「コロナを使って改憲するな!自衛隊の侵略軍隊化阻止!舞鶴を軍都にさせない!」反戦デモ

「コロナを使って改憲するな!自衛隊の侵略軍隊化阻止!舞鶴を軍都にさせない!」をスローガンに掲げた「9.12反戦デモ」が9月12日、改憲・戦争阻止!大行進・関西の主催で、京都・三条大橋西側の河川敷で開催され、130人超の闘う労働者が結集しました。

労働者の力で戦争を絶対に阻止しよう!

改憲・戦争阻止!大行進・関西の冨山事務局長の司会で集会は開会。始めに、改憲・戦争阻止!大行進・関西の木下代表代行が基調報告を提起しました。
木下さんは、「報道では、9月15日から陸上自衛隊の全部隊を九州に結集させ、大規模な軍事演習を行うことが公表された。すでに、奄美、宮古、石垣島にはミサイル配備が進められており、本格的に戦争に向けた動きが加速している。改憲・戦争阻止!大行進は2018年3月21日に結成された。この日は、自民党大会で『改憲に取り組むときが来た』と宣言が発せられた日でもあった。以降、私たちはあらゆる改憲・戦争策動に真正面から立ち向かい、運動を拡大させてきた。そして本日、この秋から一気に始まっている戦争策動と対決し、本気で今の社会を変えるために集会を呼びかけた。その基調的意義を明らかにし、共に闘う決意を述べたい」と決意表明。
続いて、「菅政権を倒したのは私たちだ!」「コロナ危機を戦争で乗り切ろうとするやつらを許すな!」「労働者の力で戦争を絶対に阻止しよう!」などの基調を詳細にわたって提起しました。
最後に、「11月7日、東京・日比谷で行われる、全国労働者集会に総決起しよう」と訴えて、締めくくりました。

リレーアピール

リレーアピールでは、京都の相川さんから、「9.5舞鶴緊急行動の結集に感謝する。デモ行進をやり抜き大成功だった。舞鶴から戦争を止めると位置づけ、戦争反対の陣形をつくり反撃しよう」。
全学連の学生は、「7.23オリンピック粉砕闘争と8.6ヒロシマ闘争をやり抜き、菅を打倒した。戦争阻止の闘いを労働組合と共に闘う」。
改憲・戦争阻止!大行進・北摂の村山さんは、「9.26北摂集会と11.7集会の結集を呼びかける。戦後最大の関生弾圧は、自らにかけられた攻撃として徹底的に闘う。労組なき社会を団結で阻止し、粉砕しよう」。
八尾北医療センター労働組合の灰垣さんは、「中国への侵略戦争を差別、排外主義で煽り、戦争の危機が逼迫している。戦争反対の闘いを労働組合を軸に地域、職場で闘おう。8.8地域医療交流集会を勝ち取った。10月には大阪府に申し入れを行う。共に闘おう」。
関西生コン支部の武谷さんは、日頃の関生支部弾圧支援のお礼を述べた後「9月5日の舞鶴緊急行動は大成功だった。デモ行進を貫徹したことに誇りを持った。自公政権は、メディアを使い、台湾有事の可能性を報じさせて、軍事力の拡大を目論んでる。アメリカの戦争に日本を引きずり込む自公政権を許さず。改憲と戦争を阻止するために、共に闘おう。9.26北摂集会、11.7労働者集会の結集を呼びかける」とそれぞれの仲間が発言。京都の長岡さんから「舞鶴からカンパアピール」のあと、参加者全員の「団結がんばろう!」で集会はお開きとなりました。

京都市内にアピールできたデモ行進

デモ行進は、三条大橋西側の河川敷を出発し、河原町通り、三条通りを進み、解散地点の円山公園までのコースです。
130人超のデモ行進は、旗や幟がはためき、太鼓や鉦の軽快なリズムで、京都の市民にアピールすることができました。飛び入りの参加者も多数いました。
商店街では、和装の小物屋さんの女将さんが、ビラを受け取りその場で読みながらデモを眺めていました。若い人たちは、スマホで撮影したり、太鼓や鉦のリズムに合わせて踊っていたのが印象的でした。

こぼれ話

デモ行進の出発直前に、警察車両(先導車)の後ろのタイヤ横で、散歩中の子犬が排便。それに気分を害したのか、京都府警の警察官が、デモ隊リーダーに挑発行為。その警察官に対して、多くのデモ参加者が抗議をしてデモ隊リーダーに謝罪させたという一幕がありました。京都府警の異常な体質が垣間見えた出来事でした。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

