関生支部など労組連合会の12・12ゼネストは唐突に行われたものではない。自ら業界再建に汗をかき、業界側とも協議を尽くしたうえで行われたものであった。ゼネストの背景には期待する多くの労働者・中小業者の存在があったのである。
建交労関西支部、交通労連生コン産労は、自ら参加した昨年12月9日の労組連合会の運営会議で「ゼネストは妨害しない」という決議がなされていた事実を隠蔽し、連日、関生支部批判を行う。
大阪広域協組4人組の主張を代弁するかnoような彼らの論調の中には、労働者の要求実現を訴えるものは何一つない。

ゼネラルストライキは、なぜ行われたのか。労働者の賃金・労働条件の向上をもとめ、生コン輸送、バラセメント輸送の運賃引き上げを主張。関西生コン関連労組連合会の決断

かつてリューベあたり8,000円台で取引されるほど下落していた生コン価格が、関西地区生コン支部(関生支部)と業界の有志の音頭で始まった業界再建の機運の高まりで、いま回復基調に転じています。大阪広域生コンクリート協同組合(大阪広域協組)では、2014年7月から標準品価格を15,800円へと改定、さらに、2017年4月1日からは18,500円(標準品価格)と値上げに転じています。生コン会社は総じて価格上昇の恩恵を受けるという状況になったのでした。
それにもかかわらず、生コンの原材料のバラセメントの輸送運賃や生コンの輸送運賃は一向に上がる気配はなく、生コン輸送運賃の実勢価格については、大型車で4万2千円程度、中型車で3万5千円前後、小型車で3万2千円程度と20年前の運賃水準から比べても低い水準を推移しているといわれています。その一方で、コンクリートミキサー車や燃料の軽油などの価格が高騰し、車両維持にかかるコストも増大。そのため、バラセメント輸送会社や生コン輸送会社で働く労働者の賃金など労働条件が一向に改善しない状況が続いているのです。
そういった状況を鑑み、関西生コン関連労組連合会(当時は、関西地区生コン支部、全港湾大阪支部、近畿生コンクリート圧送労働組合のほか、建交労関西支部、交通労連生コン産業労働組合、UAゼンセン同盟など近畿生コン関連協議会の3労組も加盟していた)は2017年の春闘で、大阪兵庫生コン経営者会(経営者会)に運賃引き上げを重点課題として要求し、生コン輸送(大型車)の運賃について4千円の引き上げを約束しました。
バラセメント輸送運賃の改善については、バラセメント輸送会社が多数加入している近畿バラセメント協同組合(近バラ協)との間で春闘共同交渉を行い、トン当たり480円の引き上げを緊急課題とすることを確認したのです。
同時期、業界に携わる関係者などともバラセメント輸送運賃、生コン輸送運賃の値上げを進める合意もなされていました。
しかし、実際には、半年以上経っても運賃の引き上げがなされていなかったのです。

■ 近畿生コン輸送協同組合からの要請書

労組連合会の運営会議で輸送運賃引き上げのゼネラルストライキなど行動を確認。しかし、その情報は、その日のうちに、4人組に筒抜けになっていた。裏切り者の存在が見え隠れする

関西生コン関連労組連合会(労組連合会)は、昨年の秋口までにバラセメント輸送運賃、生コン輸送運賃の値上げ実現をめざし、粘り強く経営者会や近バラ協との協議を重ねたものの、同年12月6日、事実上の決裂に至り、労組連合会は12月9日の運営会議では、バラセメント輸送会社や生コン輸送会社で働く労働者の賃金・労働条件を引き上げるための行動として、すでに合意事項となっていた運引き上げを求めるゼネラルストライキなどの行動プランが議論され、建交労関西支部はゼネストには参加しないが行動は妨害はしない。交通労連生コン産業労働組合については旗腕章闘争に入る。そして、同運営会議の内容については、12月12日までは対外的に公表しないという労組間の約束が確認されました。
しかし、残念なことに12月9日の運営会議の内容は、その日のうちに大阪広域協組4人組に筒抜けになっていたのです。なお、その日の午後、建交労関西支部三役と大阪広域協組4人組は密会していたのでした。

※「-人の死までも関生叩きに利用する倒錯的な野合の実態 第七回 - 大阪広域協組4人組の下請けのごとく、ゼネストを威力業務妨害、組織犯罪と批判する建交労関西支部と生コン産労の愚行」へ続く