コンビニ闘争報告集会
コンビニ闘争報告集会(共催、コンビニ関連ユニオン・関西合同労働組合)が6月6日、エルおおさかで開催され、90人の闘う労働者・市民が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。
「新たな闘争方針を確立してセブン・イレブン資本に挑もう!」
関西合同労組・田中副委員長が開会宣言。田中副委員長は「コンビニ闘争はこの間、多くの成果を勝ち取った。本日の集会を起点に、新たな闘争方針を確立してセブン・イレブン資本を打ち倒そう!」と挨拶。続いて、本集会に寄せられた「セブン・イレブンと闘う松本オーナー」のメッセージを読み上げました。
「セブン・イレブンの攻撃にも、闘えば勝てる!」
コンビニ関連ユニオンの河野正史委員長からの闘争報告。「長野県労委命令履行の勝利的経緯」と題した報告で河野委員長は「❶5.25セブン・イレブン株主総会抗議闘争。❷長野県労働委員会不当労働行為救済命令。❸何を争ってきたのか。❹23春闘賃上げストライキ。❺打って変わって県労委命令を履行すると回答。❻6月5日の団体交渉」など、3年間にわたるセブン・イレブン本部の不当労働行為との闘いや、ストライキを打ち抜いたことで、労働委員会の初審命令を履行させたことを詳細に報告。
最後に、河野委員長は「セブン・イレブン資本は、優越地位の濫用に対して闘う加盟店オーナー、労働組合の正当な活動に対して、あらゆる手段を用いて闘いを潰そうと試みたが、何よりも負けることなく闘い続けてきた勝利だ。どんなセブン・イレブン資本の攻撃に対しても闘えば勝てる。この勝利を多くの労働者に宣伝していき団結を拡大していく」と新たな闘争方針を立て、セブン・イレブン資本に挑む闘う決意を表明しました。
河野委員長の闘争報告に対して、集会参加者から質疑や感想が述べられるなど、活発な議論が展開されました。
「戦争国家づくり粉砕!コンビニ闘争、階級闘争に勝利しよう!」
関西合同労組の山口書記長から闘争方針が提起されました。山口書記長は「コンビニ闘争の第1ラウンドの勝利を確認し総括して、第2ラウンドへ反転攻勢に挑むことが本集会の目的だ。セブン・イレブン資本が、松本オーナーと河野委員長を潰すための3年間だったが、本部社員とオーナーの闘いが一つとなったことで闘争が継続し勝利に向かっている。大阪を中心に、使用者は初審命令を履行せずに、再審査申立するという労委命令義務を無視するなか、河野委員長がセブン・イレブン本部に初審命令を履行させたのは大きな成果だ。他方、松本オーナーの控訴審はムチャクチャな判決だった。1億数千万円の損倍、違約金、ドミナント、隠し撮り、直営店の仮店舗などセブン・イレブンの異常な攻撃に、潰されずに闘ってきた松本オーナー。新たな闘争方針を確立して、それを実践して上告審に勝利しよう。戦争国家づくりを粉砕し、コンビニ闘争、階級闘争に勝利しよう」と行動を提起しました。
「コンビニ闘争に勝利するまで共に闘う!」
集会に参加した現場で闘う仲間からの発言では、関生支部・武谷書記次長、八尾北医療センター労組・灰垣書記長、コンビニ闘争の支援者らが、現場の闘争報告とコンビニ闘争に共に闘う決意が表明されました。
「団結と行動で闘争に勝利しよう!」
関西合同労組・岡田さんのカンパアピール。最後に、関西合同労組・黒瀬委員長のリードで「団結ガンバロー!」参加者全員が唱和して、集会は幕を閉じました。
闘う労働組合と闘うオーナーの団結と行動で、セブン・イレブン資本に勝利しよう!
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性
A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。
[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)
割引価格あり。
お問い合わせは sien.kansai@gmail.comまで。