和歌山県庁・和歌山県警前での宣伝活動
関生支部は3月19日、和歌山県庁・和歌山県警前「和歌山広域事件の無罪に続いて、大津地裁でも無罪判決を勝ち取った!」「2.26京都3事件も無罪判決!」「7件のべ19人の無罪判決が確定している」「メディアも関生支部弾圧事件の異常さを報道」「関生支部弾圧事件を知って欲しい」などを掲げた宣伝活動を展開しました。
「2026京都3事件、無罪判決!懲役10年の求刑を粉砕!」
和歌山県庁・和歌山県警前では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げながら、「和歌山県広域生コン協組の理事長が暴力団関係者を使って組合活動を妨害したことを関生支部が、和歌山県広域生コン協組に抗議したことが、威力業務妨害などと刑事事件になったが23年3月、大阪高裁で無罪判決が出た」「今年の2月6日には、ビラ捲き事件と言われている刑事事件が、大津地裁で7名の無罪判決を勝ち取った」ことを述べました。
「京都3事件、無罪判決」
さらに、京都3事件で無罪判決が出されたこと、川上裁判長らの判決文では、関生支部は産業別労働組合と認定し、ストライキは労働組合の権利など、正当な労働組合活動などが示されていたこと、そして、検察の懲役10年の求刑を粉砕した!関生支部弾圧事件では、7件のべ19人の無罪判決が出されている!と訴えました。
「メディアが弾圧の背景や本質を報道しだした」
ここにきてメディアも関生支部弾圧事件の異常さを報道しだしたと、MBS映像’24やTBSドキュメンタリー解放区、東京新聞・こちら特捜部、デモクラシータイムスなどのYou Tube番組を見て、関生支部弾圧事件を知って欲しいことを訴えました。
「国家賠償請求訴訟・証人尋問」
2月18日と3月7日に東京地裁で開かれた「国家賠償請求訴訟」の証人尋問では、大津地検の検事、和歌山県警の警察官、和歌山地裁の検事の証言を報告しました。
原告でもある武谷副委員長は、検事や警察官の証言内容を具体的に紹介しました。
「映画「労組と弾圧~関西生コン事件」が大阪・京都などで上映される」
また、TBSドキュメンタリー映画祭2025で、映画「労組と弾圧~関西生コン事件」が大阪と京都で上映されることを伝え、大阪・京都の映画館で鑑賞されること呼びかけました。
「多くの職員が「くさり」を受け取った」
和歌山県庁・和歌山県警前の歩行者道路では、2人の関生組合員が関生支部の機関紙「くさり」を職員や市民らに配布しました。
「くさり」を受け取った女性や男性の職員・市民からは「寒いなか、ご苦労さま!」「応援してるよ!」「労働組合がんばって!」などの激励がありました。自転車を停めて「くさり」を受け取りにきた市民の姿が印象的でした。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、和歌山県庁・和歌山県警前を行き交う職員市民にアピールすることができました。「くさり」は120部の配布でした。引き続き、県庁・県警前での宣伝活動を展開します。
「控訴審、逆転無罪判決」
2023年3月6日、大阪高等裁判所は、連帯ユニオン・関生支部の役員3名全員について逆転無罪判決を言い渡しました。この事件は、暴力団に属していた人物が、連帯ユニオン・関生支部の事務所を監視する行為を行っていたことが発端となっています。この暴力団関係者を関生支部組合事務所に差し向けたのは、和歌山県広域生コンクリート協同組合(以下、和歌山県広域生コン協組)の丸山克也理事長である可能性が高いとみて、丸山氏に事実確認を求めました。暴力団関係者によって関生支部の団結権が侵害されたのですから、私たちがその事実経過について確認するための行動を行うことは憲法によって保障された正当な行為です。
ところが警察・検察は、丸山理事長に事実確認を求める行為が威力業務妨害罪、強要未遂罪に該当するとして、不当にも逮捕、起訴してきたのです。
一審和歌山地裁は検察官の主張を鵜呑みにし、役員3名を有罪としました。しかし、大阪高等裁判所は、一審判決を厳しく批判し、役員3名全員を無罪としたのです。
大阪高裁は、「関生支部と広域協(和歌山県広域生コン協組)が対立している状況下で、広域協と同県下の暴力団関係者が事務所の調査に訪れたのであれば、関生支部として、広域協の実質的運営者である丸山の関与を疑うのは当然である」としました。
さらに、「高島(暴力団関係者)らは広域協の高井(暴力団関係者)の指示により関生支部事務所の調査を行っていたもので、同指示が丸山の意向を受けたものと認められることからすれば、前記疑い(丸山理事長が関与している疑い)を誤りとはいえない」としました。

大阪高裁は、さらに関生支部が産業別労働組合であると認定したうえで、次のように判断しました。「産業別労働組合である関生支部は、業界企業の経営者・使用者あるいはその団体と労働関係上の当事者に当たるというべきだから、憲法28条の団結権等の保障を受け、これを守るための正当な行為は、違法性が阻却される」としたのです。「暴力団関係者を使い、労組役員を脅したり労組活動を妨害した丸山理事長」
そして、「本件の発端は、生コン事業者(使用者)の協同組合である広域協の意を受けた元暴力団員らが、関生支部事務所の調査を行い、ビデオカメラで撮影し、「在籍確認や」「武谷おるか」などと組合員らを監視したり、圧力をかけたりする行為におよんだことにある」としました。そして、「このような行為が、関生支部の団結権を大きく脅かすものであることは明らかで、関生支部幹部等が、その首謀者と目する広域協の実質的運営者である丸山の下へと抗議等に赴くことは、それが暴力の行使を伴うなど不当な行為におよぶものでない限り、労働組合が団結権を守ることを目的とした正当な行為」であるとして、役員3名全員について無罪としたのです。
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
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そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』

『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
【デモクラシータイムス】

動画閲覧できます ココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。

「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック 個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 1月末日
第2次集役 2月末日
最終週役 3月末日
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
4月17日 加茂生コン事件差し戻し審 大阪高裁 | 10:30~ |
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5月22日 大津1次事件控訴審 大阪高裁 | 14:30~ |
6月 9日 大津2次事件(判決) 大阪高裁 | 14:30~ |