関西万博関連ユニオン(関西ゼネラル支部)記者会見

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関西万博関連ユニオン(連帯ユニオン関西ゼネラル支部に団体加盟)が9月29日、大阪府庁で記者会見を開きました。

「未払い賃金など法令違反の万博会場」

日本国際博覧会(万博)の会場内のパビリオン等で働く労働者ら結成した「関西万博関連ユニオン」から当事者の3名(ヨルダン館、サウジアラビア館)と、同労組の上部団体・連帯ユニオン関西ゼネラル支部の大橋直人副委員長、支援者の労働と人権サポートセンターの島野さんが記者会見に臨みました。

 

「賃金不払いが横行、抗議するとシフトが減らされる」

会見では、関西万博関連ユニオンの代表者に就任しているメンバーが、ヨルダン館で初日の研修時に半日参加したが、同館の運営者から「研修参加費は支払わない」と言われたと。これに抗議した学生アルバイトらが運営者から、次々とシフトを外されたり、「もう来なくていい」と言われるなど労働者への権利侵害が横行している事実を述べました。
また、大学生アルバイトは、研修費の未払いの改善を運営者に求めた途端に、シフトを減らされたといいます。
サウジアラビア館のレストランで働いていた労働者は運営会社ら、残業代は支払わないと言われ、サービス残業(約20万円相当)を強いられたと。健康保険が賃金から天引きされていたにもかかわらず保険証をもらえなかったとも。
関西万博関連ユニオンの代表者が、ビラを配布する活動のなかで、万博会場内で勤務している労働者から多数の相談がありました。

「万博協会に要望書を提出した」

同日、関西万博関連ユニオンは、日本国際博覧会協会に対して要望書を提出。万博会場内の労働環境の実態把握や問題点の究明、違反事例の公表、労働組合活動を認めることなどを要求したことを明らかにしました。

「70年万博、徹底的に闘った」

労働と人権サポートセンター大阪の島野さんは「70年万博では、敷地内に労働組合の事務所を置き、徹底的に闘った」と支援することを示しました。

「万博協会の管理責任も含めて構造的な問題だ」

連帯ユニオン関西ゼネラル支部の大橋副委員長は、「最大の問題は特殊な労働環境であることだ。6ヵ月という短期間の仕事で外資系の雇用。本国に帰られたら請求できない状況に追い込まれ、日本の法律が適用できないという壁もある。実際に働いている場所で判断するべきだ。万博協会の管理責任も含めて構造的な問題だ」と語りました。

「謝罪、再発防止、実損回復を求めて闘う」

関西万博関連ユニオンと連帯ユニオン関西ゼネラル支部は、支援者と共に闘争方針を確立して具体的な行動を展開します。
万博協会をはじめすべての万博運営関係者が、法令違反を認めて謝罪する。再発防止策を内外に示し、実損を回復するまで闘います。ご支援ご協力をお願いします。

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私的判決論 人々の権利の実現をめざして

中島光孝/著
出版社名 白澤社
ページ数 334p
発売日 2025年06月
販売価格 : 3,400円 (税込:3,740円)
目次
第一部 弁論が開かれた最高裁判決(ハマキョウレックス事件、日本郵便〔西日本〕事件―「非正規格差」をどう是正するか
空知太神社事件最高裁判決―政教分離原則違反はだれがどのような基準で判断すべきか
水俣病訴訟―公害企業救済か被害者救済か)
第二部 「戦争」にまつわる判決(大阪・花岡中国人強制連行国賠請求訴訟―国家の「強制」による「加害」を国家はいかに償うべきか
台湾靖国訴訟・小泉靖国訴訟―台湾原住民族はなぜ「靖国合祀」を拒否するか
「アベ的なるもの」との三〇年―フィリピン元「従軍慰安婦」補償請求訴訟/「君が代」斉唱拒否訴訟/安倍国葬違法支出公費返還請求住民訴訟)
第三部 労働組合をめぐる判決(三菱重工長崎造船所〔労働時間〕事件―「労働と労働組合活動」を考える
住友ゴム工業事件・近鉄高架下文具店長事件―「職場の労働組合活動」を考える
関西生コン支部刑事弾圧事件―「労働基本権保障」の意味を考える)

 

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

10月31日    国賠裁判      東京地裁(判決)   15:00~
11月18日    大津第2次事件   大阪高裁(判決)   14:30~