貧困ジャーナリズム大賞を受賞

<選評>
のべ11名もの無罪確定者を出した労働組合弾圧、関西生コン事件は、その異様さや規模にもかかわらず、マスメディアは沈黙をつづけてきた。そうしたなかで、本作は地上波で初めて、しかも渦中の関西地域で制作・放映されたことが高く評価された。先行作品として、日本の労働政策による貧困を指摘した書籍『賃金破壊』(2022年、本賞候補作、著者が審査委員だったため辞退)、ドキュメンタリー映画『ここから』(2023年貧困ジャーナリズム賞)があるが、本作は、元警視総監、無罪判決を出した裁判官、経営側、SNSによる組合へのヘイトスピーチを拡散した団体幹部などを直接取材して生々しく映像化し、先行作品の蓄積を大きく進めたことでも大賞に推された。(一般社団法人反貧困ネットワーク)
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2.15関西国鉄集会
国鉄分割・民営化で不当解雇から38年、2.15関西国鉄集会が2月15日、大阪市立中央会館で開催され、92人の闘う労働者が結集しました。
「国鉄闘争に完全勝利するまで闘おう」
集会は、動労西日本・原田副委員長の司会でスタート。原田副委員長は「1980年から始まった国鉄の分割民営化は、中曽根による労組潰しだ。しかし、私たちはその攻撃を跳ね返して闘ってきたことで、国鉄闘争をつぶすことができなかった。本日の集会を起点に、1047名解雇撤回、国鉄闘争に完全勝利するまで闘おう!」と開会を宣言しました。
「基調報告の提起」
動労西日本・山田書記長から基調報告。山田書記長は、7人の学生の不当逮捕を厳しく糾弾したあと、「❶国鉄分割・民営化から38年、国鉄闘争1047名解雇撤回闘争は、今現在の攻防点。❷トランプ政権の再登場。❸石破は自ら積極的に中国侵略戦争につく進んでいる。❹ユンソンニュル打倒を闘う韓国の民主労総のたたかい。❺産業報国会の道を進む連合との対決。❻JRをめぐる攻防、民営化の破たん・廃線化攻撃」を詳細にわたり提起しました。最後に、山田書記長は、「関生弾圧の京都事件、湯川委員長の懲役10年求刑を粉砕するために、2月26日の京都地裁判決に結集しよう!今年の11月集会には全力で結集しよう!」と行動を提起しました。
「国鉄闘争勝利をめざして共に闘う」
動労千葉・中村副委員長、関生支部・武谷副委員長、8.6ヒロシマ暴処法弾圧被告の西納さんの特別報告のあと、本日の集会に駆けつけた仲間からの決意表明。動労西日本の岡崎副委員長、日教組奈良市の代表者、高槻医療福祉労働組合の村山書記長、関西合同労働組合の黒瀬委員長、八尾北医療センター労働組合の藤木委員長、全学連の代表者が、現場の闘争報告と今後の闘争報告を示し、「国鉄闘争勝利をめざして共に闘う!」と発言しました。
「25年反戦春闘をストライキで闘おう」
集会のまとめと行動提起が提案されたあと、「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して、集会はお開きになりました。
国鉄1047名解雇撤回!控訴審勝利判決へ!JRの軍事輸送を許すな!芸備線「廃線」協議会の開催阻止!25年反戦春闘をストライキで闘おう!
増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
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そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』

『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。

「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック 個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 1月末日
第2次集役 2月末日
最終週役 3月末日
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222
【竹信三恵子のホントの話】

動画閲覧できます ココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
2月26日 京都3事件(判決) 京都地裁 |
10:30~ |
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関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」
保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック