京都事件第7回公判・京都地裁前抗議行動

 連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が9月8日、京都地裁で開かれました。公判前に、京都地裁前で抗議行動を展開、35人の仲間が結集しました。

「裁判所には公正な審理を求める」

京都地裁前抗議行動は、萱原執行委員の司会で開始。萱原執行委員が、この間の関生支部への権力弾圧の経過と刑事事件の裁判闘争を報告したあと、地裁前に結集した参加者全員で怒りのシュプレヒコール。
坂田副委員長からは、本日の行動に参加している支援者にお礼を述べたあと「京都事件の裁判も佳境に入った。生コン業者と生コン業界で働く労働者の労働組合が協力・共闘した産別運動の優位性が明らかになる。大企業の収奪を許さない闘い、一面共闘によって、セメントメーカーやゼネコンと対等な交渉、対等な取引ができる仕組みづくり、いわゆる協同組合運動によって適正な生コン価格が実現した。この生コン適正価格には、阪神淡路大震災で、粗悪な生コンを納入、打設したことが原因でコンクリート建造物が倒壊、崩壊したことを教訓にした生コンの品質、維持の費用が含まれている。もう一つは、労働組合と約束した、生コン業界で働く労働者の労働条件改善と輸送会社など出入り業者の運賃引き上げの費用が含まれている。ところが生コン業界は、労働組合との約束を反故にした。そして、ストライキやコンプライアンス活動については、労働組合が一方的に悪いなどと裏切った。弱者でもある中小企業が、権力から圧力をかけられたという背景もあるが、労働組合活動を犯罪にすることは、とうてい認められない。裁判所には公正な審理を強く求める」と訴えました。

「関生の裁判闘争に集中しよう!私たちは負けるわけにはいかない!」

支援共闘の仲間から連帯のあいさつ。勝手連・しがの稲村さんは「関生の裁判闘争に集中しよう!私たちは負けるわけにはいかない!建設現場における労働者の安全確保のためのコンプライアンス活動を犯罪とした大津地裁の公判が9月13日、論告求刑を迎える。当日は、公判後に集会とデモをおこなう。多くの仲間の結集を呼びかける」と行動の提起がありました。
関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会の代表者は「7月31日、東海の会4周年総会を開催し、大成功した。引き続き全力で支援する」と決意が表明されました。

「市民らから多いに注目を浴びた抗議行動」

最後に、萱原執行委員がリードする参加者全員のシュプレヒコールで、京都地裁前抗議行動を締めくくりました。
約30分の行動でしたが、旗や幟がはためく抗議行動は、裁判所前を行き交う会社員や市民らに注目を浴びました。
ビラは、75枚の配布でした。早朝からの行動に、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の仲間をはじめ、多くの仲間の結集に感謝します。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.79  ココをクリック   
関西生コン事件ニュース No.78  ココをクリック    
2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
ココをクリック
関連記事 ココをクリック

賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

amazonで購入できます。 ココをクリック