堺市にお知らせと要請文を提出 / 山政生コン闘争

人質司法 なぜ労組は狙われたのか〈Tansa〉 ココをクリック
真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】 ココをクリック
無罪!関西生コン委員長に判決【探査報道最前線】ココをクリック
「不当労働行為企業に対する大阪市、地方行政の指導と措置について」の大阪市の回答 ココをクリック

関生支部は4月18日、堺市に「有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イースト(山政生コン)が、大阪府労働委員会と中央労働委員会から不当労働行為企が認定されたことについて」と題する文書を提出しました。

「ビジネスと人権に関する指導原則に基づいた指導を要請」

関生支部・西島執行委員ら3人の組合員が堺市の財政局契約部契約課と市民人権局ダイバーシティ推進部人権推進課に、「お知らせと要請」文を手交しました。
当局の担当者は、関生支部の要請を真摯に受け止めるという丁寧な対応で要請文を受け取りました。そして、1ヵ月を目処に回答すると約束してくれました。

※「お知らせと要請」全文

「お知らせと要請」
2025年4月18日

堺市・永藤英機市長様
お知らせと要請
「有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストが、大阪府労働委員会と中央労働委員会から不当労働行為企が認定されたことについて」

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司

堺市では、市長をはじめ職員の皆さんが、地域の発展と社会貢献を目指し、日夜、奮闘されていることに敬意を表します。
私たちは、セメント・生コン産業で働く労働者で組織している産業別労働組合です。堺市に対して、お知らせと要請をします。

堺市美原区平尾2365-1に所在する「有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イースト」が、2024(令和6)年2月2日付けで、大阪府労働委員会から不当労働行為が認定され、救済命令が出されました。
さらに、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストが中央労働委員会に申し立てた再審査が棄却(2024(令和6)年12月18日付け)され、大阪府労働委員会の命令が維持されました。

大阪府労働委員会は、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストに、
「被申立人有限会社コーシンコーポレーションは、申立人に対し、下記の文書を速やかに交付しなければならない。全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 執行委員長 湯川裕司様 有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イースト 代表取締役 山本登」「当社が、令和5年4月12日及び同月13日に貴組合員5名に対し、貴組合からの脱退を勧奨したことは、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条3号に該当する不当労働行為であると認められました。今後、このような行為を繰り返さないにいたします」との救済命令を出しています。
中央労働委員会は、主文で「本件再審査申立をいずれも棄却する。」とし、「会社らの再審査申立にはいずれも理由がない」と結論したことから大阪府労働委員会の救済命令が確定しました。

しかし、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストは、確定した大阪府労働委員会の救済命令を履行していません(2025年4月現在)。

1.有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストが行政命令を履行しないことについて、堺市に次のことを要請します。
(1)有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストに、行政命令を速やかに履行することを勧告されること。
(2)堺市が発注する公共工事に際して、入札有資格者および入札参加企業、工事を受注した元請け業者に、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストが労働委員会から不当労働行為と認定され、救済命令が出されていること、その救済命令を履行しない態度に終始していることを周知されること。
堺市には、(1)(2)の回答を求めます。

2.使用者(会社)が行う労働組合への不当労働行為は、人権侵害に該当することは言うまでもありません。人権侵害について、堺市に次のことを要請します。
(1)堺市もご承知の通りですが、国連は2011年に「ビジネスと人権に関する指導原則」を定めました。この指導原則は、取引先も含めて人権侵害を防止・是正・救済するよう求めています。
また、企業には人権を尊重する責任があるとして、サプライチェーン(供給網)全体で問題が起きていないかを調べる「人権デューデリジェンス」を実施することも求めています。
(2)国連の動きを受けて、日本政府(経済産業省)は2022年9月、日本で事業を営む全ての企業に、取引先など供給網を含めて人権侵害の有無やリスクを特定・評価し、対処する人権監査(人権デューデリジェンス)の指針を公表しました。
2023年4月には、政府調達の入札参加企業に、人権尊重への取り組みを求める方針を決めました。
(3)堺市には、この国連ビジネスと人権の指導原則や国連人権理事会ビジネスと人権の作業部会の勧告に基づいた、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イーストに指導・改善を求めることを要請します。
堺市には、(1)の国連ビジネスと人権に関する指導原則に基づく堺市の取り組み、(2)の日本政府の指針について堺市ではどのような取り組みを実施しているか、(3)の指導・改善についての回答を求めます。
本書面の提出後、1ヶ月を目処に回答していただくことを申し添えます。

(担当者)大阪市西区川口2-4-28
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
副委員長 武谷新吾(090-1075-3398)
真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】
ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック
日本労働弁護団主催
中労委の現状について考える集会
〈集会の趣旨〉
当弁護団は、近年の中央労働委員会(中労委)での審理に関する問題事例を調査、検討の上、2025年4月、中労委に対する要望書を提出しました。本集会では、要望書の内容について説明するとともに、当事者の労働組合関係者の方からも、ご発言をいただく予定です。
〈日時場所〉
●2025年5月9日(金)18:30~(1時間程度)
●連合会館402号室(東京都千代田区神田駿河台3丁目2-11)
●労働組合関係者の方のご参加を想定(申込不要)。
●YouTube配信
 https://www.youtube.com/watchv=XgHCTNucda0
 チラシは ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

ー 公判予定 ー

5月22日    大津1次事件控訴審      大阪高裁   14:30~
   6月 9日        大津2次事件(判決)           大阪高裁 14:30~