところが、警察・検察は、関生支部は労働組合を名乗る反社会勢力で、金銭目当てで活動してきたそんなストーリーで前代未聞の事件を仕組んだのです。
企業の団結権侵害に対する抗議行動や団体行動を犯罪扱いする警察・検察の暴挙を許せば、憲法28条が保障した労働基本権がなかった時代への逆戻りです。裁判所は毅然たる姿勢で無罪判決を出すべきです。すべての労働組合のみなさまに署名活動へのご協力をよびかけます。
署名活動の実施要領
提 出 先:京都地方裁判所第2刑事部
署名の種類:団体署名を実施します(個人署名ではありません)
署名用紙は、 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 9月末日(10月中旬提出)
第2次集役 10月末日(11月中旬提出)
最終週役 11月末日(12月中旬提出)
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222
ー 報告 ー
12月19日、京都事件の無罪判決を求める署名994団体分を京都地裁第2刑事部に提出した。署名提出には京滋実行委員会共同代表の稲村守さん、きょうとユニオンの服部恭子さん、弁護団の永嶋靖久弁護士が同行した。(写真)総選挙があり集約が遅れていたが、この日提出したのは第2次集約分。このほか約500団体分が届いており、12月末日で締め切り年明け早々にも提出する予定。
ご協力いただいた団体の方にお礼申し上げます。
【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
12月はありません |
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