11.1全国労働者総決起集会・改憲阻止!1万人大行進

今こそ非正規化・民営化・外注化と闘おう!国鉄1047名解雇撤回!関西生コン労組弾圧を打ち破れ!闘う労働組合の全国ネットワークを!を掲げて「11.1全国労働者総決起集会・改憲阻止!1万人大行進」が11月1日、東京・日比谷野外音楽堂で開催されました。

「原点に返って新たな闘いに挑もう」

集会は、動労千葉・渡辺剛さんと自治労越谷市職員組合・斎藤千春さんの司会ではじまり、国鉄闘争全国運動よびかけ人・金元重さんは開会あいさつで、「国鉄闘争の新たな陣形をつくるために、3労組が築いた11月集会。階級的労働運動を守る闘いとした23年間の成果と課題を総括し、原点に返って新たな闘いに挑もう」と提起しました。

『3労組の発言(要旨)』

「団結を崩さず執念をもって闘えば必ず勝利する」

全国金属機械労働組合港合同・木下浩平執行委員は、「大阪都構想絶対反対の闘いを取り組んでいる。公務員労働組合つぶしを許さない闘いでは、公務員労働者と連帯して、橋下市長をたたき出した」。
「労働組合として闘うばかりではなく地域の闘いと結びつくことが、政権打倒を組織していく道だ。『改憲・戦争阻止!大行進』は無限の可能性を持っている。官民連帯、地域共闘で困難を乗り越えてきた。労働者は団結を崩さず執念をもって闘えば必ず勝利する。この闘いを前進させよう」

「弾圧粉砕、大衆行動で決着をつける」

関西地区生コン支部・武谷新吾書記次長は、関西生コン支部弾圧への支援に感謝の意を表したあと、「武委員長らを奪還し、組合員の解雇撤回など反撃の成果は、支援の広がりと闘う仲間の行動で得たもので、資本・権力の横暴を許さないことを実証した。無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、最終的には大衆行動で決着をつける」。
「関生支部は、産別の賃金・雇用・福祉を集団交渉で協定化し、生コン業界で働くすべての労働者に拡張適用させた。中小企業との一面共闘では、大企業の収奪と闘う体制を確立した。これらは、背景資本との闘い、労働現場ではストライキを展開した、大衆闘争の発展によって獲得したものだ。2018年7月からの権力弾圧の狙いは、関生型産別運動が全国に広がることを恐れた攻撃だ」。
「菅首相は、「政権に批判する役人は排除する」と公言し、特定秘密保護法や安保法制、共謀罪などに反対した日本学術会議の学者を排除。安倍前首相に勝る独裁を強め、戦争への道を突き進んでいる。菅政権は、自らの政策や法案に反対するものは徹底的に排除する意思を示しており、動労千葉、港合同、関生支部など、闘う労働組合やまっとうな声をあげる民衆への弾圧を継続する。しかし、この攻撃は新たな階級対立をつくり、新たな団結と闘いの条件を敵がつくっている。我々は、全国の闘う労働組合、闘う仲間と団結することで、闘いに勝利する法則をつかみ取ることが求められている」。
「いまこそチャンスだ。権力者は大衆の団結と怒りの行動を恐れている。『日本労働運動の再生・発展』をめざし、闘う労働組合が結集して先頭に立ち、ストライキをはじめ現場の行動を展開することで、大衆を犠牲にする政策を粉砕し、「改憲」「戦争する国」「労組なき社会」をめざす、菅政権を打倒することができる。勝利するまで共に闘おう」。

「国鉄分割・民営化攻撃に立ち向かい、改憲・戦争阻止に全力で取り組む」

国鉄千葉動力車労働組合・関道利執行委員長は「3労組は、中曽根政権の新自由主義攻撃に勝ち抜いた労働組合だ。日本労働運動の階級的労働運動の新たな姿勢を示し、労働者の利益、労働運動全体の前進という観点で、資本・権力と妥協なく闘ってきたことが3労組を結びつけた」。
「コロナ危機は労働者階級として歴史の前面に登場する条件を生み出している。エッセンシャルワーカーへの社会的注目と侮辱され続けてきた落差を多くの労働者が自覚した。その怒りが社会的な力となるまでもう一歩。解雇、大リストラ、倒産の嵐が吹き荒れようとしている。職場、地域、産別で闘いを開始しよう」。
「闘う労働組合の全国ネットワークを具体的な実践によって実現すること。関生弾圧粉砕の支援組織と、労働者の未来と労働運動の再生をかけた重要な戦略的闘いとして全国各地に組織すること。国鉄闘争の支援をお願いする。国鉄分割・民営化の大攻撃に、動労千葉は断固として立ち向かう。『改憲・戦争阻止!大行進運動』に全力で取り組む」。

「改憲・新自由主義攻撃と闘う」

東京・過労死を考える家族の会の中原のり子さんは「過労死をなくすためには、職場で労組の組織率を上げ、基本的人権を尊重させることが必要だ」。
憲法と人権の日弁連をめざず会・武内更一さんは「新自由主義は人々を分断することだ。我々弁護士も団結して、改憲・新自由主義攻撃と闘う」と連帯のあいさつをしました。

