12.19 NAZEN関西集会

12.19NAZEN(すべての原発いますぐなくそう全国会議)関西集会が12月19日、扇町公園で開催され、80人を超える闘う労働者が結集しました。連帯ユニオンからは、関西地区生コン支部が参加しました。

「NAZEN関西は、すべての原発を廃棄し、改憲と戦争を止める行動を労組と共に闘う」

NAZEN八尾の出口さんの司会で集会は開会。出口さんは「原発反対に市民の皆さんも参加を!」と呼びかけたあと「福島原発事故について政府は責任を果たそうとしない。それどころか汚染水を海に放出するなどと言っており、荒唐無稽だ。原発を認め推進する政府は、核武装して戦争に突き進むことを目論んでいる。すべての原発を廃棄し、改憲と戦争を止める行動を、NAZEN関西は労働組合と共に全力で闘おう」とあいさつしました。

「汚染水放出絶対反対で、福島、全国、全世界の怒りと闘いを結集させよう」

NAZEN関西・代表の村山さんから基調報告。村山さんは「岸田政権は、福島第一原発を視察し『汚染水の海洋放出は先送りできない課題』と言った。『放出しても安全、問題は風評被害』とする東電や国に対して『汚染水の海洋放出は風評被害ではなく、実害となる』と反対の声をあげ続けている漁民をはじめとした福島県民に対して『理解を得る努力をする』と言って、反対の声、闘いを踏みにじってあくまでも海洋放出を今日することを宣言した。さらに、福島市内で『』復興無くして日本の再生なし」と発言。国も東電も福島が被曝・内部被曝、放射能汚染に晒され続けていることに責任を一切取っていない。それどころか放射線による甲状腺がんなどの健康被害が増大している中でも『原発事故との因果関係はない』と言って、避難者の帰還の強制を推し進めている。『復興』とは名ばかりだ。福島原発事故は決して終わっていない」と福島原発事故の実態と政府の無責任さ暴露しました。
また、村山さんは「①中国侵略戦争の情勢に岸田政権が、具体的に改憲・戦争攻撃に動いていること。②台湾有事を想定した米軍と自衛隊の訓練が行われ、沖縄の米軍基地が強化されていること。③戦後、日本の労働運動は戦争絶対反対、反核に闘い、改憲や核武装を阻止してきたこと」などを詳細にわたり問題提起しました。
最後に、村山さんは「反原発・福島つぶしとの闘いは、新自由主義との激突だ。だから闘う労働組合をよみがえらせ、階級的労働運動の力で闘うことが反核・反原発闘争の勝利の道筋であり、戦争を阻む力と一体だ。汚染水放出絶対反対で、福島、全国、全世界の怒りと闘いを結集させよう。NAZEN関西がその先頭に立つ」と訴えて基調報告を締めくくりました。

「3.11フクシマ現地行動に全力で結集を」

続いて、NAZEN福島代表の椎名さんから福島の現状が報告されました。椎名さんはデータ資料を基に、甲状腺ガンの実態を具体的な事例を紹介しながらを報告しました。また、福島の自民党や知事の動向や子どもたちの安全を守るための現地行動などを詳しく報告。最後に、椎名さんは「原発労働者をはじめ全労働者が起ち上がり決起しよう!3.11フクシマ現地行動に全力で結集を」と呼びかけて行動を提起しました。

「労働の担保を守られないなら、労働組合が問われなければならない」

JR常磐線で働く仲間から、動労水戸の石井さんが発言。石井さんは「岸田政権は汚染水を海洋投棄しようとしているが、これは大変な問題だ。動労水戸は、被曝問題を学び、東海第二原発など原発反対の闘いとして、全国の仲間から集めた署名4875筆を40分間ねばって、当局に提出した。労働の担保を守られないなら、労働組合が問われなければならない。反原発闘争に勝利をめざし、汚染水の海洋投棄を阻止するために、3.11フクシマ現地行動に結集しよう」動労水戸の闘いの報告と今後の闘争方針が示されました。

