映画「ここから」と書籍「武器としての国際人権」が情報流通促進賞・奨励賞を受賞

「日隈一雄・情報流通促進基金『市民が主人公になる社会』のために。」の日隈一雄・情報流通促進賞で5月10日、映画監督の土屋トカチさんが、ドキュメンタリー映画「ここから」の制作活動で、奨励賞を受賞しました。
藤田早苗さんは、書籍「武器としての国際人権」の執筆を含む国際人権活動が評価され、奨励賞を受賞しました。

「土屋トカチさん、映画『ここから』が奨励賞」

審査委員は、金平茂紀さん(TBSキャスター)、落合恵子さん(作家)、三木由紀子(NPO法人情報クリアリングハウス理事長)の3氏です。
土屋トカチさんの映画『ここから』制作活動では、「日本の戦後労働運動のなかでは最も過酷な弾圧事件で知られる関西生コン事件については、多くの主要メディアが警察発表にもとづく報道を行っており、労働運動としての評価を避けています。弾圧を受けた当事者、家族、関係者などが、過酷な事件によって分断されるなかで、自らの正しさを信じる人々の日々を追い続け、社会から隠された市民の営みを社会全体で共有していく本作品を評価しました。『ここから』というタイトルが私たちや未来に問いかける作品です。」と奨励賞受賞の理由と評価が述べられています。

「藤田早苗さん、書籍『武器としての国際人権』執筆を含む国際人権活動」

藤田早苗さんの書籍『武器としての国際人権』執筆を含む国際人権活動は、「日本で人権侵害がさまざまなレベルで発生していますが、それらを人権侵害として日本人自身が認識できていないことがあります。それらの問題について、国際社会で当たり前のように論じられている『人権』から焦点をあて、人権問題として国連など国際社会に発信し、日本の問題を人権問題として国内でも焦点を当てようとする藤田さんのような個人の活動は極めて高い意義を持ちます。その活動の一環として『武器としての国際人権』を執筆し、人権とは何かを内外に広く知らせようとした活動もあわせて評価しました」と奨励賞受賞の理由と評価が述べられています。

「6月10日、東京・小石川後楽園で表彰式」

日隈一雄・情報流通促進賞では、伊澤理恵さんの書籍『黒い海』執筆活動が大賞を受賞。平野恵嗣さんの書籍『もの言う技術者たち現代技術史研究の70年』執筆活動が奨励賞を受賞。鈴木エイトさんの書籍『自民党の統一教会汚染、追跡300日』執筆活動を含む統一教会問題に関する取材活動が特別賞を受賞しています。
6月10日、東京・小石川後楽園で17時15分から表彰式が(参加費無料)開催されます。

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たちこの映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】

デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。

動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

6月 5日    フジタビラ事件       大津地裁 9:45~

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関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック 

2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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