広範な国民連合第24回全国総会

自主・平和・民主のための広範な国民連合第24回全国総会が11月23日、福岡県教育会館で開催されました。
総会は、山内末子氏(沖縄県議会議員、全国世話人)の司会で開会、福岡代表世話人の久保山教善氏から歓迎あいさつ、代表世話人の角田義一氏の主催者あいさつ(代読)に続いて来賓あいさつ。
部落解放同盟中央本部中央執行委員長・組坂繁之氏は「アメリカ支配の戦争状態が恐ろしい、戦争を知らない世代の国会議員の発言やふるまいなど、人権を無視し、平和を無視する民主主義が危ない時代になっている。人権・平和・民主主義を守り前進させるために『人権なくして平和なし、平和なくして人権なし』を合い言葉に共にがんばろう」。
平和・人権・環境福岡県平和フォーラム代表のつじすぐる氏(福岡県教職員組合委員長)は、「福岡には、在日韓国・朝鮮の方がいる。松本治一郎の生誕地であり被差別部落が多い。教職員組合として差別を許さないという教育を培ってきた」。
福岡県日朝友好協会会長・北原まもる氏は「朝鮮に対する無理解、誤解、偏見、差別について、情報を還元し理解を得る取組をしている。今年11月、朝鮮労働党幹部との懇談で幹部は、『安倍政権は制裁一辺倒、条件抜きでトップ同士で話し合う場を設けると豪語しているが、我々はそんな気持ちはさらさらない』と話していた。朝鮮との信頼関係つくりと、約束したことは必ず守ることを基軸に、地方の力で無理解を理解に変える取組を進める」。
関西地区生コン支部からは代表者が「昨年から続く権力弾圧に対して支援のお礼を述べ、関生支部のセメント・生コン産業における産別運動が大きく前進すると、資本と権力が一体となった弾圧がかけられる。昨年の夏から警察・検察による延べ89人の組合員の逮捕。武委員長は1年3ヶ月に及ぶ長期勾留。保釈された組合員に対する組合事務所立ち入り禁止や組合員・関係者との接触禁止など組合活動をさせない保釈条件を決定する異常な裁判所。権力弾圧を粉砕するまで全力で闘う」
オール沖縄会議共同代表の照屋義美氏からは、「県民投票で72%の民意や基地反対候補の当選を無視して、新基地建設を進めている安倍政権は民主主義の根幹を揺るがしている。安倍首相の退陣を求め、オール沖縄で闘う」。
事務局長の山本正治氏から総会議案が提案されたあと、鳩山友紀夫氏(元総理大臣)の「軍事国家でなく自立・アジアの共生へ」と題する講演があり、続いて「アジア共生自立日本の総合安全保障を考える」をテーマに、篠原孝氏(衆議院議員)をコーディネーターに、柳澤協二氏(元安全保障担当内閣官房副長官補)、鈴木宣弘氏(東京大学大学院教授)、三原朝彦氏、屋良朝博氏(共に衆議院議員)がパネリストでパネルディスカッションがおこなわれました。
総会の2日目には、参加者の討論を経て総会議案と特別決議を採択・決議し、新たな日本の進路をつくりあげることを確認して閉会しました。

全国ユニオン2020年春闘セミナー

全国ユニオン2020年春闘セミナーが11月30日、ユニオン運動センター会議室(東京)で開催されました。
春闘セミナーは、第1位単位「非正規労働者の均衡・均等処遇」をテーマに中野麻美弁護士(派遣労働ネットワーク理事長)が講演。法的な根拠を把握して活用するという観点で臨み、団体交渉など労働現場で実践することが重要と締めくくりました。
第2単位では、全国ユニオン春闘方針が関口事務局長から提案され、続いて鈴木会長の問題提起がありました。「行動する春闘」を展開し、職場から社会的なうねりをつくろう。などのスローガンを掲げ、6つの春闘方針を確認、年末年始にかけて具体的な行動の計画と実践で春闘を勝利することが提起されました。
第3単位は、「クラウドワークが労働市場に与えた影響」と題して、ITF国際運輸労連)の浦田政策部長が講演。浦田氏は、ライドシェア社とタクシー業界の対立問題を中心に欧米の労働運動について、実際のストライキを打ち抜いている例をあげ、その成果と課題を話されました。
第4単位は、「関西生コン支部で起きていること」をテーマに、関生支部代表者から、セメント・生コン産業における関生支部の産別運動の歴史と成果を報告。運動が前進すると資本と権力が一体となった弾圧がかけらる。2018年から続いている権力弾圧の現状として、近畿4府県警の異常な手法、検察・裁判所が連携した産別運動つぶし・労働組合つぶしの実態が述べられました。セミナー参加者からの質疑を経たあと、参加者のみなさんからは「関生支部への弾圧は放っておけない。自分たちのことと捉えて共に闘う」と支援の声があがりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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労働組合つぶしの大弾圧を許さない元旦行動 PDF

ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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