鈴木宗男氏(新党大地代表)が、2002年6月、あっせん収賄の容疑で東京地検特捜部に逮捕され、437日間も拘置所に勾留されました。
鈴木氏は後に、拘留中の体験を「外部の情報を遮断され、弁護士以外との接見も禁じられ、新聞や雑誌も読めないこと。情報の遮断がこれほどの苦痛とは思わなかった」と述べています。

鈴木氏が再審請求

さらに「元秘書を含め、次々と秘書が逮捕されました。検察は頑固に否認を続ける私を精神的に追い詰めて罪を認めさせる『神経戦』をしかけてきた」こと。検事による「鈴木先生。バッジを外したほうがいい。政治家を辞めた方がいいですよ。否認を続ければ、3年か4年はここにいることになりますよ」との発言。
鈴木氏は、長期勾留と拘留中の制約、検事の取り調べなどから、「私の心はグラグラと揺れました。『罪を認めればこの苦しみから逃げられる』。もし、あの時バッジを外していたら、保釈してほしいばかりに検察のシナリオ通りに自白していたかもしれません」と心が揺れたことを吐露しています。結局、有罪となった鈴木氏。しかし、その鈴木氏が、再審請求をしています。

「鈴木宗男氏再審20日に可否判断」、2019年3月5日付朝日新聞朝刊社会面

北海道開発局の工事をめぐる受託収賄事件などで実刑判決を受けて服役した鈴木宗男・元衆院議員(71)=新党大地代表=について、東京地裁(家令和典裁判長)が、裁判をやり直す再審を認めるかどうか、20日に決定を出すことが関係者の話でわかった。弁護団は、「検察が贈賄業者を誘導尋問した」と主張し、検察が作成して渡した想定問答集や業者側の陳述書を「新証拠」として提出しており、有罪認定を支えた業者の証言の信用性が争点となる。
鈴木氏は①北海道・沖縄開発庁長官だった1997~98年、道内の建設業者から工事受注を頼まれて計600万円を受け取った②内閣官房副長官だった98年、道内の製材業者から林野庁への口利きを頼まれて500万円を受け取った-などとして2002年、東京地検特捜部に逮捕された。
鈴木氏は無罪を主張したが、検察側が証人請求した贈賄業者や林野庁職員が「賄賂の受け渡し」や「口利き」を証言。東京地裁で2004年に懲役2年追徴金1100万円の判決を受け、10年に最高裁で確定した。

数々の冤罪が再審で発覚!

人質司法の被害者でもある鈴木氏の有罪認定が疑わしいというのであれば、裁判所は「再審」を認めるべきだと思います。
「足利事件」をはじめ、この間、いくつもの「冤罪」が再審によって明らかになっています。
私たちは、裁判所が鈴木氏の「再審」を認めるかどうかについて、注目することが重要ではないでしょうか。

「9名の仲間の保釈を勝ち取った」
関生支部弾圧をめぐる2月5日の滋賀県警による不当逮捕された仲間の保釈が認められ、3月5日時点で9名の仲間を取り戻しました。
保釈請求に集中して、結果を出していただいた弁護団に感謝します。
支援・協力していただいた労組や市民団体のみなさんに感謝します。本当にありがとうございました。
これ以降も弁護団と連携して、不当に勾留されている残りの仲間を取り戻すための取り組みを強化します。多くの仲間のみなさんには今後とも、ご支援ご協力をお願いします。
滋賀 恐喝未遂事件
第12回 公判
日時:2019年3月25日 10:00~17:00
第13回 公判
日時:2019年3月26日 13:10(変更)~17:00
第14回 公判
日時:2019年3月27日 13:10(変更)~17:00
第15回 公判
日時:2019年3月28日 13:10(変更)~17:00
場所:大津地方裁判所
大阪 威力業務妨害事件
第2回 公判
日時:2019年5月15日 10:00~
場所:大阪地方裁判所 大法廷 201
滋賀 大津生コン協組 威力業務妨害事件
第2回 公判

日時:2019年4月2日 11:00(変更)
場所:大津地方裁判所
ストライキが犯罪か!
労働組合つぶしの大弾圧許さない!
3.10集会
日にち:2019年3月10日(日)
時 間:14:00~16:00 開場:13:30
場 所:大阪市立西区民センター

労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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