京都事件第14回公判・京都地裁前抗議行動

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が12月22日、京都地裁で開かれました。公判前に、28人の仲間が結集する京都地裁前で抗議行動を展開しました。

「労組弾圧を許さない!裁判所には公正な審理と判断を求める!」

京都地裁前抗議行動は、関生支部・平田執行委員が「労使が合意した解決金を恐喝としたデタラメな事件を許さない!本日の公判は、検察側の証人が終了し、弁護側から無罪の立証に入る。裁判所に公正な審理を求めることを共に声を上げていこう!」と開会宣言。当該労組の関生支部・福嶋執行委員は、日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べたあと、「関生弾圧の不当性を訴える。検察の言いなりになっている裁判所。三権分立の体をなしていない司法を糾弾する。無罪判決を勝ち取るために全力をつくす」と話しました。

 

 

「すべての労働者の生活改善を関生弾圧と共に闘おう!」

続いて、支援者からの連帯アピール。なかまユニオンの代表者は「雨が降ろうと怯むことなく関生支部への不当弾圧を、断固はね返す闘いをつくる!生活保護費の引き下げが報道されている。生活保護については、正しく理解されていないという問題があり、受けるべき人が受けていない現状がある。生活保護費を引き下げることを許してはいけない。物価が上昇しているなか、最低賃金の引き上げなどが労組の役割だ。すべての労働者の生活改善を関生弾圧と共に闘おう!」と共に闘う決意が表明されました。

 

「利益追求の関電や岸田に忖度した裁判所を許すことができない!」

若狭の反原発を考える会の代表者は「先日、美浜原発再稼働差止の仮処分が却下された。原発は大資本が儲かる装置だ。利益だけを追求する関電や岸田に忖度した判断をした裁判所を許すことができない。美浜原発は危険で脆い原発と言われている。反原発運動も関生弾圧も大資本が労組をつぶすのと構造は同じだ。反原発と関生弾圧を許さない闘いを共に闘おう!」と訴えました。

 

 

 

「憲法28条や労組法は、長い闘いによってつくられたものだ」

きょうとユニオンの代表者は、「裁判所に公正な審理を求める行動を続けている。加茂生コン事件の京都地裁判決は、耳を塞ぎ目を覆いたくなるような判決だった。大阪高裁では覆されたが、疑問がある。憲法28条や労組法は、長い闘いによってつくられたものだ。裁判所は、大津地検の検察官による組合脱退勧奨など、法を犯していることを理解して公正な審理を行うべきだ」と訴えました。

 

「本日は『労働組合法』が制定された記念日だ!」

勝手連しが・稲村さんは「本日、12月22日は『労働組合法』が制定された記念日だ。侵略戦争の反省に立って、労働組合を職場につくり、民主主義を確固たるもにすることを祝った日だ。憲法よりも前に制定された労組法を、裁判官は肝に銘じて正しい判決を出し、警察と検察を裁いていただくことを求める」と話しました。

「労組弾圧は、戦争宣言に等しいことだ」

関西合同労組の代表者は「関生弾圧は、憲法28条と労働組合法を無視したとんでもないものだ。安全関連3文書が閣議決定され、戦争ができる国への転換した。安倍が下準備し、その情勢で労組への弾圧が始まった。1945年12月に定められた労組法を無視する弾圧は、戦争すると宣言しているに等しいことだ。裁判所には、公正な審理と判断を強く求める」と訴えました。

「裁判官は、労組法を勉強しろ!」

平田執行委員が本日の行動のまとめを提起。最後に、平田執行委員のリードでシュプレヒコール。「裁判所は労組つぶしに加担するな!」「裁判所は警察・検察のいいなりになるな!」「裁判官は、労組法を勉強しろ!」「裁判所は公正な判断を行え!」などを参加者全員が怒りのコールで抗議行動を締めくくりました。
約30分の行動でしたが、旗や幟がはためく抗議行動は、裁判所前を行き交う会社員や市民らに注目を浴びました。
寒さが厳しくなってきたさなか、早朝からの行動に、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の仲間をはじめ、多くの仲間の結集に感謝します。

関西生コンニュース83号 更新しています

杉田水脈総務政務官が辞表提出

「LGBTには生産性がない」「チマ・チョゴリやアイヌの衣装のコスプレおばさん」など週刊誌やブログに掲載。また伊藤詩織さんを誹謗中傷し高等裁判所で賠償を言い渡されるなど国会内でも問題視されていた杉田水脈総務事務次官が12月27日辞表を提出しました。いつまでも適切な処分を下さない政府に対して日本軍「慰安婦」解決全国行動が、差別発言を認めず総務政務官に居座る杉田水脈議員について、12月24日抗議文を出しています。
岸田文雄内閣総理大臣、松本剛明総務大臣宛 抗議文 ココをクリック
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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