団結すれば勝てる!関西生コン労組交流集会

「団結すれば勝てる!関西生コン労組交流集会」(主催・関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会)が11月23日、東京・舟渡ホールで開催され、80人の闘う仲間が結集しました。

「不屈に闘う労働組合をつくろう!」

東京中部ユニオン・原委員長の司会で集会が開始。原委員長は「時代状況は、戦争に近づいている。物価の上昇で労働者の環境は厳しいなか、労働組合の力が問われている。職場に労働組合があれば、声を上げることができる。関生弾圧をはじめ労働組合つぶしを粉砕しよう!」と開会宣言。
関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・山口代表から主催者あいさつ。山口代表は「東京の会が新体制となって初めての集会だ。鈴コン分会を中心に、東京に生コン産別運動をつくろう!そして関生弾圧を粉砕しよう!世界戦争に発展するかもしれない戦争情勢のなか、労働組合が反戦闘争、職場闘争を闘っていくことが重要だ。関生支部や動労千葉のように不屈に闘う労働組合をつくることを本集会で確認しよう!」と提起しました。

 

「関生支部とともに、弾圧粉砕に向けて全力で闘おう!」

動労千葉・関委員長から連帯のあいさつ。関委員長は、11.6労働者決起集会の成功を結集した仲間に感謝の意を述べ、先日の動労千葉4名の訪韓を報告したあと「関生支部には、当たり前の労働運動を『犯罪』としてでっち上げて、次々と逮捕、起訴するという戦後最大の労組弾圧がかけらている。湯川委員長には『求刑8年』という実刑を狙う攻撃がかけられ、来年3月に判決が出されようとしている。湯川委員長を実刑にして関生支部をつぶそうという攻撃を許すことはできない。実刑攻撃を、東京の会をはじめ全国の仲間の力で粉砕しよう!」と行動を提起しました。そして、JRの「労組なき社会」化攻撃など労働組合破壊攻撃に触れ、「JRの鉄道部門4千人削減やローカル線の廃線化は、労働者の権利を解体し、地域社会を切り捨て、戦争国家に突き進む攻撃だ。この攻撃を許すわけにいかない」と訴えました。連合会長の安倍国葬出席を厳しく糾弾し、最後に「激しい弾圧は新たな可能性も生み出している。ここに結集している仲間のように、関生支部大弾圧への危機感や怒りから、闘う仲間の結集が始まっている。関生支部の仲間とともに、弾圧粉砕に向けて全力で闘おう!」と提起しました。

「貨物連帯の歩みと物流ゼネスト闘争」

金元重さん(元千葉商科大学教授)講師の「貨物連帯の歩みと物流ゼネスト闘争-韓国の運輸労働者の闘いから学ぶ」と題した講演。
金さんは「①いま、なぜ貨物連帯のストライキに注目するのか。②安全運賃制存続をめぐる5ヶ月ぶりの11.24ゼネスト。③貨物連帯ストライキの威力と社会的共感・支持。④関生支部の民主労総・建設労組との国際交流・連帯・⑤貨物連帯の結成と2003年5月の物流ゼネスト。⑥2022年6月のストライキ」などを詳細に記したレジメを基に講演しました。最後に、金さんは「『物流ストライキを真綿のハンマー』にしないために、貨物連帯の物流ゼネストに対する鉄道労組の代替拒否連帯スト。民主労総のゼネスト戦略と各産別のゼネスト戦略の結合。全国的・同時的・多発的・連続ストライキが求められる」と行動を提起して講演を終えました。

「労働組合つぶしは戦争への道だ!」

東京北部ユニオンの代表者からのカンパアピールに続いて、関生支部から3人の発言。武谷書記次長は、日頃の関生支部弾圧への物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと「この1年間、関西労組交流センターの仲間と共に闘い抜いた。港合同や関西合同労組など複数が連ねる『不当労働行為企業の公共事業参入について』と題する申入れで、東大阪市は「大阪府労働委員会から不当労働行為が認定されると一定期間の入札参加を停止する」との公文書を発出するという成果をあげた。7月6日からは、大阪広域生コン協組の新たな攻撃、高槻生コン闘争が開始された。2018年からの弾圧で、関生支部はつぶされず、昨年10月からの新体制により、反転攻勢に挑み、復権しつつある関生支部をつぶすことを狙った攻撃だ。関西労組交流センターをはじめとする支援者との共同行動で反撃に転じている。関生支部の産別運動のひとつである、コンプライアンス活動を「恐喝」などとした刑事事件では、9月13日の滋賀・大津地裁公判の論告求刑で、湯川委員長の懲役8年をはじめ、4年6月、4年、3年6月、2年6月、1年6月など、検察側が求刑した。この事件の判決は来年の3月。不当な求刑を粉砕し、無罪判決を勝ち取るための行動を実践する。大阪広域生コン協組の組合つぶし、それに便乗した警察・検察による権力弾圧は、最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」と闘争報告と今後の闘争方針を示したあと、「労働組合つぶしは、戦争への道!すべての労働組合つぶしを闘う労働組合の団結と行動で粉砕しよう!憲法改悪、軍事費増額、核ミサイル配備の軍拡で、戦争ができる国づくりを進める、岸田政権を打倒するために、闘う労働組合が先頭に立ち、行動しよう!」と訴えました。

