週間金曜日5/17、1232号に『特集 公安警察の闇』と題し、関生支部の弾圧記事が記載されています。
労組の破壊を狙う『特高型弾圧』が始まった

大阪府警と滋賀県警による組合つぶしが、猛威をふるっている。政治的意図を露骨にし、通常の営業活動を「犯罪」として関生労組に対する長期に及ぶ逮捕・再逮捕を繰り返すやり方は、戦前・戦中の特高警察そのものだ。成澤宗男

64人が逮捕された関生労組らへの攻撃

生コンクリート産業や、その関連産業で働く組合員で組織する全日建関西地区生コン支部(関生労組。大阪市)は昨年の7月以降、滋賀県警組織犯罪対策課と大阪府警警備部(公安)から4件もの事件(図参照)で関係箇所も含め百数十カ所に及ぶ捜索を受け、協同組合関係者も含めると計64人が逮捕された。このうち、50人が起訴(いずれも5月14日現在)。しかも8人がまだ勾留中で、実に9ヶ月近い長期勾留を強いられている逮捕者もいる。
同労組弁護団の永嶋靖久弁護士は、「滋賀県警と大阪府警のやり方はこれまでのレベルを超え、前代未聞です。『ここまでやるか』と思うくらい、明らかに時代を画する労組つぶしを狙った弾圧が始まっている」と言う。
「あまりに弾圧の規模が大きく、弁護団も全体像を掌握し切れていないほど。確実に言えるのはこんなことがまかり通ったら、労働運動はおろか、憲法で保障された権利が剥奪され、今後あらゆる社会運動が警察と検察によってつぶされかねません」。

滋賀県東部の生コン企業5社が加盟する湖東生コン協同組合(湖東協。東近江市)の副理事長と組合加盟社の営業部長が、準大手ゼネコン・フジタの生コンクリートを契約している藤田商事の大阪支店を訪ねたのは、2017年3月10日のこと。
2人は支店長と他の社員に対し、フジタが東近江市で施行している清涼飲料水工場に触れ、湖東協が販売する生コンクリートは、当時フジタが購入していた協同組合非加盟社の製品よりも「品質の『安心、安全』と供給の『安定』という点でメリットがある」と売り込んだ。
だがこの営業活動を口実にして翌18年7月18日、滋賀県警組織犯罪対策課が「恐喝未遂」だとして、藤田商事を訪れた2人と、湖東協の理事ら2人の合計4人を逮捕。さらに8月9日、理事長ら湖東協関係者2人と、関生労組の執行委員計3人が逮捕された。8月28日には、関生労組の武建一委員長と湯川裕司副委員長、執行委員の計3人にも逮捕が及んだ。

…つづく

関西生コン弾圧事件ニュース NO.5PDF
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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第3次集約 5月末日(6月中旬提出)
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〒111-0051
東京都台東区蔵前3-6-7 蔵前イセキビル4F
全日本建設運輸連帯労働組合中央本部
●電話番号:03-5820-0868

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連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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