国賠訴訟第4回口頭弁論・東京地裁
関生支部への不当弾圧に対して、国・滋賀県・京都府・和歌山県を相手にした国賠訴訟第4回口頭弁論が7月11日、東京地裁で開かれました。開廷前の東京地裁前の集会には、100人を超える支援者らが結集しました。
「捜査権の濫用や恣意的勾留を許さない」
全日建中央本部・小谷野書記長の司会で集会はスタート。小谷野書記長は、「国・滋賀県・京都府・和歌山県を相手に捜査権の濫用や恣意的勾留などに対して2020年に提訴した国賠訴訟だ。関生支部の湯川委員長は、644日も勾留された」と関生事件国賠訴訟を説明。東京五輪汚職事件をめぐる人質司法違憲訴訟に触れたあと「本日の公判の傍聴支援を共に闘っていただきたい」とあいさつしました。
「無罪判決を勝ち取るために全力で闘う」
関生支部・湯川委員長は、日頃の関生支部弾圧支援のお礼を述べたあと「先日の京都事件で検察側は私に、懲役10年を求刑するとういう異常さには驚きを隠せない。欧米では考えられないような日本の司法に対して、この国は先進国なのかと疑問を感じる。正当な組合活動を刑事事件とすることを許していけない。無罪判決を勝ち取るために全力で闘う。引き続きの支援をお願いする」と決意を表明しました。
「無罪判決が続いていることや大手メディアの報道を裁判所に伝える」
集会と裁判傍聴に駆けつけてくれた、全国ユニオン・鈴木会長、全港湾中央・鈴木委員長から連帯アピール。続いて、海渡弁護士からは「この間、進行協議を重ねてきた。久しぶりに開かれた口頭弁論だ。今日は、原告らの意見陳述と無罪判決が続いていることや大手のメデイアが取り上げていることなどを裁判所に伝わるようなプレゼンをする」と報告がされ、短時間の集会はお開き、裁判傍聴に挑みました。
「原告らの意見陳述」
301号法廷の98席の傍聴席は満席。最初に、原告の意見陳述。関生支部・湯川委員長は、❶国連人権理事会「ビジネスと人権作業部会」報告書について。❷無罪判決が3件出され、組合員のべ11人の無罪が確定したこと。❸失われた時間と人生を、武谷副委員長は❶和歌山広域協事件で3名全員に逆転無罪判決。❷憲法違反の保釈条件を、西山執行委員は、❶長期勾留の違法性と異常な保釈条件。❷大津地裁で無罪が確定したことなどを証言台から意見を陳述しました。
続いて、全日建・小谷野書記長は❶メディアが「関西生コン事件」真実を報道しはじめた。❷大手メディアの報道を封じた大阪広域協組の情報戦略・一月70万円の報酬でフェイク情報を大量拡散。❸ドキュメンタリー映画『ここから』などを意見陳述しました。
「弁護団の具体的な事柄の主張」
太田弁護士は、西山執行委員の逮捕における和歌山県警の異常な捜査報告書を糾弾し、逮捕した関生組合員の家族に警察が介入したことを厳しく非難しました。
そして、海渡弁護士はパワーポイント使って、❶フェイク動画の氾濫とメディアの沈黙。❷映画「ここから」の制作と全国での上映運動。❸地上波と大手新聞による報道開始。❹裁判所の相次ぐ変化と産業別労働運動への認知。❺国連の人権理事会からの勧告などを詳細にわたり裁判所にプレゼンテーションしました。
「正当な組合活動を刑事事件とする異常な司法を糾弾し、勝利目指して全力で闘う」
第4回口頭弁論は、1時間ちょうどで閉廷しました、次回の弁論は未定です。関東や関西をはじめ全国から駆けつけてくれた仲間に感謝します。関生支部は正当な組合活動を刑事事件とする異常な司法を糾弾し、京都事件や大津第二次事件、加茂生コン事件差し戻し審に勝利するために全力で闘います。引き続きのご支援をお願いします。
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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