滋賀県警弾圧事件(恐喝・恐喝未遂・威力業務妨害)

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が2月21日、大津地裁で開かれ、証人尋問が行われた。

まとめ、森弁護士

今日は、3人の証人でN建設というゼネコンが請け負ってS建設というところが施行したネッツトヨタ琵琶湖という新築工事の現場での威力業務妨害がひとつ。もうひとつは、前回から尋問していた東横イン電建という会社が草津の方でホテルの建設現場の威力業務妨害。ふたつの現場について午前中に最初に証言したのがAというN建設の積算課(見積もりをする部署)の人物。その次にN建設のネッツトヨタの現場監督であるBという人物。もう1人は東横インの現場に草津市から出向いた役人のCという人物の3人の尋問をした。

コンプライアンス啓蒙活動が威力業務妨害?

まず、最初のA氏については何を立証しようとしたのかと言うと、威力業務妨害というのは現場で工事の進行を阻害すれば妨害になるが、会社の中の積算にはあまり関係ない。彼等が立証したかったのは、コンプラをすることによってアウト(協同組合未加盟社)のF生コンからイン(協同組合加盟社)の大津協に変わったということを言いたかった。でもそれは威力業務妨害とは関係ない。恐喝や強要ならまだわかる。コンプラをすることによって生コンをアウトからインに変えるというのは、確かに目的はあるが問題は手段である。違法行為はダメだが逆に現場で違法行為があるからそれを指摘している。それが逆に違法だと言われている。

白黒の証拠写真には写っていないもの

2人目のB氏の尋問で明らかにしたかったのは、道路はかなり汚れており、また、重機が出入りしてこすった所のブロックも明らかに割れていた。それを「壊れているんじゃないですか?」と指摘しただけ。これを威力業務妨害と言われている。
それと道路は残念ながらみなさんに見てもらえなかったが私はカラーで出した証拠。出てきたのは白黒であった。白黒だったら汚れが分からない。そこで、カラーで出した証拠を裁判官と検察官に見てもらったら検察官は自分たちが見たものと違うことにびっくりしていた。道路が真っ白になっていたからだ。それを「汚れているのではないですか?」と指摘しただけ。それを威力業務妨害だと言われている。とんでもないこと。違法行為はどっちがしているのか。写真を見れば一目瞭然である。そのフルカラーの写真を本日の証拠で添付してもらえる。それで本日の尋問は大成功と言える。

汚水を流さないように指導した

職員はちゃんと指導していて、「道路課が指導しました」と報告をあげている。そこには、「これから汚水を流さないように注意指導します」と書いている。だから言っていることとやっていることが違う。矛盾している。残念ながらそこまでは言えなかったがこれからやっていく。

連帯労組は確かに産業政策運動としてインの生コンを使わせるという運動をやってきました。そうしなければ労働条件が良くならないから。そうするためには本来ストライキをしないといけないが労使関係がないためストライキができない。そのため違法行為を指摘するというコンプライアンス運動をはじめた。それが逆に違法と言われている。とんでもないことだ。やりすぎたらいけないかもしれないけれど、実際現場行ったら違法だらけなのだ。それを誰も言わなければそのままになってしまう。連帯労組が指摘するからちゃんと改善をしたり、掃除を行いキレイにする。
そんなことでこの裁判勝ち抜かなくてはならないと思っているので、そのためには弁護団だけでなく支援者の方の熱い眼差しが必要。これからもよろしくお願いします。

大阪府労働委員会で組合側の完全勝利命令!

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)
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