「被爆77周年」8.6ヒロシマ大集会
「改憲・大軍拡・核ミサイル配備の岸田政権打倒!核戦争阻止!」を掲げた「被爆77周年、8.6ヒロシマ大集会」が8月6日、広島県立総合体育館・小アリーナで開催され、420人超の闘う労働者が結集しました。連帯ユニオンからは、関西地区生コン支部が参加しました。
「仲間の熱いエネルギーを本日の集会デモに活かそう!」
司会の開会宣言に続いて、主催者から開会のあいさつ。8.6ヒロシマ大行動実行委員会・共同代表の室本けい子さんは「24年間、改憲・戦争阻止で闘ってきた。広島でサミットを開催させない。安倍の国葬を許さない。仲間の熱いエネルギーを本日の集会デモに活かそう!」とあいさつ。
被爆者・被爆2世の訴えでは、長崎の被爆者・NAZENナガサキからのメッセージを読み上げたあと、広島から被爆2世・共同代表・反戦被爆者の会の中島健さん、被爆2世・NAZENヒロシマよびかけ人の渡子健さんが、「広島に原爆が投下され数万人の命が奪われたこと」「現在も放射能の影響に健康が脅かされていること」「二度とこのような惨禍を繰り返してはならないと闘ってきたこと」を話し「核戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう!」と訴えました。
「国内外から多くのメッセージ」
本集会には、NAZENナガサキ、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会、ふくしま共同診療所、三里塚芝山連合空港反対同盟、星野文昭さんを取り戻そう!全国再審連絡会議、トルコ、アメリカ、韓国、ブラジルから国内の闘う仲間、海外の闘う仲間からメッセージが寄せられました。
「世界から核と戦争をなくしていく本物の反戦反核運動をつくりあげよう!」
8.6ヒロシマ大行動実行委員会・事務局長、広島連帯ユニオン委員長、被爆3世の宮原さんから基調が提起されました。宮原さんは「①核戦争情勢下での8.6。②労働者階級全体で勝ち取ってきたヒロシマ・ナガサキ闘争。③私たちに中国の労働者民衆と殺し合う理由はない。④労働運動の力で戦争阻止を。11.6全国労働者総決起集会へ⑤安倍国葬粉砕!原発再稼働阻止!汚染水海洋放出阻止!G7広島サミット粉砕!」などを詳細にわたって問題提起。最後に「今日の闘いを新たな出発点にして、自国政府の戦争と真っ向から闘い、核戦争を阻止し、世界から核と戦争をなくしていく本物の反戦反核運動をつくりあげよう!」と行動提起して基調提起を締めくくりました。
「首都は戒厳令下、安倍の国葬を粉砕しよう!」
3.11反原発福島行動実行委員会・椎名千恵子さん、沖縄コールセンター労働組合書記長の仲宗根光洋さんからは、現地の闘争報告と今後の闘争方針が示され、反戦反核運動に共に闘う決意が表明されました。
共同代表・動労西日本の大江委員長のカンパアピールのあと、安倍の国葬粉砕!改憲・戦争阻止!大行進の洞口朋子杉並区議会議員から「右翼の妨害を打ち破って集会デモを打ち抜いた。首都は戒厳令下だ。国葬は神格化として昔から使われてきたもの。安倍の国葬を許さず、しっかり闘おう」と行動が提起されました。
「現場の闘いを継続して、11月集会に結集を!」
闘う労働組合からは、関西地区生コン支部・赤川純執行委員からは、日頃の関生支部弾圧への支援のお礼と、関生は戦争と改憲を阻止するために先頭に立つことを表明。この間の闘争を報告し、資本と権力による関生つぶしをはね返し勝利するまで闘う決意が表明されました。最後に、赤川執行委員は「動労千葉、港合同、関西生コンが呼びかける11月労働者集会に全力で結集しよう」と呼びかけました。
動労千葉・関和幸副委員長は、JRの攻撃にストライキをはじめ行動で闘う方針と新たな戦争拒否宣言を発信し、世界戦争・核戦争を阻止する闘いに挑むことを提起し、「8.6の闘いで、安倍の国葬を粉砕しよう!」と訴えました。
広島教職員100人声明の代表者から現場闘争の報告。続いて、日教組奈良市の増田さんからは「『教え子を二度と戦争に送らない』ことの実践が重要だ。奈良では街頭に出ることを確認し、早速、奈良の中心街で集会デモを闘ってきた。また、本日の集会には、7人の子どもが参加している」と闘争報告。
広島労組交流センター自治体労働者部会の福井さんは「反戦平和の闘いを組合として取り組んだ」。愛媛県職員労働組合の中村委員長は「2日間の行動を通じて、反戦・反核の闘いをあらためて闘う決意を確認できた」。広島連帯ユニオン・草津病院支部からは「命より金儲けの医療を許さない。本来の医療を取り戻すために闘う」。広島大学学生自治会の代表者は「世界戦争が始まろうとしている情勢に、世界戦争・核戦争を止めるのは労働者と学生だ」と現場闘争の報告と今後の闘争方針が示されました。
「改憲・大軍拡・核ミサイル配備絶対反対のデモに打って出よう!」
共同代表・安芸太田町議会議員の大江厚子さんのまとめと行動提起。大江さんは「2日間の行動に全力投入した。本日、集まったみなさんに二度とヒロシマ・ナガサキを繰り返さない決意と目前の世界戦争を止め、自国政府の戦争政策をやめさせるために行動しよう!広島を利用して核戦争に突き進む岸田政権を打倒するために、改憲・大軍拡・核ミサイル配備絶対反対のデモに打って出よう!」とまとめと行動を提起しました。
「広島の市民らから注目を浴びたデモ行進」
参加者全員が「団結がんばろう!」を唱和して集会はお開き。デモ行進に挑みました。広島県立総合体育館・小アリーナを出発し、広島の幹線道路から広島本通り商店街を通る420人超のデモ行進に、沿道の市民や商店街の店員さん、買い物に来ている市民らに多いにアピールすることができました。女性や男性の若い人たちや外国人がスマホをかざしてデモ行進を撮影していました。最終地点の平和記念公園では、入場待ちをしていた市民らが、旗や幟がはためき、太鼓や鉦の軽快なリズムとコールのデモ隊に注目していたのが印象的でした。
デモ隊の仲間が全員、平和記念公園前に到着して集約集会。最後に「団結がんばろう!」を全員で唱和して本日の行動は幕を閉じました。
ウクライナ戦争反対!国際反戦闘争で世界戦争を止めよう!防衛費2倍化・日本全土への中距離核ミサイル配備絶対反対!台湾・中国・沖縄-東アジアを核の戦場にするな!岸田政権の改憲・中国への戦争を阻止しよう!すべての原発なくせ!汚染水海洋放出絶対反対!労働組合の団結と行動で、改憲・戦争を阻止しよう!
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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