労働組合のビラまきが犯罪!?検察の不当な論告求刑を糾弾する!大津行動

「労働組合のビラまきが犯罪!?検察の不当な論告求刑を糾弾する!」大津行動(主催、労働組合潰しの大弾圧を許さない京滋実行委員会)が10月23日、JR大津駅前と大津地裁前で開催され、42人の闘う仲間が結集しました。

「労組活動を犯罪にする検察を糾弾する!」

関生支部の法令遵守活動や街頭でのビラまきなど正当な組合活動が、威力業務妨害罪や恐喝未遂罪とされた事件で大津地検は9月11日、懲役3年~1年の求刑を行いました。憲法で保障された労働組合活動や表現活動を犯罪とする検察を糾弾するとともに大津地裁には公正な判断を求めます。

「本日の公判は、最終弁論!」

JR大津駅前では、多くの支援者が「労組活動を犯罪にする検察を糾弾する!」ビラを市民や通勤途中の会社員らに配布。関生支部・平田執行委員がマイクを握り、「関生支部は、滋賀地域きにおいて、工事現場の法令違反を指摘し改善を求める『コンプライアンス活動』を展開してきた。このコンプライアンス活動が、威力業務妨害や恐喝未遂として事件化された。コンプライアンス違反をした企業ではなく、違反を指摘して改善を求める労働組合が犯罪扱いされるという事態が起こっている。以前から行われている正当な労働組合を犯罪とすることは許されない。本日の公判は、最終弁論だ。裁判所に公正な判断を強く求めよう!」などと市民や会社員らに訴えました。

「裁判所には、公正な判断を求める!」

関生支部・坂田書記次長は「1995年の阪神淡路大震災で、粗悪な生コンが納入・打設されことでコンクリート建造物が崩壊・倒壊したことを教訓に、必要以上に水を加える『シャブコン』撲滅運動など、生コンの品質を確保する運動を展開してきた。関生支部のコンプライアンス活動を犯罪とした警察・検察を厳しく糾弾する。裁判所には光栄な判断を求める」と訴えました。

「無罪判決を勝ち取るために共に闘う!」

続いて、大津地裁前に移動し、裁判所前を行き交う職員や市民らに「労働組合の正当な活動を犯罪にするな!」などの街頭宣伝活動を展開しました。
関生支部・平田執行委員の開会宣言のあと、当事者の関生支部・大原執行委員から挨拶。大原執行委員は「結集した仲間に感謝する。コンプライアンスのビラまきが犯罪になるのか?正当な組合活動を犯罪にすることを許せない。裁判所は憲法28条に基づく公正な判断を行うべきであり、無罪判決は当然のことだ!」と訴えました。
そして、支援に駆けつけてくれた仲間からのアピール。労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会の服部さんは「本日は最終弁論、2月には判決が出る予定だ。この事件は、逮捕起訴されること自体がおかしい!こんなことが許されるならば、あらゆる労働組合活動や市民活動ができなくなる。無罪を勝ち取るために共に闘おう!」。
関生を支援する東海の会の代表者は「私たちはこの間、民事裁判には立ち会ってきたが、刑事事件に立ち会うとは思わなかった。今回の事件とされたことを許してはいけない。逮捕状を発した裁判官が信じられない。世の中のために活動している民主的な労働組合が関生だ。本件は無罪しかない」。
かって連しがの稲村さんは「足かけ6年の闘争に、関生の仲間と滋賀地域の仲間が共に闘ってきた。この間、デモ申請において警察から嫌がらせを受けてきたが、それをはね返した。裁判所は憲法28条を守れ。12月11日は、大津ぐるぐるデモを開催する。JR大津駅に結集を!」。
なかまユニオンの代表者は「当たり前の組合活動であるビラまき、表現の自由を犯罪にすることは許されない。コンプライアンス活動は社会的に優位性のあるものだ。完全無罪を勝ち取るために共に闘う!」。
それぞれの代表者からは、権力弾圧に共に闘う決意が表明されました。

「大津地裁は労組潰しに加担するな!」

最後に、平田執行委員のリードによるシュプレヒコール。「大津地裁は労組潰しに加担するな!」「検察のいいなりなるな!」「労働運動を犯罪にするな!」「完全無罪を勝ち取るために共に闘う!」などのコールに、大津地裁周辺の市民や職員らから注目を浴びました。
早朝から結集した仲間に感謝します。関生支部は、すべての刑事事件の無罪判決を勝ち取るために全力をつくします!

 

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

11月16日 京都3事件      京都地裁  

10:00~

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
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待望の新刊
検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性

A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。

[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
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