「関西生コン支部支援」映画と講演の集い(労働者学習センター・第19期労働学校主催)が3月21日、千葉・DC会館大会議室で開催されました。

「関生運動の歴史を学ぶ」

司会の動労千葉・半沢さんが「関生支部・武委員長の半生をつづった映画「棘」を上映する。凄まじい関生弾圧を日本のマスコミは、ほとんど触れていない。それならば労働者・労働組合が映画上映を通じて広げていこう」と述べ開会。
開会あいさつで動労千葉・田中顧問は、「仲間の不当処分・強制配転は組織拡大につながるところはつぶす、という組織破壊攻撃である。3月14日のJRダイヤ改定に48時間のストライキで挑んだ。4月から運転士・車掌という名称が消え、運転係とするのは労働者の非正規化であり、技術力を持った労働者は必要ないということだ。これは安倍政権の働き方改革の一環であることから、関生弾圧粉砕と共に全力で闘わなければならない。本日の映画上映と講演では、大弾圧を受けても、それをはね返し闘う関生の歴史を学ぶことが趣旨だ」と話されました。

「映画を見て真実がわかった」

ドキュメンタリー映画『棘 ひとの痛みは己の痛み。武建一』上映後、杉浦弘子監督は、「武委員長の講演を聞いた3日後に武委員長が逮捕された。講演を聞いて感動した。ネットでは武委員長が、誹謗中傷の攻撃に遭っていることの理不尽さに怒りを覚え、何かできることはないかと考え、真実を映像で伝えることを『評伝 棘男』の著者・平林猛さんたちとと共に映像を撮り始めた」
「各地の上映会では、映画を見た方が『この映画を見て真実がわかった』と言ってくれた。今後も全国に上映会を広めていく」と話されました。

「労働基本権を守る闘い」

関生支部代表者からは、この間の支援のお礼を述べ、関生支部の歴史として産業別運動の成果や運動が前進すると弾圧されること、今回の資本と権力が一体となった弾圧の異常さ違法性などの産別運動つぶし・労働組合つぶしの実態が話されました。
また、昨年末から3月にかけての3件の労働委員会勝利命令や1件の仮処分勝利命令などの成果を報告、反転攻勢に挑むとの発言がありました。
さらに、「労働基本権を守るための闘い」として、警察・検察による組合脱退強要の不当労働行為、事件を細分化して再逮捕を繰り返す恣意的勾留、組合事務所の立ち入り禁止や組合員との接触禁止など労組活動をさせない保釈条件、国賠訴訟の証人尋問前に逮捕・勾留する裁判の妨害など「労働組合活動の自由を奪う」ことに対する国家賠償請求訴訟を提訴したとの報告がありました。
最後に「長期勾留されてる仲間を早期奪還し、弾圧を粉砕して勝利するまで闘う。引き続きの支援をお願いしたい」と述べ講演を終えました。

「闘う労働組合は理論・分析が必要」

金元重・千葉商科大学教授(関生を支援する東京の会共同代表)は「関生弾圧の反対運動と映画上映を一緒にするのはベストマッチだ。関生関係の書籍をいくつか読んだが、武委員長は実によく勉強している。闘う労働組合は、理論と分析が必要だということを実践している。今回の関生弾圧はいままでの規模とは違うことから、労働者・労働組合が中心に支援することが重要だ」と学習したことを現場で実践することの重要性を話されました。

「労組なき社会をつくることを許さない」

参加された仲間からの質疑やアピールを受けたあと、司会の半沢さんから「関生弾圧を粉砕し、労組なき社会をつくることを許さず、安倍政権を打倒するために共に勝利するまで闘おう」との力強い決意表明で閉会しました。

労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会からのお知らせ
皆様に報告です。
毎週土曜日の13時30 分から開催していました「大阪府警に対する関西生コン不当捜査・捜索・逮捕・拘留糾弾抗議行動」は、新型コロナウイルス感染症が拡大傾向の状況を鑑みて、支援参加者の健康と新型コロナウイルスの早期収束を迎える事を考え、当面の間、中止と致します。さまざまな批判や想いもあるとは思いますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
なお、皆様の健康をお祈りすると共に今後も変わらぬ、ご支援よろしくお願い致します。最後に、この報告の拡散と周りの仲間の方々への伝達をお願い致します。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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労働組合やめろって警察にいわれたんだけどそれってどうなの(憲法28条があるのに…) 単行本 – 2020/3/6
連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「?関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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