港合同・昌一金属闘争 那須電機鉄工東京本社抗議行動

昌一金属株式会社の民事再生を利用した那須電機鉄工株式会社(東京・新宿)の組合役員の選別解雇、団交拒否など不当労働行為と労働組合潰しを許さない現場行動が、昌一金属支部・全港湾大阪支部・関生支部の3労組の共同行動が展開された。

「那須電機鉄工社の労組潰しを許さない!」

4月11日からスタートした3労組の共同行動は、那須電機鉄工大阪工場(西淀川区中島)、那須電機鉄工関西事業所(福島区吉野)の社前で抗議行動。加えて、那須電機鉄工社の大株主、三井住友銀行大阪本店(中央区北浜)に対して、ビジネスと人権に関する指導原則に基づく改善指導を求めた宣伝行動を連日展開した。
4月22日には、那須電機鉄工本社(東京・新宿)前で、抗議行動を展開した。抗議行動には、全国から闘う労働者100人超が結集した。

「那須電機鉄工本社は団交申入書を受け取らず」

抗議行動の前段に、昌一金属支部・木下委員長と全港湾大阪支部・吉馴書記長と佐久原執行委員が、那須電機鉄工本社に対して、団体交渉申入書を提出しに向かったが、那須電機鉄工社は、姿を見せず受付のインターホン越しに「責任者が不在なので対応できない」などと団体交渉申入書の受け取りを拒否した。

「東京本社抗議行動に100人超が結集!」

那須電機鉄工社の東京本社前で抗議行動と抗議集会がスタート。関生支部・西山執行委員の進行で始まった抗議集会。西山執行委員は「本日は早朝から韓国の仲間の解雇撤回闘争を背景資本に責任を追及する行動に立った。そして、ここ新宿では、民事再生を利用した那須電機鉄工社の労組潰しを粉砕し、組合役員の選別解雇を撤回させる行動だ。結集した仲間は昌一金属支部と共に闘おう!」と開会挨拶。
当事者の昌一金属支部・木下委員長からこの間の闘争が報告された。そして「港合同に喧嘩を売った那須電機鉄工社を絶対に許さない!勝利するまで闘う!」と決意が表明された。

「100人超のシュプレヒコールが新宿のオフィス街に響き渡った」

木下委員長がリードするシュプレヒコール。「那須電機鉄工社の労働組合潰しを許さない!」「那須電機鉄工社は組合役員の解雇を撤回せよ!」「那須電機鉄工社は、団体交渉に応じよ!」などの参加者全員によるコールは、新宿のオフィス街に響き渡った。

 

「3労組共同の行動提起」

続いて、関生支部・武谷副委員長、全港湾大阪支部・吉馴書記長から、「那須電機鉄工社の組合潰しを粉砕し、闘争に勝利するまで昌一金属支部と共に闘う!」など3労組の共同行動が提起された。

「全国から駆けつけた仲間からの共闘アピール」

全国から現地に駆けつけてくれた仲間からのアピール。動労千葉の関委員長をはじめ群馬合同労組、JAM日本機械労組、コンビニ関連ユニオン、ほらぐち杉並区議会議員、日教組奈良市、八尾北医療センター労組、森川弁護士、全国労組交流センター、改憲・戦争阻止!大行進、関生弾圧を考える神奈川の会の代表者が、那須電機鉄工社の労働組合潰し、不当労働行為を糾弾し、昌一金属支部と共に闘う決意を発言した。

「解雇撤回、原職復帰するまで闘う!」

昌一金属支部・西岡副委員長が抗議集会のまとめ。西岡副委員長は、結集した仲間に感謝を述べたあと「昌一金属社の再建に協力して欲しいと言っていた那須電機鉄工社が、組合役員を解雇するという裏切りを許さない。不当な解雇を撤回させ、原職復帰するまで闘う!」と決意を表明し、全国の仲間に支援を要請した。
最後に、西岡副委員長がリードする「団結ガンバロー!」を参加者全員で唱和して抗議集会は幕を閉じた。
旗や幟がはためき、那須電機鉄工社を糾弾する横断幕が掲げられた抗議集会は、東京・新宿のオフィス街を行き交う会社員らに注目を浴びた行動となった。
闘争ニュースビラも数百枚が会社員らに受け取られた。
民事再生を利用した那須電機鉄工社の労働組合潰しを粉砕しよう!那須電機鉄工社の組合役員の選別解雇、団交拒否の不当労働行為を許さない!3労組をはじめ全国の闘う労働組合の団結と行動で昌一金属闘争に勝利しよう!

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