「IR・カジノを中止に！」JR弁天町駅、「藤原生コン運送闘争」阪急・茨木市駅での宣伝活動

「IR・カジノを中止に!」JR弁天町駅、「藤原生コン運送闘争」阪急・茨木市駅での宣伝活動

「大阪にカジノはいらない!」「IR事業・カジノ建設を中止・撤廃に追い込もう!」「IR・カジノに税金を使うな松井大阪市長!」を掲げ、連帯ユニオン関西地区生コン支部・大阪Bブロックは6月21日、JR弁天町駅前で、宣伝活動を展開。加えて、阪急・茨木市駅で、不当労働行為企業と労働委員会から認定された「藤原生コン運送社」を周知する情宣活動を展開しました。

「IR事業・カジノ建設を中止・撤廃に追い込もう!」

JR弁天町駅前の歩行者道路の広場では、ナニワ生コン分会長が右手にマイクを握り、左手には組合旗を掲げて、「当初、IR・カジノに税金は使わないと言っていた、松井大阪市長が発言をひるがえし、建設地の土壌問題に税金を投入することを決定した。これを許してはいけない」「コロナ禍のなか、医療体制の充実や保育所の充実、医療従事者やエッセンシャルワーカーのために税金を使うべき」「維新の会は、自公政権と同じの大企業優位政策をやめて、中小零細事業者とそこで働く労働者、市役所や保健所で働く非正規労働者が生活できる政策を行え」「住民投票を実施して、カジノ建設を住民に問え！」などを整然と訴えました。歩行者道路の広場では、「カジノ反対」の幟を掲げた大阪Aブロック組合員と武谷書記次長が駅前を通行する市民らにビラを配布しました。

「『フン!』『こんなんいらんわ!』」

大阪・市民交流会が作成した「大阪IR・カジノのダメすぎる2つのポイント」カラー刷りビラは、JR弁天町駅前を行き交う市民らが快く受け取ってくれました。
他方で、ビラを配布していた大阪Aブロック組合員に「フン!」と言って通り過ぎていきました。別の女性はビラを受け取ったあと「こんなんいらんわ!」と言って、武谷書記次長に突っ返してきました。今日は、維新の支持者が多かったのでしょうか。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、JR弁天町駅前を行き交う市民らに多いにアピールすることができました。ビラは24枚の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。

「阪急・茨木市駅での宣伝活動」

午後からは阪急・茨木市駅に移動し、「藤原生コン運送社」の労働組合法違反（不当労働行為）を周知する宣伝活動を展開しました。阪急・茨木市駅前の歩行者道路では、ナニワ生コン分会長が、右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、藤原生コン運送社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の組合つぶしが背景にあること、今年の3月に2度目の不当労働行為企業と認定されたこと、茨木市は適切な指導を行うべき、大阪にカジノはいらない、IR・カジノ事業を中止に追い込もうなどを整然と訴えました。横断幕を掲げた歩行者道路では、大阪Aブロック組合員と武谷書記次長が、通行中の市民らにビラを配布しました。

「特定の政党を支持しているのですか?」

阪急・茨木市駅南口の歩行者道路では、ナニワ生コン分会長の訴えを立ち止まって聴き入っていた女性や男性の姿が見られました。
関西地区生コン支部・機関紙部が作成してくれた「藤原生コン運送闘争ニュース」ビラは、阪急・茨木市駅前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。ビラを受け取った男性が「あなたたちは労働組合ですか、特定の政党を支持しているのですか?」と問いかけてきました。参院選が翌日に迫っていることから街頭宣伝に興味を持ったのでしょうか。20歳代の女性が、手を差し出してビラを受け取ってくれたのが印象的でした。
午後1時30分ころから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、阪急茨木市駅前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、34枚（カジノ反対ビラとセット）の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。

「大阪広域生コン協組の労働組合つぶしが背景にある」

ところが、藤原生コン運送社の経営陣は、現在においても、大阪府労働委員会の命令を履行しない態度をとり続けています。
大阪府に所在する生コン企業の100%近くが加盟する「大阪広域生コンクリート協同組合（大阪広域生コン協組）」が、2018年から始めた「労働組合つぶし」が背景にあります。
藤原生コン運送社と連帯・関生支部は、長年、円満な労使関係を築いており、労使が協力して展開する「生コン産業政策運動」を推進し、生コン価格や輸送運賃の適正化が実現したときには、労働組合が要求している「非正規の正規化など労働条件の改善」を約束していた企業でした。
ところが、大阪広域生コン協組の執行部から「労働組合つぶし」の協力を強くもとめられ、圧力をかけられた藤原生コン運送社の経営陣は、連帯・関生支部の組合員を解雇・雇い止めしたのです。
しかし、大阪広域生コン協組の労働組合つぶしが背景にあるとしても、大阪府労働委員会から不当労働行為が認定され、命令が出されたことについて、真摯に受けとめ、速やかに命令を履行することが、藤原生コン運送社の経営陣が「法律を遵守」し、「社会的な責任を果たす」ということなのです。

「団交拒否が認定された」

大阪府労働委員会は2022年3月26日、「藤原生コン運送社」を労働組合法違反の「不当労働行為企業」と認定し、関生支部が申し入れた団体交渉に応じなかったことを断罪しました。
さらに、大阪府労働委員会は「藤原生コン運送社」に対して、「当社が、貴組合が令和2年10月29日付け及び同年11月6日付けで申し入れた、同年2月26日付けの大阪府労働委員会の命令に基づく団体交渉に応じなかったことは、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条第2号に該当する不当労働行為であると認められました。今後このような行為を繰り返さないようにいたします。と記した文書を速やかに労働組合に提出しなければならい」との命令を出したのです。

「懲りない藤原生コン運送社」

藤原生コン運送社が、大阪府労働委員会から2020年10月に、労働組合法違反の不当労働行為企業と認定され、救済命令が出されているにもかかわらず、再度、不当労働行為企業と認定されるという悪質な企業であることが露呈しました。
関西地区生コン支部は、大阪広域生コン協組に所属している「不当労働行為企業」に対して、大阪府労働委員会の命令を履行させ、解雇・雇い止めを撤回させ勝利するまで闘います。