関生支部の産業別労働運動⑲
「関生支部の活動に対する警察権力の弾圧」(2)

「近畿一円(大阪・滋賀・京都・和歌山)における刑事事件」

2018年7月18日、滋賀県警は、滋賀県の湖東生コンクリート協同組合の役員ら4名を「恐喝未遂」で逮捕し、翌8月、関生支部の当時の委員長ら4名を逮捕しました。以後、2019年12月20日まで、大阪府警、京都府警、滋賀県警、和歌山県警は、関生支部の当時の委員長以下の役員と一般組合員延べ89人(うち労働組合員81人)を逮捕し、うち72人(同67人)を起訴しました。被疑事実は、2017年12月のストライキや通常の労働組合活動に関するものであり、「威力業務妨害」「恐喝」「強要」でした。一連の事件を整理すると、
(1)コンプライアンス活動・滋賀県警(組織犯罪対策課)
❶フジタ事件(1次~5次)2018年7月18日~2019年2月18日、逮捕:関生支部20人、事業者6人、罪名:恐喝未遂。
❷セキスイハイム事件、2018年11月27日、逮捕:関生支部8人、罪名:威力業務妨害。
❸タイヨー事件、2019年4月11日、逮捕:関生支部2人、罪名:恐喝。
❹日本建設事件、2019年6月18日、逮捕:関生支部4人、罪名:威力業務妨害。
❺東横イン電建事件、2019年7月17日、逮捕:関生支部4人、罪名:威力業務妨害。
❻日本建設・東横イン電建事件、2019年8月20日、逮捕:関生支部1人、罪名:威力業務妨害。
(2)ストライキ・大阪府警(警備部)
宇部三菱大阪SS事件・中央大阪生コン事件(3件)2018年9月18日~11月21日、逮捕:関生支部28人、罪名:威力業務妨害。
(3)団体交渉・京都府警(組織犯罪対策課)
❶加茂生コン事件、2019年6月19日、逮捕:関生支部5人・事業者2人、罪名:恐喝未遂・強要未遂。
❷近畿生コン事件、2019年7月17日、逮捕:関生支部2人、罪名:恐喝。
❸ベストライナー事件、2019年9月4日、逮捕:関生支部2人、罪名:恐喝。
(4)抗議行動・和歌山県警(警備部)
和歌山広域協組事件(2件)、2019年7月22日・11月14日、逮捕:関生支部5人、罪名:強要未遂・威力業務妨害。
合計18件、逮捕者:関生支部81人、事業者8人。

「威力業務妨害・組織犯罪撲滅対策本部」

2018年12月、大阪広域生コン協組は「威力業務妨害・組織犯罪撲滅対策本部」を設置し、関生支部を破壊する工作に乗り出しました。

「和歌山県における関生支部の活動経過」

和歌山県における生コン業界
1978年12月、和歌山県生コンクリート工業組合は、第一次構造改善事業計画を承認しました。2001年2月には、和歌山共同建材(住友大阪セメント系列の企業)が住友金属和歌山製鉄所へ廉価で生コン販売を始め、和歌山県中央生コンクリート協同組合を脱退しました(後に再加入)。
また、酒直レミコン(太平洋セメント系列)も和歌山県中央生コンクリート協同組合を脱退しました。
この他、員外社であった上山商店(住友大阪セメント系列)や武田誠産業(宇部三菱セメント系列)などを合わせた全部で4社の生コン企業が、和歌山県中央生コンクリート協同組合加盟の生コン企業と生コン価格の競争(ダンピング)を激化させました。
このため、各社とも原価割れに近い生コン価格でしか販売できず、採算が取れない状況に陥りました。
2003年当時の和歌山市内の生コン価格は、1㎥(立方メートル)あたり7000円から8000円という採算割れの状態でした。
紀ノ川大阪生コンと第一生コンは、コスト削減を目的に民事再生中の大東陽に生産委託をせざるを得なくなりました。
紀ノ川大阪生コンは、人員削減などの合理化を余儀なくされたのです。また、和歌山県中央生コンクリート協同組合では、3年間で負債が3億円に膨らみ、組合員企業の負債も限界に達していました。

10.19反弾圧シンポジウムin東京開催決定!
日にち:2024年10月19日 土曜日
時 間:13:30受付 14:00~
場 所:国鉄労働会館
     (東京都港区新橋5丁目15-5)

 
 
 
 
 
 
主 催:連帯ユニオン関西地区生コン支部
共 催:連帯ユニオン関東支部
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン関西地区生コン支部 06-6583-5546
PDFデータココをクリック
京都3事件無罪判決を求める署名のよびかけ
労働組合活動を犯罪扱いさせてはなりません
「京都事件」は、ベスト・ライナー、近畿生コン、加茂生コンの3つの事件(労働争議)を併合審理する刑事裁判です。労働争議の解決金を受領したことが「恐喝」とされています。
争議解決にあたって、会社側に解雇期間中の未払い賃金、雇用保障、組合の闘争費用などを解決金として支払わせることは、裁判所や労働委員会でも当然の実務として定着しています。ところが、警察・検察は、関生支部は労働組合を名乗る反社会勢力で、金銭目当てで活動してきたそんなストーリーで前代未聞の事件を仕組んだのです。
企業の団結権侵害に対する抗議行動や団体行動を犯罪扱いする警察・検察の暴挙を許せば、憲法28条が保障した労働基本権がなかった時代への逆戻りです。裁判所は毅然たる姿勢で無罪判決を出すべきです。すべての労働組合のみなさまに署名活動へのご協力をよびかけます。
署名活動の実施要領
提 出 先:京都地方裁判所第2刑事部
署名の種類:団体署名を実施します(個人署名ではありません)
      署名用紙は、  ココをクリック
集約と提出:第1次集約  9月末日(10月中旬提出)
      第2次集役  10月末日(11月中旬提出)
      最終週役    11月末日(12月中旬提出)
送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ  ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
      関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

10月はありません
関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

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