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- お知らせ -          (10月1日更新)
10月7日、和歌山広域協事件の公判ですが、中止となりました。
お間違えのないようにお願いします。
次回の公判は、
10月28日 10:00~となります。
挑戦を受ける労働基本権保障――一審判決(大阪・京都)にみる産業別労働運動の無知・無理解 (検証・関西生コン事件1)(日本語) 単行本 – 2021/4/20
業者団体と警察・検察が一体となった組合弾圧=「関西生コン事件」がはじまって4年。
労働法研究者、自治体議員、弁護士の抗議声明が出され、労働委員会があいついで組合勝利の救済命令を下す一方、裁判所は産業別労働組合への無知・無理解から不当判決を出している。
あらためて「関西生コン事件」の本質、不当判決の問題点を明らかにする!
連帯ユニオン(著)、小谷野 毅(著)、熊沢 誠(著)、& 2 その他
発行・旬報社、定価800円+税

「関西生コン事件」がはじまってから4年目となります。
関生支部(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部)を標的として、大阪広域生コンクリート協同組合(大阪広域協組)が日々雇用組合員の就労拒否(400人以上)、正社員組合員の解雇、業界あげての団交拒否を開始したのが2018年1月。このあからさまな不当労働行為の尻馬に乗って、滋賀県警が半年後の2017年7~8月にかけて組合員と生コン業者ら10人を恐喝未遂容疑で逮捕しました。その後、大阪、京都、和歌山の三府県警が、2019年11月にかけて、じつに11の刑事事件を仕立てあげ、のべ89人もの組合員と事業者を逮捕。数え上げるとじつに計18回も逮捕劇がくりかえされ、のべ71人が起訴される事態に発展しました。いずれも、ストライキやビラまき、建設現場の法令違反を調査、申告するなどして公正な取引環境を実現するためのコンプライアンス活動、破産・倒産に対して雇用確保を求める工場占拠闘争など、あたりまえの労働組合活動が、恐喝未遂、恐喝、強要未遂、威力業務妨害といった刑事事件とされたものです。
業者団体と警察・検察が表裏一体となった組合弾圧、それが「関西生コン事件」です。
これに対し、歴代の労働法学会代表理事経験者を多数ふくむ78人の労働法学者が2019年12月、憲法28条の労働基本権保障や労働組合法の刑事免責を蹂躙する警察・検察、そしてそれを追認する裁判所を批判して「組合活動に対する信じがたい刑事弾圧を見過ごすことはできない」とする声明を公表しました。全国各地の120人超の自治体議員の抗議声明、弁護士130人の抗議声明なども出されます。また、自治労、日教組などの労働組合や市民団体がつくる平和フォーラムが母体となって「関西生コンを支援する会」が結成されたのをはじめ、各地で支援組織が2019~20年にかけてあいつぎ結成されます。「関西生コン事件」は関生支部だけの問題ではない、労働組合の権利そのものを脅かす事態だという認識が広がっています。
さらに、冒頭に述べた一連の解雇、就労拒否、団交拒否に対抗すべく関生支部が申し立てた20件近い不当労働行為事件において、大阪府労働委員会が2019年秋以降、あいつぎ組合勝利の救済命令を下しています。その数は命令・決定12件のうち10件(2021年4月現在。大半が中央労働委員会に再審査事件として係属)。団結権侵害を主導した大阪広域協組の責任が明確になってきました。
一方、11件の刑事事件はその後、各事件の分離、併合の結果、大阪、京都、和歌山、大津の四地裁において8つの裁判に整理され、審理がすすめられ、現在までに、大阪ストライキ二次事件(2020年10月)、加茂生コン第一事件(同年12月)、大阪ストライキ一次事件(2021年3月)の3つの一審判決が出されています。
これら判決は、労働委員会事件で出された勝利命令とは対照的に、いずれも労働組合運動に対する浅薄な理解と認識をもとに、大阪広域協組の約束違反や企業の不当労働行為を免罪する一方で、産業別労働組合としての関生支部の正当な活動を敵視するものとなっています。
そこで、この機会に、あらためて「関西生コン事件」とはなにか、また、これら不当判決の問題点はなにかを、労働組合運動にたずさわる活動家のみなさまをはじめ、弁護士、研究者、ジャーナリストのみなさまに一緒に考えていただくために、裁判や労働委員会に提出された研究者の鑑定意見書などを収録した『検証・「関西生コン事件」』を随時発刊することにしました。
控訴審において無罪判決を勝ち取るために努力するのはもちろんのことですが、不当判決を反面教師として、先達が築いてきた労働運動の諸権利を学び直し、新たな運動を創造していくことが私たちに求められていると考えます。本書がその手がかりとして活用されることを願ってやみません。
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