「関生弾圧粉砕!光榮・昌榮産業社の不当労働行為糾弾!神戸市は不当労働企業を放置するな!」6.24集会&デモ
「関生弾圧粉砕!光榮・昌榮産業社の不当労働行為糾弾!神戸市は不当労働企業を放置するな!」6.24集会&デモが6月24日、神戸市・みなとのもり公園で開催され、80人の闘う労働者らが結集しました。
「新体制の関生支部で、資本・権力の弾圧を粉砕する」
関生支部・武谷書記次長の開会宣言で集会はスタート。武谷書記次長は「戦争を許さない、改憲を許さないと声を上げ、行動すると弾圧される情勢。労働組合つぶしは戦争への道だ。労働委員会の命令が形骸化されるなど、1970年代の先輩たちの闘いの成果が後退させられている。本日の集会デモで、先輩たちの闘いの成果をよみがえらせよう」と提起しました。
関生支部・七牟禮副委員長から主催者あいさつ。七牟禮副委員長は「この間の関生支部弾圧への物心両面にわたる支援に心から感謝する。2018年から始まった関生弾圧は、多くの組合員を逮捕、勾留、起訴するなど関生を完全につぶすことが狙いだった。しかし、本集会に結集してくれた仲間をはじめ全国の仲間の支援により、関生はつぶされなかった。新体制の関生支部は、反転攻勢に挑み、大阪広域生コン協組の関生つぶし、それに便乗した警察、検察の権力弾圧を粉砕する。引き続きの支援をお願いする」とあいさつしました。
「行政命令を履行させ、仲間の就労を復活させるまで闘う決意だ」
続いて、関生支部・松村執行委員から闘争報告。神戸地域担当の松村執行委員は「本日の集会に結集した仲間のみなさんに感謝する。光榮・昌榮産業社は、労働委員会から不当労働行為と認定された。さらに労働委員会は誓約文の手交を命じたが、光榮・昌榮産業社は命令を履行しない態度をとり続けている。大阪広域生コン協組の関生つぶしが背景にあるが、行政命令を守らない光榮・昌榮産業社を許すことはできない。光榮・昌榮産業社が行政命令を履行し、雇い止めを撤回させ、日々雇用の仲間が元通りの就労ができるまで、闘う決意だ」と闘争報告と闘争方針を示しました。
「失った多くの仲間を取り戻し、完全勝利するまで闘う決意だ」
当該からの闘争報告。光榮・昌榮産業分会の分会長は、本集会に結集した仲間の支援に感謝を述べたあと「2017年12月のストライキ以降、大阪広域生コン協組と警察権力が一体となった大弾圧が始まった。2018年の初頭、大阪広域生コン協組が関生支部と決別を表明し、協組に加盟している生コン企業に対して、労働協約の破棄や日々雇用の仲間の就労を拒否するなどの攻撃をしかけてきた。その攻撃により、多くの仲間が関生を離れることを余儀なくされた。私の職場でも2019年には4人いた組合員の3人がやむなく脱退したが、私ひとりで闘っている。2020年6月、大阪労働委員会が光榮・昌榮産業社を不当労働行為と認定し、命令が出されたが、会社はこの命令を履行しない。労働組合法違反を続けている光榮・昌榮産業社が、神戸市役所の工事、すなわち公共工事に生コンを納入している。神戸市には、違法企業の公共事業参入について適切な指導を行ってもらいたい。現在、中央労働員会で係争中だが、仲間のみなさんの支援をもらい現場の運動で、失った多くの仲間を取り戻し、完全勝利するまで闘う決意だ」と闘争報告と決意が表明されました。
「双葉産業闘争に勝利するまで頑張る」
次に、双葉産業の分会長からの闘争報告。双葉産業分会長は「兵庫県加西市の双葉生コン・双葉産業のミキサードライバーだったが、賃金や労働条件の改善を求めて関生支部に加入した。組合結成当初、会社は弁護士を介入させるなど組合への嫌悪感を示していたが、団交を重ねるなか、事前協議合意約款や組合事務所の貸与に加えて労働条件の改善も進み、円満な労使関係つくられつつあった。ところが会社が大阪広域生コン協組に加入すると、事前協議合意約款も労働契約も無視して、解雇・雇い止めの通告をおこなってきた。大阪府労働委員会に救済申立をしたが棄却され、現在、中央労働委員会で争っている。大阪広域生コン協組の組合つぶしと権力弾圧の攻撃のさなか、関生支部の仲間の協力と支援をもらい闘っている。光榮・昌榮産業闘争の労働委員会勝利命令は、私の双葉産業闘争に力をもらった。光榮・昌榮産業闘争と共に双葉産業闘争に勝利するまで頑張る」と闘争報告と勝利するまで闘う決意が表明されました。
「連帯アピール」
本集会に参加している仲間からの連帯アピール。神戸市会議員のあわはら富夫さん、兵庫県会議員の北上あきひとさん、労働組合つぶしを許さない兵庫の会・武庫川ユニオン書記長の小西さん、全港湾神戸支部のうすい委員長からは、「労働委員会の命令を守らない企業に行政が指導するのは当たり前のことだ。不当労働行為企業は元請けだけでなく、下請けも公共事業に参入させない仕組みづくりに取り組む」「労働者の尊厳を守るために頑張る」「産別で闘う関生は、大弾圧を受けてきた。関生への弾圧をはね返す闘いをつくる」「沖縄平和行進に連帯して闘う関生と共に闘い弾圧を粉砕する」など、関生支部と共に闘う決意がアピールされました。
「兵庫ブロック長の力強い『団結がんばろう!』」
大石あき子さん、北上あきひとさん、関生を支援する東京の会からの集会メッセージを紹介したあと、関生支部・兵庫ブロック長の「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して集会はお開き。関生支部・荒川執行委員の行動提起後、デモ行進に挑みました。
デモ行進は、みなとのもり公園を出発し、国道43号線から歩道橋をわたり、フラワーロードを北に進み、神戸市役所を横切り、三宮交差点の手前で解散するコースです。
宣伝カーの先導で、横断幕を先頭に旗や幟がはためく80人のデモ隊に、沿道を行き交う市民や職員らに多いにアピールするデモ行進となりました。
神戸市役所の窓からは、デモ行進を眺めている職員の姿が見られたのが印象的でした。梅雨時の蒸し暑いさなか、本日の集会デモに結集してくれた多くの仲間のみなさんに感謝します。本当にありがとうございました。
関西地区生コン支部は、大阪広域生コン協組の関生つぶし、それに便乗する警察・検察の権力弾圧を粉砕し、光榮・昌榮産業闘争、双葉産業闘争をはじめ、すべての争議職場に勝利するまで闘います。引き続きのご支援をお願いします。
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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