「威力業務妨害事件、大阪地裁」
連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が11月13日、大阪地裁で開かれました。この公判は証人尋問です。
まとめ、佐伯弁護士
この日の尋問は、宇部三菱の統括部長Nという人。この人は委員長らの裁判ですでに一度証言している人物。
検察官は、尋問で何をしたかったかというと、このストライキで宇部三菱に2,000万以上の損害が出ていると、莫大な金額だということを言いたかったようだ。。弁護団としては、セメントは腐らない、2日置いていたからといって翌日以降に出荷できているという見解。
細かい話をするといろいろあるが、彼らは損害としてその主張を膨らませて大きな損害だと言っている。実は、そんな金額にはならないし、裁判官なら今の話で十分理解できたと思う。委員長たちの裁判でも同様のやり取りがあった。しかし、それも合わせて十分わかってはるのではないかと思う。この裁判仮に有罪が前提なら、どれだけの損害が出たかという話であるという意味でも、重要性としてはそれほど高くない証人であった。
最後に、次回の証人について話が出た。元々検察官は12月13日ストライキの2日目に大阪港に来たけれど、入らず帰っていったD社の運転手を証人として呼びたいと言っていた。理由はハッキリしないがそれを撤回し、D社の配車係を代わりに証人として呼びたいと言ってきた。それが前回の裁判から今回の裁判の間に言ってきて、「急に変えるのはいけない」「急に変えて(話を)今日するのはおかしい」と弁護団が言った。裁判官も同意して次回やるのかどうかという話で、弁護団から、「元々請求していたのは運転手さん。それを現場にも行っていない配車係に変えるというのは、裁判の本筋から外れるようなやり方ではないか」という反対の意見を出したところ。今まさに別の弁護人がどうするか裁判官と検察官と話し合っている最中である。どうなるかはハッキリしない。私たちとしても、どちらの証人の証言が得なのかということは、考えないといけないが、少なくとも検察官は運転手よりも、配車係を証人にしたほうが得だという考えでこういう手段に出てきているので、逆の証人を薦めるのがいいのかなと考えている。
様々なこと考えながら手続きを進めているので、時間がかかって皆さんにはもどかしい気持ちもあると思う。ご理解いただけたら助かります。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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