「関生型産別運動をあらゆる業種でつくることが弾圧を粉砕する」

関生弾圧粉砕で、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会共同代表・木下武男さんは、「関西生コンは産業別労働組合。ヨーロッパ並みの突出した高い労働条件を勝ち取っている。関西生コンを孤立させず、関生型の労働組合をあらゆる業種、職種でつくっていくことが関生弾圧への根本的な反撃だ」と提起しました。
関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会は「弾圧粉砕にむけて、労働者と市民が連帯して闘おう」と呼びかけました。
関生弾圧を考える神奈川の会・品川孝司さんは「関西生コンのようにストライキができる労働組合をつくり、その力で神奈川県内の米軍基地、自衛隊基地への闘いを強化して改憲を阻止する」と決意表明。

「国際連帯で闘う」

司会者が、韓国・民主労総ソウル地域本部からのメッセージを披露したあと、滞日・在日外国人労働者から「日本の労働者と連帯して、入管体制と闘う」と決意を表明しました。

「国鉄1047名解雇撤回闘争」

動労千葉争議団・中村仁さんは「動労千葉、動労総連合は解雇撤回・JR復帰を実現するために先頭に立って闘う」。動労総連合1047協議会・小玉忠憲さんは「国鉄を分割し民営化にした中曽根の国葬を弾劾」。動労総連合・九州委員長の羽廣憲さんは「解雇撤回闘争に勝利するまで闘う」。動労千葉顧問弁護団長/国鉄闘争全国運動よびかけ人・葉山岳夫さんは「中労委反動命令取消の闘いに東京地裁へ結集を」と、それぞれの闘争方針が示されました。

「JRの職場から組織拡大の成果」

動労千葉執行委員千葉運転区支部・関和幸さんと動労水戸委員長・木村郁夫さんは「来年3月のワンマン運転を阻止する闘いを」と闘争方針を示しました。動労千葉執行委員幕張支部・北村武さんは「労組の力に確信を持った1人の仲間が動労千葉に加入した」と組織拡大の報告がありました。

「フクシマから」

ふくしま共同診療所院長・布施幸彦さんは「福島第一原発の汚染水海洋投棄や原発再稼働を阻止する闘いに向けて3.11福島に結集を」と呼びかけました。
動労水戸書記長・照沼功さんは「放射線量が高いまま、常磐線を開通した矛盾に職場の仲間とともに闘う」と決意を表明。

「労働現場の闘い」

特別報告では、舟橋二和病院労働組合・飯田江美さんは「組合員との討議を通じて、7月10日にストライキを打ち抜いた」。闘うコンビニオーナー・松本実敏さんは「労働組合のために闘うのではなく、労働者や組合員のために闘う労働組合が必要だ」。日教組奈良市・増田順計さんは「市教委追求に団交で闘った。教員を増やす要求をストライキで闘う」と労働現場の闘争報告がされました。

「決意表明」

大阪市職員労働組合・赤田由行さんは「大阪都構想反対の声が、多くの地域からあがっている。絶対反対で闘ってきた成果があがりつつある」。多摩連帯ユニオン根岸病院分会・徳永健生さんは「医療を金もうけの道具にする14病院の独立行政法人化に阻止する」。自交総連SKさくら交通労働組合委員長・河野晃興さんは「休業補償を求める闘いのなかで10人の組合員が増えた。労組の団結が必要だ」と地域や職場の闘いが報告されました。

「第2部、改憲阻止!1万人大行進」

司会の泉陽会労働組合委員長・新井佳世子さん、東京西部ユニオン・丸太雅臣さんの開会あいさつで第2部が始まりました。
改憲阻止!大行進神奈川・野本三吉さん、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さん、8.6ヒロシマ大行動実行委員会事務局・宮原亮さん、とめよう戦争への道!百万人署名運動・東京北部連絡会代表・五条敦さん、横田・基地被害をなくす会・福本道夫さん、羽田新ルート絶対反対!大井町周辺住民の会代表・酒井洋明さん、沖大自治会委員長・赤嶺知晃さん、星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会議・星野暁子さん、全学連・田丸鴻一郎さん、裁判員制度はいらない!大運動・高山俊吉さんから、各団体のあいさつがありました。
国鉄西日本動力車労働組合委員長・大江照巳さんの「団結がんばろう」を集会参加者全員で唱和して集会はお開きとなりました。

「デモ行進」

日比谷野音から東電本社前、銀座、東京駅を通る2000人超のデモ行進では、右翼の妨害に便乗した警察による仲間の逮捕という弾圧がありましたが、横断幕、旗、幟がはためき、シュプレヒコールと太鼓などのリズムにあわせたデモ行進に、道行く人からの声援があがるなど、多いにアピールできました。

※不当に逮捕された仲間は、11月12日に釈放。仲間を奪還しました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 

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なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が12月10日発刊される。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
「労働組合は賃上げ要求だけしていればよい」といった声が聞こえてきます。しかし、一部の企業が賃上げを果たしても、業界全体が潤わなければ、生コン産業の未来はありません。
そのために私たちは産業別労組という枠組みで、常に広い視野を持って闘っているのです。誰かを犠牲にすることで生存が許される社会などごめんです。労働者も、中小企業もともに発展していきたい。生き続けたい。生コン業界で働くすべての人が、人間らしく生きることのできる社会、希望を持つことのできる社会、それこそが私たちの到達目標です。(本文より)
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