「中央労働委員会・第3回調査)」 / ナニワ生コン・浪速建資産業闘争

ナニワ生コン社・浪速建資産業社(ナニワ生コングループ)が、大阪府労働委員会から「不当労働行為」と認定され、団体交渉応諾と謝罪文の交付が命じられました(令和6(2024)年7月19日付)。
この初審命令を不服としたナニワ生コン社・浪速建資産業社の藤中昌則社長が、中央労働委員会に再審査を申し立てた事件の第3回調査が1月15日、東京・中央労働委員会で開かれました。

「初審命令の一部履行(団交開催)について」

出席者は、会社側は藤中昌則社長と3人の取締役、弁護士の5人(リモート)、組合側は武谷副委員長(出頭)でした。
前回の第2回調査で会社側から示された初審命令の団交開催について会社側と組合側の意見聴取が行われました。

「初審命令の履行(2つ)と訴訟の取り下げを条件に」

組合側は、初審命令の2項(文書交付)と昨年末に提訴した事件を取り下げるのであれば、中央労働委員会の委員らがいう「労使関係の正常化に向けた団交」になると条件を提示しました。
会社側は、先行事件の命令は履行済みだから、本件の救済する利益が失われることを主張。中央労働委員会の委員らは本件の団交開催命令の一部を履行することで、すべての紛争を解決するのは困難だが、当事者の話し合いは第一歩であり価値があるのでは、と組合側に条件を求めずに団交開催を勧めました。
組合側と会社側の聴取を終え、中央労働委員会の委員から「本日の調査で、団交開催は決定できないが、次回の調査期日に組合側と会社側が、団交の具体的な内容を提示するなど前向きな返答を願う」と双方に要請。次回(第4回調査)の期日を3月10日(月)午後1時からとして、本日の調査は終了しました。

※ナニワ生コン・浪速建資産業闘争
ナニワ生コン社・浪速建資産業社が、2023年7月9日付、関生支部の団体交渉申し入れに対して、団体交渉を開催しなかったことから、大阪府労働委員会に不当労働行為申立(団交拒否)した事件。
ナニワ生コン社・浪速建資産業社(ナニワ生コングループ)が、大阪府労働委員会から「不当労働行為」と認定され、団体交渉応諾と謝罪文の手交が命じられました。

「府労委がナニワ生コングループの不当労働行為を認定し、命令を出した」

大阪府労働委員会は、令和6(2024)年7月19日付けで、ナニワ生コン社・浪速建資産業社に対し、下記の命令書を出しました。
1.被申立人ナニワ生コン株式会社及び同浪速建資産業株式会社は、申立人が令和5年7月9日付けで申し入れた団体交渉に応じなければならない。
2.被申立人ナニワ生コン株式会社は、申立人に対し、下記の文書を速やかに交付しなければならない。

○○年○○月○○日

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司様

ナニワ生コン株式会社
代表取締役 藤中昌則

当社が、貴組合から令和5年7月9日付けで申し入れのあった団体交渉に応じなかったことは、大阪府労働委員会において労働組合法第7条第2号に該当する不当労働行為であると認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。

3.被申立人浪速建資産業株式会社は、申立人に対し、下記の文書を速やかに交付しなければならない。

○○年○○月○○日

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司様

浪速建資産業株式会社
代表取締役 藤中昌則

当社が、貴組合から令和5年7月9日付けで申し入れのあった団体交渉に応じなかったことは、大阪府労働委員会において労働組合法第7条第2号に該当する不当労働行為であると認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。

「3度目の不当労働行為が認定されたナニワ生コングループ」

ナニワ生コン社・浪速建資産業社(ナニワ生コングループ)は、2020年9月25日と2023年7月17日にも、大阪府労働委員会から「不当労働行為」が認定されており、今回で3度目の不当労働行為が認定されました。

 

「懲りない藤中昌則社長」

労働委員会から3度も不当労働行為が認定されるという懲りないナニワ生コングループの代表取締役・藤中昌則氏。
関生支部は、ナニワ生コン・浪速建資産業闘争に勝利するまで闘います。労働者・市民の皆さんには、ご支援くださるようお願いします。

「TBSドキュメンタリー映画祭 2025」開催決定 
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』予告編一覧 ココをクリック
そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。【予告編 『労組と弾圧』】 ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
加茂生コン事件差し戻し審 無罪判決を求める署名のよびかけ
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック  個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約  1月末日
      第2次集役    2月末日
      最終週役      3月末日

送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者
【竹信三恵子のホントの話】

デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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関西生コン事件ニュース 109(加茂生コン事件、判決は来年4/17 12/19大阪高裁差し戻し審が即日結審) ココをクリック
関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック