尼崎事故15ヵ年、安全を無視した利益優先のJR弾劾

JR尼崎(福知山線線)脱線事故が2005年4月25日に発生してから、15年目を迎えました。
この事故は、JRが利益を優先するために、効率化を求め、安全な電車の運行を軽視したことによるものです。安全を無視して、スピードアップを運転士に強制し、運転士のミスを責め立てるJR西日本の労務支配が、この大惨事を引きおこしたのです。

「JR社は、事故の責任を運転士に押しつけた」

しかし、JR西日本の歴代社長は、事故の責任を一切認めようとせず、運転士になすりつけています。それどころか、慰霊施設を完成させたのを境に、駅ナカ戦略の「エキスパート」長谷川一明が社長に就任し、外注化・非正規化を一気に進めようと画策しています。

「新たな脱線事故が発生した」

そうした矢先、JR西日本管内(庄原市東城町)の芸備線で今年の3月9日、脱線事故が発生しました。安全確保に人や資金を使わず、不動産会社や大手ゼネコンと結託した駅前再開発で金儲け主義に奔走するJR社。
その本質は、外注化と非正規労働者化により責任を回避し、利益を優先することです。このようなJR社の姿勢が、この事故を引きおこしたのです。
鉄道輸送の安全対策は、現場の熟練労働者や労働組合の点検や補修が欠かせないのは必然です。JR社が進める外注化や非正規労働者化では、鉄道輸送の安全が確保されないことは、この間、多くの大企業による使い捨ての労働政策により、安全対策が疎かになっていることが物語っています。

「労組なき社会をめざす安倍政権」

大企業の利益を優先して、中小零細企業や労働者を切り捨てる安倍政権のもと、金儲け優先で安全な鉄道輸送を無視するJR社を弾劾し、安全な鉄道輸送と働きがいのある職場を求めて闘うことが、私たちに求められています。
安倍政権は、コロナ恐慌による大量解雇への民衆の怒りの拡大を恐れ、労組なき社会化攻撃によって、労働組合をつぶすことに全力をあげています。
安倍政権の労働組合つぶしは、闘う労働組合をいかに恐れているかを示しています。闘う労働組合が結集し、先頭に立ち、ストライキなど現場の行動を展開し、改憲・労働組合つぶしを進める安倍政権を打倒しましょう。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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労働組合やめろって警察にいわれたんだけどそれってどうなの(憲法28条があるのに…) 単行本 – 2020/3/6
連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
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警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
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