京都事件公判 京都地裁前抗議集会
関生支部への権力弾圧をめぐる公判が12月14日、京都地裁で開かれました。公判前、京都地裁前で抗議集会を開催し、35人の仲間が結集しました。
「労働組合活動の正当性を訴えよう!」
京都地裁前抗議集会は、関生支部・平田執行委員が開会宣言。平田執行委員は「ベストライナー、近畿生コン、加茂生コンの3つの審理に、2人の重要な証人尋問が行われる。労働組合活動の正当性に基づき、裁判所には公正な判断を求めることを訴えよう!」と提起しました。
「労働三権を守り抜く関生の仲間の完全無罪を勝ち取ろう!」
反弾圧京滋実行委員会から代表挨拶。稲村代表は「関生の闘いが刑事事件とされて足かけ6年の裁判となっている。平和憲法に先立ち、1945年12月22日に労働組合法が制定された。この日、与えられた人権に労働者が円山野外を埋め尽くして祝った。戦後78年の労働運動を裁判長は勉強すべきだ。本日は、私たちの代表でもある吉田先生が、京都3事件の無罪を勝ち取るための証人尋問だ。労働三権を守り抜く関生の仲間の完全無罪を勝ち取ろう!」と提起しました。
「無罪判決を勝ち取るために全力で闘う!」
当事者の関生支部・七牟禮副委員長は、日頃の関生弾圧への支援に感謝を述べたあと「当たり前の組合活動に対して、多くの仲間が逮捕、勾留、起訴された。京都事件は、労働争議の解決金が恐喝などと犯罪とすることが許されていいのか。残っている刑事事件の無罪判決を勝ち取るために全力で闘う!」と発言しました。
「関生弾圧粉砕に向けて共に闘う!」
京都地裁前抗議集会に駆けつけてくれた仲間からの発言。京都ユニオン、なかまユニオン、若狭の原発を考える会、ノーベース沖縄とつながる京都の会、関東の青年労働者の各代表者が発言に立ち、「裁判所には公正な判断を求める!」「関生弾圧粉砕に向けて共に闘う!」などの決意が表明されました。
「無罪を勝ち取るぞ!」
最後に、平田執行委員のリードでシュプレヒコール。「裁判所は労組潰しに加担するな!」「裁判所は警察・検察のいいなりになるな!」「裁判官は、憲法28条を守れ!」「大津地裁の不当判決糾弾!」「無罪を勝ち取るぞ!」などを参加者全員の怒りのコールで集会を締めくくりました。
約30分の行動でしたが、旗や幟がはためく抗議集会は、裁判所前を行き交う会社員や市民らに注目を浴びました。
早朝からの行動に、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の仲間をはじめ、多くの仲間の結集に感謝します。
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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ー 公判予定 ー
1月16日 京都3事件 京都地裁 |
10:00~
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検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性
A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。
[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)
割引価格あり。
お問い合わせは sien.kansai@gmail.comまで