㈱トクヤマ大阪オフィスに要請文を提出 / 吉田生コン闘争
関生支部は3月21日、㈱トクヤマ大阪オフィスに「株式会社吉田生コンクリートが、大阪府労働委員会から不当労働行為企が認定されたことについて」と題する文書を提出しました。
「ビジネスと人権に関する指導原則に基づいた指導を要請」
関生支部・西島執行委員ら2名が、中之島セントラルタワーに入居する㈱トクヤマ大阪オフィスを訪れ、担当者に「お知らせと要請」文を手交しました。
トクヤマ社の担当者は、丁寧に受け取り「関係部署に回します」と応えました。西島執行委員ら2名から文書の回答を求められると、トクヤマ社の担当者は「今は答えられない」としましたが、トクヤマ社はきちんと回答することでしょう。
※「お知らせと要請」全文
株式会社トクヤマ大阪オフィス様
「株式会社吉田生コンクリートが、大阪府労働委員会から不当労働行為企が認定されたことについて」
執行委員長 湯川裕司
株式会社トクヤマでは、セメント産業の発展と社会貢献を目指し、日夜、奮闘されていることに敬意を表します。
私たちは、セメント・生コン産業で働く労働者で組織している産業別労働組合です。貴社に対して、次のことをお知らせし要請します。
奈良市横井7丁目509番地の3に所在する「株式会社吉田生コンクリート」が、2024(令和6)年9月27日付けで、大阪府労働委員会から不当労働行為が認定され、当労働組合の組合員に賃金差額の支払いと、当労働組合に誓約文交付の救済命令を出しました。
当労働組合の組合員に対して、株式会社吉田生コンクリートが行った「不利益取り扱いによる賃金の減額」と「謝罪文の手交及び掲示」が労働組合法第7条1号及び3号に該当する不当労働行為と認められたのです。
株式会社吉田生コンクリート代表取締役吉田桃子氏は、上記の大阪府労働委員会の救済命令を履行せず、中央労働委員会に再審査申立を行いました。
株式会社吉田生コンクリートは、大阪府労働委員会の救済命令、いわゆる初審命令を履行してから再審査申立するのが義務であることは貴社もご存じの通りです。
使用者(会社)が行う労働組合への不当労働行為は、人権侵害に該当することは言うまでもありません。
そのことから、当労働組合は貴社に対して株式会社吉田生コンクリートの代表取締役吉田桃子氏に対して、大阪府労働委員会の救済命令を速やかに履行すること、二度と不当労働行為、人権侵害をしないことを厳しく指導していただきたいことをお願いいたします。
また、貴社もご存じのことと思いますが、国連は2011年に「ビジネスと人権に関する指導原則」を定めました。この指導原則は、取引先も含めて人権侵害を防止・是正・救済するよう求めています。
また、企業には人権を尊重する責任があるとして、サプライチェーン(供給網)全体で問題が起きていないかを調べる「人権デューデリジェンス」を実施することも求めています。
国連の動きを受けて、日本政府(経済産業省)は2022年9月、日本で事業を営む全ての企業に、取引先など供給網を含めて人権侵害の有無やリスクを特定・評価し、対処する人権監査(人権デューデリジェンス)の指針を公表しました。
2023年4月には、政府調達の入札参加企業に、人権尊重への取り組みを求める方針を決めました。
貴社も、この国連ビジネスと人権の指導原則や国連人権理事会ビジネスと人権の作業部会の勧告に基づいた、株式会社吉田生コンクリートに指導・改善を求めることを要請します。
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
副委員長 武谷新吾(090-1075-3398)
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
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そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』

『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
【デモクラシータイムス】

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ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。

「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック 個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 1月末日
第2次集役 2月末日
最終週役 3月末日
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
4月17日 加茂生コン事件差し戻し審 大阪高裁 | 10:30~ |
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5月22日 大津1次事件控訴審 大阪高裁 | 14:30~ |
6月 9日 大津2次事件(判決) 大阪高裁 | 14:30~ |