関西労組交流センター第33回定期総会

 関西労働組合交流センター第33回定期総会が1月15日、大阪市内で開催され、94人の闘う仲間が結集しました。

「労働者が生きるための闘いをつくろう!」

司会の大阪市労組交流センター・赤田さんが、「労働者が生きるための闘いをつくりあげよう」と開会宣言。大阪東部労組交流センターの東さんを議長に選出。東さんは「昨日の八尾北医療センター労組の旗開きでは、それぞれの団体が1年間の闘いが報告された。本日の総会では、活発な討論で新たな方針を確立し、実践しよう」とあいさつ。

「労組弾圧粉砕!岸田政権打倒!戦争阻止!に共に闘う」

来賓あいさつでは、港合同の中村委員長、全港湾大阪支部の小林委員長、関生支部の武谷書記次長、動労千葉の渡辺書記長、全国水平同盟の久原委員長、セブンイレブンオーナーの松本さんが、それぞれの闘いの報告と、労働組合弾圧粉砕、岸田政権打倒、戦争阻止に共に闘う決意などが話されました。

「22年が切りひらいた地平に確信を持ち、激動の23年へ総決起しよう!」

関生支部・湯川委員長からの総会メッセージを関西労組交流センター事務局の冨山さんが読み上げたあと、議案提起に入りました。
総括を関西労働組合交流センター・木下代表が提起。木下代表は「①戦時下、時代の転換点を闘争に次ぐ闘争で駆け抜けた2022年。②2022年の闘い。③安倍国葬反対闘争を全力で闘い抜く。④青年部と女性部運動の大前進を勝ち取った。⑤職場生産点にこだわって闘い抜いてきた力。⑥労働者としての時代認識を持ち、ねばり強く職場で訴えていくことの大事さ。⑦労組交流センターの闘いに確信を持とう」を項目ごとに提起。最後に「22年が切りひらいた地平に確信を持ち、激動の23年へ総決起しよう」と訴えました。

「戦争反対・岸田政権打倒の旗を高々と揚げ闘おう!」

続いて、情勢を関西労組交流センター・赤田事務局長が提起。赤田事務局長は「①戦争か革命かを決める2023年。②ウクライナ戦争はどこまでも泥沼化する。③中国侵略戦争が本当の狙い。④資本主義の危機が三度目の世界戦争に行き着こうとしている。⑤戦争国家への大転換に突撃を開始した岸田政権。⑥社会のすべてが戦争のために再編されようとしている。⑦1月通常国会が大焦点に。⑧戦争反対・岸田政権打倒の旗を高々と揚げ闘おう」を項目ごとに提起しました。

「高槻市議選挙に勝利しよう!」

方針を関西労組交流センター・深町代表が提起。深町代表は「①戦争・改憲絶対反対で闘おう!②三里塚・市東さんの土地強制収容阻止!③関西生コン弾圧許すな!④原発再稼働・汚染水海洋放出を許さない!⑤セクハラ・パワハラ解雇をぶっ飛ばせ!⑥高槻市議選挙に勝利しよう!」の方針を提起しました。

「高槻生コン闘争の現場映像を上映」

会計報告と会計監査報告が、関西労組交流センター会計の吉谷さんと会計監査の岡田さんから提起されたあと休憩をはさんで、ティワイケイ高槻生コン闘争の現場映像が上映されました。上映後、関生支部・武谷書記次長から、闘争の背景や本質、解説が話されました。

「多くの仲間が活発な討論を展開した」

高槻医療福祉労働組合・村山委員長の「高槻市議選に向けた」特別アピール。そして、質疑応答・討論に入りました。
関西合同労組、交流センター女性部、交流センター青年部準備会、南大阪交流センター、八尾北医療センター労組、大阪市交流センター、奈良交流センター、大阪東部交流センター、兵庫交流センター、婦人民主クラブ、東大阪交流センターの各代表者から意見が出され、活発な討論が展開されました。
討論後、木下代表から答弁と直近の闘いが提起されたあと、議案は満場一致で採択。役員の紹介のあと、総会決議「関生支部への大弾圧を打ち破り、闘う労働組合を甦らせるために闘う決議」「星野国賠と大坂裁判を一体で闘い、米日帝の中国侵略戦争阻止を先頭で闘う特別決議」が提案され、二つの決議は満場一致で採択されました。

「参加者全員の力強い『団結がんばろう!』」

議長解任後、争議支援のカンパが、関生支部、奈良市従解雇当該、全国水平同盟、セブンイレブン闘争、関西合同労組弾圧に贈呈されました。
赤田事務局長が総会のまとめ。赤田事務局長のリードで「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して、定期総会はお開きとなりました。
23春闘勝利!高槻市議選勝利!国鉄闘争勝利!労組つぶしの弾圧粉砕!戦争絶対阻止!改憲阻止!戦争国家づくりの岸田政権打倒!階級的労働運動を甦らせよう!

3月は3月2日に大津1次事件、3月6日には和歌山事件でそれぞれ判決が言い渡されます。判決を見据え、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない2・18全国アクション」を2月18日、13時30分より豊崎西公園で開催します。お時間のある方はぜひご参集ください。

 

 

 

 

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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