日々雇用健康保険被保険者手帳問題・続報

協会けんぽ健康保険に関する一部手続きが兵庫県川西市役所国民健康保険課で行なわれだして約1年!2023年 令和5年4月より兵庫県高砂市役所でも委託契約が完了し一部業務の開設となりました。

「加入者に寄り添わない窓口の閉鎖」

近年から続く全国健康保険協会(協会けんぽ)の一方的な出張相談窓口の閉鎖が行われています。そんな流れに私たち全日本建設運輸連帯労働組合は、出張相談窓口の閉鎖に対して、抗議と要望書を提出すなどの運動を展開しています。
また、閉鎖され困窮する日々雇用労働者のために、各市町村への協会けんぽ一部委託業務の開設に全力で取り組んできました。
日々雇用労働者の権利を守ることも、私たち全日本建設建設運輸連帯労働組合の大切な使命だからです。市・けんぽ支部・厚労省の認可に根気と努力、そして知識のいる作業ですが、私たちは手探りから行ってきました。
その結果、兵庫県では、川西市・高砂市と一部の手続きが行えるようになり、川西市・高砂市在住の日々雇用労働者は兵庫支部(神戸市中央区)まで行く必要がなくなりました。当該組合員は感謝で一杯ですと喜んでおり、他労組の日々雇用組合員からも感謝の声がありました。その一方で・・・

「健康保険被保険者手帳問題・第三弾、全国健康保険協会・大阪支部が出張相談窓口の閉鎖を決定!」

協会けんぽ大阪支部は、出張所4ヵ所(市岡・守口・東大阪・堺東)を閉鎖すると一方的に公表しました。
市岡年金事務所内の相談窓口は、2023年8月末日をもって終了。堺東・東大阪・守口年金事務所内の相談窓口は、2024年3月末日をもって終了し、大阪支部(靱本町)と玉出年金事務所内の相談窓口のみとなります。
加入者に寄り添わない、協会けんぽの理念に反した一方的な出張相談窓口の閉鎖は認められません。健康保険被保険者手帳・保険証を郵送することで起きうる不備「郵送中の紛失、就労時の別張り、不正行為の増長、手帳に記載された罰金」等を説明し、出張相談窓口の終了を、協会けんぽの運営理念に立ち返り、再度検討し直すように求めています。
まるで、自社の利益を最優先にするその姿勢は、合理化を進める政府の悪政のようですが、私たち全日本建設運輸連帯労働組合は、弱者と言われる労働者のために、今後もあらゆる運動を展開し労働者の既得権益を守っていきたいと思います。

「市民に寄り添う議員さんと高砂市政!」

高砂市役所の職員方々は、業務委託契約に向けてしっかりと耳を傾けてくださいました。しかしながら、1市職員レベルではなかなか話は前へと進みませんでした。そこで「高砂市議会議員の井奥議員(当時)」に相談。井奥氏は、「高砂市議会議員として地方自治を託されたものとして、市民のためにできる限りのご協力をいたします」と、即時対応をしてくださいました。その結果、高砂市市議会へと問題提起され可決されました。協会けんぽ兵庫支部の協力もあり、この度の開設へと繋がりました。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】

デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。

動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

5月11日  京都3事件     京都地裁

(4/26 中止となりました)

5月22日     フジタビラ事件       大津地裁 9:45~

関西生コン事件ニュース No.88  ココをクリック3月29日発行 関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック 
関西生コン事件ニュース No.87  ココをクリック 
関西生コン事件ニュース No.86  ココをクリック   

2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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