「諦めずに闘う!仲間と共に闘っていくことを宣言する!」

赤川執行委員は、日経連会長の大槻文平が関生支部の運動を箱根の山を越えさせないと言って、大弾圧が始まったことに触れてから「逮捕、勾留はおろか資本の手先となった暴力団によって命を奪われた先輩たちが築き上げてきた誇りある関生支部。どんな攻撃にも屈せず、今もなお戦後最大の労組弾圧をかけられていても、絶対にあきらめない。そして、大槻文平が恐れた産別運動を箱根の山を越え、全国に広げる闘いに立つ。勝利するまで闘う決意だ」と労働組合つぶしの弾圧に勝利するまで闘う決意を表明。「戦争情勢のなか、物価が高騰しているが、労働者の賃金は上がっていない。岸田政権は、『金持ちの政治』で金持ちが優遇される政策を進めている。一部特権階級のための政治を粉砕し、改憲と戦争を阻止し、労働者が安全に暮らせていける社会をつくるために、闘う労働組合の団結と行動が必要だ」と話しました。最後に、赤川執行委員は「関生支部は、どんなに雨が降ろうととも、どんなに嵐が吹き付けようとも、諦めずに闘っていく。仲間の皆さんと共に闘っていくことをここに宣言する」と締めくくりました。

「仲間と共に闘い、ひっくり返したる!」

大浜資材分会の分会長は「2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生つぶし、それと連携して警察・検察による権力弾圧によって、多くの仲間が逮捕・起訴され、仕事を干されるなどして、生活のために、泣く泣く組合を離れていった仲間たちを忘れることはできない。そのさなか、私が在籍している生コン工場の経営者から『もう、組合を通さずに、直接、話してもらえば聞くよ』と言われるなど、組合脱退勧奨に近い話しをされた。しかし、私は即座に『大丈夫です。これからも組合を通して話しをしますので』と応えたあと、嫌みも込めて『お気遣いありがとうございます』と言ってやった。その後、私が在籍している生コン工場は、大阪広域生コン協組の嫌がらせもあり、生コンの出荷量が10分の1にまで減らされた。この出荷減が2年ほど続いたので、同僚の赤川氏と『やばいな、このままやったら会社コケてまうで』と話したこともあった。しかし、『関生に残って踏んばっている仲間と、何十年かかるかはわからんけど、ひっくり返したるで!』と赤川氏と顔を見合わせた。すると相方の赤川氏も『もちろんや!』と即座に返事が返ってきたときのことを、今でも鮮明に覚えている」と職場の闘争を報告。「私は、組合歴は浅いが、良いときもあれば悪いときもあるわけで、人生と同じだ。今後も全国の仲間に支えてもらって立たされていることに感謝を忘れず、大阪広域生コン協組の関生つぶし、それと連携する警察・検察による権力弾圧を必ず、ひっくり返したる!という志を持ち、仲間と共に闘う」と決意を表明しました。

「関生弾圧粉砕1共に闘う!」

集会参加者からの発言では、東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の吉本さん、タクシー労働者、板橋区の労働者が、職場の闘争報告と今後の闘争方針を示し、関生弾圧粉砕に向けて共に闘う決意を表明しました。

「湯川委員長の求刑8年・実刑攻撃粉砕に向けて全力で闘おう!」

東京北部ユニオン・大石さんが関生支部に、東京の会からの檄布とカンパが贈呈されました。日本機械労働組合・書記長が集会まとめ。書記長は「本集会では、関生の仲間から元気をもらった。湯川委員長の求刑8年・実刑攻撃粉砕に向けて全力で闘おう!」と行動提起。最後に、「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和してお開きとなりました。
関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会をはじめ関東の仲間の皆さんのご支援、ご協力に感謝します。関生支部は産業別労働運動の復権をめざして全力で闘います。引き続きのご支援をお願いします。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

お問い合わせはコチラ ココをクリック

関西生コン事件ニュース No.81  ココをクリック   
関西生コン事件ニュース No.80  ココをクリック    
2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
ココをクリック
関連記事 ココをクリック

賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

amazonで購入できます。 ココをクリック