港合同・昌一金属闘争 那須電機鉄工東京本社抗議行動〈第2弾〉

昌一金属株式会社(大阪市港区)の民事再生を利用した那須電機鉄工株式会社(東京・新宿)の組合役員の選別解雇、団交拒否など不当労働行為と労働組合潰しを許さない現場行動が5月24日、東京新宿の那須電機鉄工本社前で港合同昌一金属支部・全港湾大阪支部・関生支部の3労組と全国労組交流センターの共同行動が展開された。

「那須電機鉄工社は労組潰しをやめろ!」

那須電機鉄工本社(東京・新宿)前には、港合同昌一金属支部・全港湾大阪支部・関生支部の3労組と全国労組交流センターをはじめ全国から闘う労働者40人超が結集し、抗議行動を展開した。

「那須電機鉄工本社は抗議文書を受け取らず」

抗議行動の前段に、港合同昌一金属支部・木下委員長と全港湾大阪支部・吉本副委員長、関生支部・七牟禮副委員長が那須電機鉄工本社に対して、抗議文書を提出しに向かったが、那須電機鉄工社は、姿を見せず受付のインターホン越しに「ポストに入れておいてください」などと抗議書の受け取りを拒否した。

 

「東京本社抗議行動に40人超が結集!」

那須電機鉄工社の東京本社前で抗議行動と抗議集会がスタート。関生支部・武谷副委員長の進行で始まった抗議集会。武谷副委員長は「民事再生を利用した那須電機鉄工社の労組潰しを粉砕し、組合役員の選別解雇を撤回させる行動だ。結集した仲間は港合同昌一金属支部と共に闘おう!」と開会宣言。
当事者の港合同昌一金属支部・木下委員長からこの間の闘争報告と今後の闘争方針が示された。そして「私たちは、何年、何十年かかっても解雇を撤回させ、闘争に勝利するまで闘い続ける」と決意が表明された。

「40人超のシュプレヒコールが新宿のオフィス街に響き渡った」

関生支部・平田執行委員がリードするシュプレヒコール。「那須電機鉄工社の労働組合潰しを許さない!」「那須電機鉄工社は組合役員の解雇を撤回せよ!」「那須電機鉄工社は、労組に謝罪しろ!」などの参加者全員によるコールは、新宿のオフィス街に響き渡り、沿道を行き交う会社員らの注目を集めた。

 

「3労組共同の行動提起」

続いて、全港湾大阪支部・吉本副委員長、関生支部・七牟禮副委員長から、「那須電機鉄工社の組合潰しを粉砕し、闘争に勝利するまで昌一金属支部と共に闘う!」と共に闘う決意表明と3労組の共同行動が提起された。

「全国から駆けつけた仲間からの共闘アピール」

全国から現地に駆けつけてくれた仲間からのアピール。動労千葉の関委員長をはじめほらぐち杉並区議会議員、神奈川労組交流センターの西田さん、全学連の書記長、東京労組交流センターの大谷さん、地域で活動する労働者代表、全国労組交流センターの田中代表が、那須電機鉄工社の労働組合潰し、不当労働行為を糾弾し、全国の仲間で抗議行動を展開すると港合同昌一金属支部と共に闘う決意を発言した。

「解雇撤回、原職復帰するまで闘う」

港合同昌一金属支部・木下委員長が、全国の仲間に支援行動の要請を行い、参加者全員のシュプレヒコールと「団結ガンバロー」で抗議集会は幕を閉じた。
旗や幟がはためき、那須電機鉄工社を糾弾する横断幕が掲げられた抗議集会は、東京・新宿のオフィス街を行き交う会社員らに注目を浴びた行動となった。闘争ニュースビラも数百枚が会社員らに受け取られた。
民事再生を利用した那須電機鉄工社の労働組合潰しを粉砕しよう!那須電機鉄工社の組合役員の選別解雇、団交拒否の不当労働行為を許さない!3労組をはじめ全国の闘う労働組合の団結と行動で港合同昌一金属闘争に勝利しよう!

※昌一金属闘争とは
昌一金属株式会社(大阪市港区)の民事再生事件において、スポンサーとして名乗りを上げ、裁判所の選定を受けた「那須電機鉄工株式会社」は、東京・新宿に本社を置き、大阪市西淀川区中島に大阪工場を持つ企業。
「民事再生を利用した労働組合潰し」
那須電機鉄工社は、民事再生を利用して、昌一金属福崎工場の土地・建物と事業のみを買収して、工場で働く労働者は子会社の「那須電機商事」に引き継がせ、福崎工場に出向という形をとって、労働条件の大幅な切り下げを行ってきた。
那須電機鉄工社は、当初から労働組合を敵視し、組合役員に「(那須電機では)組合活動はできませんよ」と言い、組合役員を狙い撃ちする大幅な賃金の減額提示、それでも雇用継続を希望すると、最後は面談のリストから組合役員のみを排除するという、選別解雇を行ってきた。これは国鉄分割・民営化で行われた、当時の国鉄組合を潰すめに一旦全員解雇、選別再雇用した手法とまったく同じであり、憲法・労働組合法に違反する不当労働行為そのものだ。
「団交拒否の不当労働行為企業を放置できない」
さらに那須電機鉄工社は、組合からの団体交渉申し入れに対して、「正式な事業譲渡契約を受けていないので、当社では応じられない」と団交拒否してきた。すでに裁判所の選定を受け、雇用継続のための面談を行い、5月1日事業譲渡に向けて那須電機鉄工社から昌一金属社への人員派遣も行われているにも関わらず、まったくおかしな主張だ。
那須電機鉄工社は、面談リストから組合役員を排除して「雇用を断った」ことは認めている。これは意図的に組合役員を排除して組合を潰そうとする行為であり、労働組合として那須電機鉄工社のような悪質な不当労働行為企業を放置することはできない。
那須電機鉄工社(那須電機商事)は、組合潰しの選別解雇・団交拒否を謝罪し撤回せよ!労働組合(港合同・昌一金属支部)と真摯に話し合い、組合役員を全員雇用せよ!雇用を人質にした大幅な労働条件の切り下げをやめろ!
人権問題シンポジウム〈第2弾〉
日 時:2024年6月28日(金) 18:30~20:00
場 所:エルおおさか本館9階9012
テーマ:インターネット上の部落差別~
      鳥取ループ事件からみた人権課題
講 師:高橋 定さん
     (部落解放同盟大阪府連合会書記長)
    中井雅人弁護士
     (大阪労働者弁護団)
資料代:500円
主 催:関西地区生コン支部 人権部
問い合わせ:連帯ユニオン関西地区名生コン支部

06-6583-5546(担当:武谷)
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

6月17日  京都3事件(論告求刑)   京都地裁  

時間に誤りがありました
×10:30~
〇13:30

関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

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