ジャニーズ問題「人権侵害」国・企業に課題
ジャニーズの性加害は謝罪から1年以上が経過しましたが、解決には至っていません。被害者には金銭の補償だけではなく、心のケアを含め時間をかけて丁寧に対応すべきではないでしょうか。また、人気タレントを抱える芸能事務所に対するメディアの忖度などの構造的な問題は残されたままです。
「国連ビジネスと人権作業部会の勧告」
2023年7月に訪日した国連人権理事会のビジネスと人権作業部会は、同年8月4日の記者会見や2024年5月28日で、透明性のある捜査や被害者の救済を日本政府に求めました。
しかし、日本政府は「個別の事案」だとして実体の解明に乗り出す様子はうかがえません。男性や男児向けの相談窓口は設けましたが十分なたいさくなのでしょうか。被害者への取材では「子ども自身は被害を訴えにくい」という心配の声が上がっています。
被害者らは、「児童虐待防止法の改正」や「性犯罪における公訴時効の撤廃」を求めてきましたが法整備も進んでいません。
「構造的な問題」
タレントの「生殺与奪の権」をジャニー氏が握り続けていたことから、大規模な被害になりました。視聴率アップや広告収入を増やしたいテレビ局などの報道機関側も、人気タレントを擁する芸能事務所側に「忖度」していたようです。
性加害は一部の人に権力が集中しがちな芸能界の状況や芸能事務所と報道機関の関係も絡み合って拡大したという構造的な問題があります。
あるメディア関係者は「ジャニーズがなくなれば別の事務所が力を持つ。忖度する相手が変わるだけ」と述べています。構造的な問題が残れば、対象者が入れ替わり新たな問題が起きる可能性があります。
「人権デューデリジェンス」
広告を含む企業活動で人権侵害がないか調べる「人権デューデリジェンス」の定着に向けて、スポンサーの対応も問われています。国連人権理事会の「ビジネスと人権に関する指導原則」に従い、人権侵害を行う企業との取引やお付き合いを見直すべきです。
「人権侵害-国と企業に課題」
性被害を実名で訴えたジャーナリストの伊藤詩織さんや元自衛官の五ノ井里奈さんが、誹謗・中傷などバッシングを受けながらも勇気を出して告発しました。イギリス「BBC」の報道により、仕方なく後追い報道した日本のメディア。これによって日本社会の性暴力への認識が変わり多数の人に支持されるようになったのではないでしょうか。
権力を背景にした性加害は職場や学校などで今も起きています。忖度や見て見ぬふりが横行する日本社会で、この問題から何を考え行動すべきかをメディアや行政、司法も含め突きつけられています。
「人権侵害を許さない取組を」
性加害だけではなく、あらゆる人権侵害を放置してはいけません。労働組合や市民団体などが垣根を越えて連帯して取り組むことが求められています。「人権って何?」を学習しましょう!その学んだことを具体的に実践しましょう!
日にち:2024年10月19日 土曜日
時 間:13:30受付 14:00~
場 所:国鉄労働会館
(東京都港区新橋5丁目15-5)
主 催:連帯ユニオン関西地区生コン支部
共 催:連帯ユニオン関東支部
労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン関西地区生コン支部 06-6583-5546
PDFデータココをクリック
医師不足の日本、公的医療はどこへ行くのか
日本を外から学ぶ学習会
医療は社会権規約が定める「人権問題」です
日にち:9月21日(土)
日本時間:19:00~21:30
英国時間:11:00~13:00
⚫ZOOM開催
⚫参加できない方も後日録画の
視聴が可能です
講師
本田 宏 (NPO医療制度研究会 理事長)
藤田 早苗 (エセックス大学 ヒューマンライツ
センター フェロー)
お申し込み・詳細確認はココをクリック またはQRコードから
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
第3回 人権問題シンポジウム開催決定!
講 師:上林 惠理子弁護士
テーマ:「在留資格なくしてひとにあらず ~ワタシタチハニンゲンダ~」
日 時:2024年9月20日(金) 18:30~20:00
場 所:エルおおさか南館10階101号室
資料代:500円
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
9月12日 京都3事件 京都地裁 |
10:00~ |
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