沖縄の人々の心を踏みにじる菅政権の行動を阻止しよう

「米軍辺野古新基地の建設は認められない」という意思を明確に示した沖縄の県民投票から、2月24日で2年が経ちました。

「自公政権は、県民投票の結果を無視」

1997年の名護市民投票の結果では、反対が過半数を占めましたが、当時の市長は受け入れを表明し辞任しました。
2009年の民主党政権では、普天間基地の移設を「最低でも県外」と掲げましたが、県外への移設は実現しませんでした。
そして2019年の県民投票では、反対票が7割を超えたにもかかわらず、自公政権はその結果を無視して埋立工事を続けています。

「遺骨もろとも土砂が掘り起こされる」

菅政権は、辺野古の海を埋め立てる土砂の調達先に、沖縄本島南部が含まれているという計画を沖縄県に出しました。
76年前の沖縄戦では、本土防衛の「捨て石」とされ、県民の4人に1人、約12万人が命を落としました。沖縄県は現在も約2800柱が地中に眠っていると推計していますが、なかでも沖縄本島南部は最大の激戦地でした。そうした遺骨もろとも土砂が掘り起こされ、基地の造成に使われる恐れが出てきたのです。

「『沖縄に寄り添う』はウソ」

国会で菅首相は、「配慮するよう業者に求める」と述べました。この答弁に沖縄県選出の赤嶺衆院議員は、「遺骨と土は同じ色になっていて、手にとって重さを比べないと区別できない」と説明。さらに、小渕元首相が遺骨収集に参加してきたことにも触れ、「かつての自民党政権は沖縄の歴史への最低限の認識があり、沖縄で絶対やってはいけないことの認識を持っていた。しかし安倍・菅政権には(それが)全く感じられない」と批判しました。
菅首相の「沖縄に寄り添う」との発言は「ウソ」だったということが、正反対の行動をする菅政権の実態で明らかとなった質疑です。

「脱法的行為を繰り返す自公政権」

当初の計画では土砂の7割は県外から搬入する予定でしが、沖縄県には「埋め立て用土砂の流入を規制する条例」があり、特定外来生物が含まれていないのかの調査や、防除策の届け出などが必要となります。
こうした手続きを避けようとして、調達先を変更したのではないかとの指摘も出ています。辺野古新基地建設の工事を進めるために脱法的な行為を繰り返してきた自公政権の考えそうなことです。

「国民的議論を求める陳情」

2年前の県民投票では、辺野古移設を含む安全保障の問題に関して、沖縄だけでなく全国へ議論が深まることをめざして、沖縄の市民グループ「新しい提案実行委員会」が県民投票の1ヵ月後、辺野古移設をめぐり「国民的議論を求める」との陳情を全国の市区町村と都道府県の計1788議会に送りました。
しかし、これまでに「意見書の可決」や趣旨は理解するとの「要旨採決」がされたのは、沖縄県内6、県外33の議会にとどまっています。私たち労働組合には、沖縄の市民グループに連帯して行動することが求められています。

「労働組合の行動で米軍基地を撤去しよう」

菅政権は、沖縄の民意を無視して辺野古新基地建設工事を強行し続けるばかりか、さらに沖縄の人々の心を踏みにじる行動に出ようとしています。
私たち労働組合には、菅政権の「アメリカの圧力と大企業の利益を優先する」新基地建設を許さず、沖縄をはじめすべての米軍基地を撤去する運動の強化が求められています。
闘う労働組合が先頭に立ち、街頭に出て、米軍基地がある地域の過酷な実態や事実を暴露し、莫大な税金が投入される米軍基地の経費負担や米軍辺野古新基地建設を中止に追い込むための行動を展開しましょう。
日本国内のすべての米軍基地を撤去する運動を強化するとともに、不平等条約である現行の日米安保条約を破棄して、アメリカと対等・平等な条約の締結を求めて行動しましょう。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
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なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
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そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

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