「加茂生コン事件の無罪判決をはじめ3つの勝利」

NAZEN奈良の有田さんからカンパアピール。多くのカンパが集まりました。続いて、関西地区生コン支部の武谷書記次長から連帯のアピール。武谷さんは日頃の関生弾圧への支援にお礼を述べたあと、「関生支部は、NAZEN関西の闘いを支持し、共に闘うことを表明する。関生支部の闘争では、加茂生コン事件の高裁『無罪判決』、和歌山事件の保釈条件で組合員との接触禁止が撤廃されたこと。さらに、日本第一党・顧問による関生支部への名誉毀損が勝利判決した。この3つの勝利は、NAZEN関西の仲間をはじめ関西労組交流センターの仲間の支援行動のおかげだ。さらなる勝利を来年、勝ち取るために全力で闘う。引き続きの支援を願う。先日、奈良の生コン工場で起きた死亡事故は、労働組合のチェックが無いことが原因の一つにある。工場の労働者だけではなく出入り業者にも安全な労働ができる環境をつくるのは労働組合だけだ。この痛ましい事故は、福島原発事故やJRの鉄道や乗客の事故と本質は同じだ。労働組合がなければ、職場の安全は守れないことは明確だ」と関生支部の闘争の成果の報告と、職場の安全を確保するのは労働組合の任務との提起がありました。

「すべての原発を廃棄し、改憲・戦争を許さない闘いを共に闘おう」

闘う決意が2人から。京都府職員労働組合舞鶴支部の長岡さんは、元原発分会の斎藤さんからは、「すべての原発を廃棄にするまで闘う」「改憲・戦争を許さない闘いを皆さんと共に行動しよう」など闘う決意が表明されました。

「汚染水の海洋放出を阻止!3.11に向けて、NAZENの運動を広めよう」

地域からは、NAZEN大阪市の岡田さんから発言がありました。岡田さんは「岸田政権は、中国侵略戦争を強行するために原発政策を推進し、核武装を目論んでいる。私たちは、この侵略戦争と核武装を阻止しなければならない。汚染水の海洋放出は問題ないという学者はウソを言っている。汚染水の海洋放出を阻止の闘いを強めよう。3.11に向けて、NAZENの運動を広めよう」と行動を提起しました。

「3.11福島反原発集会にそう決起しよう」

12.19「放射能汚染水を海に流すな」集会決議が司会の出口さんから提起されました。出口さんが「本日集まった集会参加者一同『核戦争反対・原発再稼働反対、福島の怒りとともに岸田政権を倒そう』と言う立場で『放射能汚染水を海に流すな』と訴える。3.11福島反原発集会にそう決起しよう」と呼びかけたあと、参加者全員が集会決議を採択しました。

「デモ行進、若者がリズムに合わせてダンスする姿が」

続いて、デモ行進です。扇町公園を出発して、北区梅田の繁華街を通るコースです。
旗や幟がはためき、太鼓や鉦の軽快なリズムとデモコールで行進するデモ隊に、繁華街の沿道を行き交う市民に多いにアピールすることができました。
沿道から手を振る激励がありました。また、女性や男性の若者がスマホで撮影している姿も見られたり、太鼓や鉦のリズムに合わせて、ダンスをしている女性の若者のグループが印象的でした。
デモ行進の最終地点、堂山町・梅田ナナイロ前で集約集会したあと「団結がんばろう」を参加者全員が唱和してお開きとなりました。

「すべての原発廃棄、改憲・戦争阻止の闘いに労働組合が先頭に立とう」

「命より金儲け」の原発政策を許さず、すべての原発を廃棄するために、労働組合が先頭に立って闘いましょう。併せて、岸田政権や維新が目論む改憲・戦争を阻止するために共に闘いましょう。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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関西生コン事件ニュースNo.67 ココをクリック
関西生コン事件ニュースNo.68 ココをクリック 

賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)

1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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