首都圏関東地方で放送決定!
映像’24「労組と弾圧」~関西生コン事件を考える~
9月8日(日)25:28~ 【9月9日(月)深夜1:28~】
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人質司法違憲訴訟「長期勾留は憲法違反」

東京オリンピックをめぐる、大会組織委員会の元理事に対する贈賄罪で逮捕・起訴された角川歷彦さん(大手出版社「KADOKAWA」元会長)が6月27日、否認することで身体拘束が長期化する「人質司法」により苦痛を受けたとして、国に2億2千万円の国家賠償を求めて提訴しました。「人質司法違憲訴訟」とした角川さんの弁護団は「日本の刑事司法の問題を正面から問う」と話しています。

「226日の長期勾留」

角川さんは大会組織委員会の元理事にスポンサーへの選定などを依頼し、計約6900万円の賄賂を渡したとして2022年9月、東京地検特捜部に逮捕されました。そして、翌10月に起訴されたのです。
角川さんは捜査段階から一貫して否認しており、弁護団によると、角川さんは心臓に持病があり、勾留中に体調が悪化したことなどから東京地裁に保釈を請求しましたが、検察側は証拠隠滅の可能性などを理由に反対し、東京地裁も請求を却下しました。
4度目の保釈請求でやっと認められ、昨年4月に保釈されました。逮捕されてから226日目の保釈決定です。

「憲法に違反している」

国賠の訴状では、角川さんが命を落としかねない状況があったのに検察官が保釈に反対した。そして、保釈却下の判断をした裁判官も「自白か否認かを考慮した」と厳しく批判。こうした運用は、推定無罪の原則や不当な身体拘束を受けない権利を定める憲法に違反しており、「裁判で無罪を争うことへの萎縮効果が生まれている」と訴えています。

「拷問を受けたと感じた」

記者会見で角川さんは、「拷問を受けたと感じた」と強調していました。弁護団長の村山浩昭弁護士は「人間の尊厳が脅かされる刑事司法でいいのか。訴訟を通じて人質司法の実情を論証し、制度改革を求めたい」と決意を話しました。

「否認を続けると長期に勾留される」

角川さんの次に長く勾留されたのは、「主犯」とされた高橋治之・大会組織委員会元理事です。捜査段階から一貫して、受領した資金の賄賂性を否認。保釈されたのは、最初の逮捕から132日目でした。
東京オリンピック汚職事件で逮捕・起訴された計12人の勾留日数では、否認を続けると長くなる傾向となっています。
捜査段階から容疑を認めた紳士服大手「AOKI」の前会長ら3人はいずれも、起訴された翌日に保釈されています。

「認めないと保釈されないという気持ちにさせている」

元刑事裁判官の水野智幸・法政大法科大学院教授(刑事法)は「認めないと保釈されないという気持ちにさせている」と問題視。そして「検察は証拠がそろったから起訴しており、仮に証拠隠滅行為があっても公判に影響が出るほどとは考えにくい。確率の低い行為を理由に身柄を拘束し続けるのはバランスを失している」と指摘しています。

「認める姿勢を示すと保釈が許可された」

広告大手「ADK」前社長の保釈が許可されたのは逮捕されてから97日目でした。関係者によると、捜査段階から容疑を否認し、起訴後に2度の保釈請求が却下された。ところが、弁護人を通じて起訴内容を認める姿勢を検察に示すと、その直後に保釈が許可されたとのことです。

「関西生コン事件の長期勾留の目的」

関西生コン事件では、湯川委員長(当時は副委員長)が640日以上も長期勾留されました。警察・検察は、正当な組合活動を刑事事件化して何度も逮捕を繰り返して身体拘束し続けたのです。
これは、労働組合のリーダーを長期間にわたって社会不在にすることで、産別労組の関生支部を潰すのが狙いだったのです。
関生潰しが明らかになった今、京都3事件の湯川委員長への「求刑10年」をはね返し、実刑判決阻止の闘いに挑みます。
そして、この間、3件・11人の無罪判決が確定したことを武器にして、関生事件国賠訴訟の勝利をめざします。

※「人間の証明-勾留226日と私の生存権について」角川歷彦氏の書籍
五輪汚職事件で逮捕・勾留された角川さんの手記です。事件の概要や検察の思惑、長期勾留の内容、国連恣意的勾留、人質司法違憲訴訟の決意など興味深い内容の書籍です。
10.19反弾圧シンポジウムin東京開催決定!
日にち:2024年10月19日 土曜日
時 間:13:30受付 14:00~
場 所:国鉄労働会館
     (東京都港区新橋5丁目15-5)

 
 
 
 
 
 
主 催:連帯ユニオン関西地区生コン支部
共 催:連帯ユニオン関東支部
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン関西地区生コン支部 06-6583-5546
PDFデータココをクリック
「健康への権利」が脅かされる
医師不足の日本、公的医療はどこへ行くのか
日本を外から学ぶ学習会
医療は社会権規約が定める「人権問題」です
日にち:9月21日(土)
日本時間:19:00~21:30
英国時間:11:00~13:00
 ⚫ZOOM開催
 ⚫参加できない方も後日録画の
  視聴が可能です

講師
 本田  宏 (NPO医療制度研究会 理事長)
 藤田 早苗 (エセックス大学 ヒューマンライツ
       センター フェロー)
お申し込み・詳細確認はココをクリック またはQRコードから
関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
連帯ユニオン人権部
第3回 人権問題シンポジウム開催決定!
講 師:上林 惠理子弁護士
テーマ:「在留資格なくしてひとにあらず ~ワタシタチハニンゲンダ~」
日 時:2024年9月20日(金) 18:30~20:00
場 所:エルおおさか南館10階101号室
資料代:500円
ヒューライツ大阪HP
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

9月12日   京都3事件     京都地裁  

10:00~ 

関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック
関西生コン弾圧ニュース 102 中労委の現状に強い危機感 ココをクリック
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