取引先販売店への宣伝行動 / 吉田生コン闘争

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不当労働行為企業と労働委員会から認定された「㈱吉田生コンクリート」の周知と、「関生支部弾圧の不当性・異常な労組弾圧」の事実を周知するために、連帯ユニオン関生支部・奈良ブロックは3月24日、吉田生コン社の取引先販売店「上原成商事㈱大阪支店」前で「吉田生コンクリート社の不当労働行為を労働委員会が認定した」「関生支部弾圧事件を知って欲しい」などを掲げた情宣活動を展開しました。

「上原成商事は吉田生コン社に適切な指導を!」

淀川区木川東の上原成商事・大阪支店前の歩行者道路では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、吉田生コンクリート社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され救済命令が出されたこと、吉田生コンクリート社の吉田桃子社長が労働委員会の救済命令を履行しない態度に終始していることなどを訴えました。そして、上原成商事には、国連・ビジネスと人権の指導原則に基づき、取引先とし吉田生コンクリート社に、指導と改善を求めることを要請しました。
関生支部組合員が横断幕を掲げ、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「関生支部弾圧事件事件を知って欲しい」

2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生支部潰しに連携した警察・検察による「関西地区生コン支部弾圧」では、7件のべ19名の無罪判決が出されたこと。MBS映像’24の「労組と弾圧・関西生コン事件を考える」という番組や、You TUBE「デモクラシータイムス」が放映されたこと。東京新聞のこちら特捜部に特集記事が掲載されたことなどを話し、「関西生コン事件を知って欲しい」ことを訴えました。
そして、京都3事件の2月26日判決公判では「無罪」判決が出され、検察による関生委員長らへの「懲役10年の求刑」を粉砕したことを報告。正当な組合活動を犯罪にすることを許すことはできない、残りの事件も無罪判決を勝ち取るために全力をつくす!市民のみなさんも声をあげて欲しい!と訴えました。

「上原成商事の社員らが社屋の窓から覗いている姿が」

関生支部・機関紙部が作成した「吉田生コン闘争ニュース」と「関西生コン弾圧事件をご存じですか?」カラービラは、上原成商事前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
ビラを受け取った女性や男性市民から「頑張ってください!」「お疲れさま!」などの激励がありました。上原成商事の社員らが社屋の窓から覗いている姿が印象的でした。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、淀川区木川東周辺を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、32枚の配布でした。引き続き、取引先前での宣伝行動を展開します。

※吉田生コンクリート闘争とは
「大阪府労働委員会が吉田生コンクリート社の不当労働行為を認定した」
大阪府労働委員会は、2024年9月27日付けで、株式会社吉田生コンクリートの不当労働行為(不利益取り扱い、支配介入)を認定する命令書を出しました。

[労働組合法7条第1号及び第3号に該当する不当労働行為」

吉田生コンクリート社が、2021年3月以降、関生支部組合員の賃金を減額したことが、不利益取り扱いと支配介入の不当労働行為に該当するとして、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立した事件。
大阪府労働委員会は、以下の命令書を出しました。

主文
1 被申立人(吉田生コン社)は、申立人(関生支部)組合員Aに対し、令和3年10月分以降の通勤手当を除く毎月の賃金について、既支払額との差額を支払わなければならない。
2 被申立人は、申立人に対し、下記の文書を速やかに交付しなければならない。

年 月 日

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司様

株式会社吉田生コンクリート
代表取締役 吉田桃子

当社が、貴組合員A氏との定年後の再雇用契約に当たり、定年前に支給していた資格給と住宅手当を支給しないこととしたことは、大阪府労働委員会において、労働組合法7条第1号及び第3号に該当する不当労働行為であると認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。

3 申立人のその他の申立てを棄却する。

「吉田生コン闘争に勝利するまで全力で闘う」

吉田生コンクリート社の吉田桃子社長は、関生支部の組合員を組合員との理由で解雇するなど、不当労働行為を繰り返してきました。
今後、関生支部と吉田生コン分会は、吉田生コンクリート社の吉田桃子社長が、関生支部と関生支部の組合員に謝罪し、労働委員会の命令を履行し、労使関係を円満に構築する姿勢が見られるまで闘い続けます。
あわせて奈良県の生コン業界の民主化を求めて産別運動を展開します。
吉田生コン闘争に勝利するまで全力で闘いますので、ご支援をお願いします。

「TBSドキュメンタリー映画祭 2025」 
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
予告映像 ココをクリック
予告編一覧 ココをクリック

そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。【予告編 『労組と弾圧』】 ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)

名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
無罪!関西生コン委員長に判決【探査報道最前線】2025.03.19
【デモクラシータイムス】

深堀する探査報道に特化した記者グループTansaがお届けします。 出演は、中川七海記者、渡辺周編集長。 一部でまるで暴力集団のように中傷されてきた産業別労働組合の関西地区生コン支部。その委員長が、恐喝や強要、威力業務妨害で逮捕され660日を超えて勾留され、起訴後は裁判では懲役10年を求刑されていましたが、このたび京都地裁は全面無罪判決を言い渡しました。しかも、裁判所の判断は明確でした。「畏怖に乗じて金銭を脅し取ったなどとは到底評価できない」「そもそも、ストライキをはじめとする争議行為は、その性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ、その主張を貫徹することを目的とする行為であって、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものであるし、そうした意味で使用者側がストライキを避けたいと考えることは当然の前提になっている」と、憲法28条で労働組合を作る権利、団体交渉をする権利、ストライキをする権利を保障した趣旨に照らしてごくごく当たり前の判断を示しています。 関生支部は、いわゆる「企業別組合」「従業員組合」と異なり、関西の生コン産業のミキサー車の運転手、事務所の職員などどの会社に雇われていても、正規でも不正規でも加入することができる横断的な労働組合です。この産業別労働組合の強みを生かして、地域の生コン業界の労働条件の向上のためにがんばってきました。元気が良くて団結する組合は、もちろん使用者側には悩みの種です。そのため、何度も弾圧されてきましたが、2018年には安倍政権の下で大阪、京都、和歌山、滋賀など県境を越えて、一斉に組合員が不当に逮捕勾留され、通常では考えられないような無理な罪名で起訴されました。しかも、取調べと言いつつ、ほとんどの事件で「組合をやめればおとがめはない」とささやかれ、生活のために組合を脱退した多くの人もいます。関与したのは警察の警備部や組織暴力対策課でした。 tansaでは、これらの事件を「人質司法」の一例として取り上げるとともに、この一斉捜査はどこがどのように仕組んでいたのか、取材によって見えてきた警察・検察と政治の作った構図を暴いていきます。 2025年3月19日 収録
動画閲覧できます ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

加茂生コン事件差し戻し審 無罪判決を求める署名のよびかけ
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック  個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約  1月末日
      第2次集役    2月末日
      最終週役      3月末日

送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

ー 公判予定 ー

4月17日    加茂生コン事件差し戻し審   大阪高裁 10:30~
5月22日    大津1次事件控訴審      大阪高裁   14:30~
   6月 9日        大津2次事件(判決)           大阪高裁 14:30~
関西生コン事件ニュース117号  (4/11 院内報告集会 京都事件・無罪判決と国賠訴訟の今後) ココをクリック