2023年3.8国際婦人デー

「戦争する国へ変えるな!女性が先頭で改憲・戦争を止めよう!」を掲げた「2023年3.8国際婦人デー集会&デモ」が3月5日、クロスパル高槻で開催され、103人の労働者・市民が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。

「女性が先頭に立って改憲・戦争を止めよう!」

集会の前段に、DVD「ロシア革命」が上映されました。第1次世界大戦で戦う、ロシア兵とドイツ兵が戦争反対を示して、向かい合いって踊ったり、両国の兵士抱き合う姿が描かれていたのが印象的でした。
婦人民主クラブ大阪北支部・山田さんと労総交流センター女性部の東さんの司会で集会はスタート。「大津地裁、関生・湯川委員長の実刑4年の判決を糾弾する。関生弾圧や三里塚強制執行に見られる権力の横暴は、戦争への道だ。女性が先頭に立って改憲・戦争を止めよう!」と開会宣言しました。

「解放運動を甦らせる闘いに全力をつくす!」

この集会に寄せられた、三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊長・宮本麻子さんと動労千葉・関委員長からのメッセージが紹介されました。
全国水平同盟の久原委員長が連帯挨拶。久原委員長は「部落差別を許さない闘いと、狭山闘争を60年間、闘ってきた。解放運動を甦らせる闘いに全力をつくす」と狭山闘争に勝利する決意を表明し、3月19日に開催される全関西狭山闘争への結集を呼びかけました。

「1917年2月革命を切り開いた女性たちのようにストライキ・デモ・実力闘争で闘おう!」

3.8集会実行委員会の深町さんから「戦争する国へ変えるな」と題する基調報告。深町さんは「❶ウクライナ戦争から1年。❷践祚反対の闘いを職場・街頭から大胆に組織しよう。❸『異次元の少子化対策』は戦時の労働力・兵士の確保」などを世界情勢や国内情勢を話しました。そして、具体的な闘う方針を示したあと、「女性は労働者の先頭で戦争を阻止しよう!女性の怒りを束ね、反戦闘争に組織しよう!国際連帯で戦争を止めよう!」行動を提起。最後に「1917年2月革命を切り開いた女性たちのようにストライキ・デモ・実力闘争で闘おう!」と訴えて基調報告を締めくくりました。

 

「すべての権力弾圧粉砕と戦争阻止に共に闘う!」

関西合同労働組合の代表者からのカンパアピールに続いて、職場・地域からの報告。高槻医療福祉労働組合の村山ゆう子委員長は「高槻市議選の勝利をめざして全力をつくす」。
八尾北医療センター労働組合の藤木委員長は「マイナンバー反対、若者の自衛隊への名簿提出を許さない」。
奈良市従をよくしたい会の吉谷さんは「セクハラを受けた労働者を支援したことを理由とした不当な懲戒解雇攻撃を跳ね返し、大阪高裁で勝利判決を勝ち取る」。
朝鮮文化に親しむ東大阪子どものつどい廃止を許さない闘いの村田さんは「大阪府の民族教育潰しを許さず、大衆行動で粉砕する」。
神戸・評価で解雇を許さない闘いの林さんは「再任用の闘いに立ち上がっている。会計年度任用制度の撤廃に全力で闘う」。
関生支部・高槻生コン分会女性組合員は「高槻生コン闘争に勝利するまで闘う。生コン業界で働く女性事務員の低賃金の改善など労働条件向上をめざして関生とも闘う」。
全学連の女性は「三里塚の強制執行に、機動隊と肉弾戦を闘ってきた。不当逮捕・勾留されている3人の仲間を奪還する」など、それぞれの現場闘争の報告と闘争方針が示され、「すべての権力弾圧粉砕と戦争阻止に共に闘う」決意が表明されました。

「特別決議が満場一致で採択された!」

星野文昭さんを取り戻す会から「米日帝の中国侵略戦争阻止闘争と一体で星野国賠と大坂裁判を闘う特別決議」が、関空反対泉州の会から「市東さんの農地への強制収容を弾劾し、三里塚反対同盟とともに闘う決議」が提案され、満場一致で採択されました。

「3.8国際婦人デーの闘いに学び、勝利をめざして共に闘おう」

婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの山本さんが集会のまとめ。山本さんは「12名の発言に闘争勝利の展望が見いだせた。全学連の若い女性の発言に見られるように、闘いが引き継がれている。『ロシア革命』のDVDに見られるように、戦争を止めることができるのは、労働者、民衆だ。3.8国際婦人デーの闘いに学び、私たちも勝利をめざして共に闘おう」と総括しました。最後に、山本さんは「3.11福島現地行動、4月の村山ゆう子高槻市議選勝利、5月のG7サミット粉砕の闘いに立とう」と行動を提起しました。

「デモ隊に、手を振って応える女性市民らの姿」

手話の「インターナショナル」と「団結ガンバロー!」を集会参加者全員が唱和して集会はお開き、デモ行進に挑みました。
デモ行進は、会場から高槻市役所までのコース。旗や幟がはためき、太鼓の軽快なリズムと元気あるデモコールの103人のデモ隊に、沿道を行き交う市民やドライバーから注目を浴びました。
デモ隊に、手を振って応える女性市民や学生がスマホをかざして撮影する姿が印象的でした。最終地点の高槻市役所前で、深町さんのリードで「団結ガンバロー!」を全員で唱和してデモを終えました。
3月15日 関西生コン事件ニュース87号 更新しています

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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