「『関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会』結成総会、130名が結集」
「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」結成総会が6月29日、愛知県名古屋市の労働会館で開催され、130名の参加者が結集しました。
「関西生コン労組つぶし弾圧を許さない東海の会」結成!
Kさん(女性)の司会進行で始まり、よびかけ人の中谷雄二弁護士は、「日本の社会は危険な状況になっている。関生の弾圧は戦前の弾圧、まさにファシズムの到来であり、これを許すことはできない」と問題提起し、結成集会の主旨と経緯を「関西生コン労組つぶし弾圧であるこの問題は、労働組合の路線や系統の違いを超えた、労働者の権利と市民の自由に関わる重大な問題であり、この刑事弾圧を見過ごすことは他の労働組合運動はもちろん、さまざまな市民運動・住民運動にも波及すると考えている。関西生コン支部に対する刑事弾圧に対し、『労働組合つぶしの刑事弾圧を許さない』という声を全国各地からあげることがいまこそ急務である。私たちは、このような立場から東海地方において、関西生コン支部に対する刑事弾圧に反対する支援組織として、『関西生コン労組つぶし弾圧を許さない東海の会』を結成する」と述べられました。
単なる労働組合弾圧と見過ごせない
次に、全日建連帯労組中央本部・小谷野書記長から、関生支部への刑事弾圧の実態として、「滋賀県警・組織犯罪対策課による逮捕した組合員への労組脱退を強要する取り調べの実態、完全黙秘で闘う組合員の家族へのいやがらせなどの異常な行為。また、6月19日の京都府警の弾圧は、労働組合に加入してアルバイトから正社員化の要求をしたことが強要・恐喝未遂事件とされている。勾留理由開示公判で裁判官は、憲法28条と労働組合法を知らないと発言した」などの報告がされました。
小谷野書記長は「この間の関生支部への弾圧は、単なる労組弾圧と見過ごすのではなく、基本的人権を守る闘い、憲法を守る闘い、すなわち主権者である我々が問題意識を持って闘うことが重要である」と問題提起しました。
物心両面の支援に感謝 関生支部 武谷書記次長
続いて、当該の関生支部・武谷書記次長から、「この間の関生支部への権力弾圧に対して、物心両面のご支援をいただいたことに感謝します。みなさんのご支援ご協力のおかげで昨日、今日と長期勾留されていた仲間2人が保釈されました。関生支部は、不当に勾留されている残りの11人の仲間を取り戻し、権力弾圧を粉砕するまで闘います。今後ともご支援ご協力をお願いします。特に、カンパのご協力をお願いします」と訴えがありました。
記念講演では、「関西生コン労組の弾圧実態とその市民運動への影響~現地調査を踏まえて見えてきた共謀罪型弾圧の手法」と題して、秘密保護法対策弁団事務局長・小川隆太郎弁護士の講演がありました。
記念講演 小川隆太郎弁護士(秘密保護法対策弁団事務局長)
小川弁護士は、大阪地裁の公判を傍聴し、刑事事件の現場の現地調査をおこなったうえ、「関生支部に対する弾圧事件、事件性すら疑わしい、追加逮捕の可能性を残すことによる萎縮効果、リーダーを一度捕まえたら出てこさせないことでの組織・運動破壊、組合に所属していること自体を問題視する取り調べ、分離・脱退工作、関生支部刑事弾圧事件の性質、関生支部はどのような労働組合か、発端となった「約束事項」、コンプライアンス活動とは?」などを、パワーポイントを使い具体的な説明と本質を丁寧でわかりやすい講義をおこなっていただきました。
また、小川弁護士の「組合員らに対する自由の拘束は労働組合活動に対する抑圧であり、差別的拘禁に当たる。組合員らに対する自由の拘束が長期に及び、罪証を隠滅する恐れがあるとして保釈が認められず恣意的な拘禁に該当する」との解説が印象的でした。今回は、時間の制約があり、割愛したところもあったと思います。小川弁護士には、次回、講義と質疑応答を含めて、2時間くらいの講演をお願いしたいところです。
休憩後、第2部の結成総会議案審議に入りました。議案の提案に対して参加者のみなさんからは、多くの意見が出されました。参加者のみなさんの前向きで建設的な意見や提案に、私たちは学ぶべきことが多くありました。
総会終了後、参加者のみなさんからの多額のカンパが、共同代表のI教授(女性)から関生支部・武谷書記次長に贈られました。「参加者のみなさん本当にありがとうございます。カンパは、保釈金や無罪を勝ち取るための裁判費用に使わせていただきます」と武谷書記次長はお礼を述べました。
第3部は懇親会です。懇親会に参加したみなさんのひとり一人のレベルの高い発言や報告を聞いて、大いに学ぶことができました。労働運動だけではない、みなさんの様々な運動や闘いに敬意を表します。
東海の会のみなさんには、元気と勇気をいただいたことに感謝します。特に、日進市のMさんには感謝の言葉しかありません。関生支部は勝利するまで闘うことを表明します。みなさんと共に闘うことをお誓いします。
東海の会総会声明 PDF
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「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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