関西労働者安全センター第44回総会

関西労働者安全センター第44回総会が2月21日、大阪市西区の市民オフィスで開催され、市民団体や労働組合、弁護士など多くの仲間が集まりました。

「50周年パーティーを盛大に開いた」

関西労働者安全センター・議長の浦功弁護士が開会挨拶。浦議長は「昨年は、50周年パーティーを盛大に開くことができた。本総会では、総括を議論して新たな方針を示して臨もう!」と挨拶しました。

「議案提案、総括・方針」

田島事務局長がら議案が提案されました。田島事務局長は、労働災害の情勢を話した後「個人事業者等の安全衛生対策」「地方公務員災害補償制度の問題」「メンタルヘルス対策」の3つを今後のテーマとして取り組んでいくことを提起。そして「❶労働行政に対する取組。❷安全衛生対策と自主対応・参加型活動の推進。❸被災労働者の権利擁護・拡大、労災補償制度の改善をめざして。❹各安全センター、情報公開推進局をはじめとする関係団体との連帯、協力、国際連帯の推進」などの総括を提起。
続いて、2024年度活動方針「❶労働法制の改悪、規制緩和に反対し、すべての労働者のいのちと健康、基本的権利を守り発展させるために闘う。❷日本、アジア、世界の仲間と密接に連携・協力し、政策、制度の要求、改善、実現に向けて取り組む。❸意味のある情報公開を求め、実現する。❹職場の安全衛生活動を支援し、自主対応・参加型安全衛生活動を推進する。❺具体的な労働災害、作業関連疾患の防止について、被災者救済と関連しながら推進する。❻被災労働者の権利擁護・拡大、労災補償法制の抜本的改善に取り組む。❼各安全センター組織との連携、協力を推進する。❽労働者、被害者の立場に立った専門家・医療機関、労働組合、NGO、被害者・患者団体との連携・協力を推進する」を提案しました。
会計報告、会計監査報告、新役員体制が提起されたあと、質疑・応答を経て、すべての議案が満場一致で採択されました。

「国連の人権機関から見た日本の人権課題」

第2部の記念講演は、藤本伸樹さん(ヒューライツ大阪・研究員)講師の「国連の人権機関から見た日本の人権課題」をテーマとした講演。
藤本さんは1.人権条約を通じた国連人権保障、2.「権理事会を通じた国連人権保障として、「❶人権とは。❷「世界人権宣言」が定める権利。❸人権保障のための条約の採択。❹人権条約の実施を監視する条約機関(委員会)。❺条約実施に関する政府報告書審査のプロセス。❻人権条約の日本の実施状況の審査。❼22年の自由権規約の実施状況審査。❽自由権規約の日本の実施状況(報告書)の審査。❾条約実施に関する政府報告書審査のプロセス。❿22年第7回政府報告審査。⓫条約実施の基盤となる課題の勧告(性的指向および自認に基づく差別、ヘイトスピーチとヘイトクライム、男女共同参画、性暴力およびドメスティック・バイオレンスを含む女性に対する暴力、人身の自由と安全および人身の自由を奪われた人々に対する処遇・精神医療、奴隷・隷属・人身取引の撤廃、難民・庇護希望者などの外国人の処遇、思想・良心・宗教の自由と表現の自由、子どもの権利、マイノリティの権利)。⓬国連・ビジネスと人権の原則と訪日調査、ジャニーズ問題だけでない作業部会の指摘(労働組合、技能実習制度と移民労働者など)⓭国内人権機関」などの項目をパワーポイントを使い詳細に講義しました。
そして、藤本さんは「『国連勧告は法的拘束力がない』とする日本だが、日本国憲法第98条2に『日本国が締結した条約および確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする』とされている。市民の社会運動で変えていくことが重要だ」と行動提起して講演を締めくくりました。
労働法制の改悪、規制緩和に反対し、すべての労働者のいのちと健康、基本的権利を守り発展させるために闘いましょう!世界人権宣言を学び、広め、「個人通報制度」と「人権機関の設置」の条約批准を日本政府に求めましょう。

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

 

3月11日  京都3事件     京都地裁

21日  京都3事件     京都地裁

26日  京都3事件     京都地裁

 

 

10:00~

10:00~

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関西生コン事件ニュース No.98ココをクリック
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関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック