関生弾圧粉砕!2.18全国統一行動・東京の会アピール&デモ
「関西生コン労組つぶしの大弾圧粉砕!戦争・改憲阻止!」を掲げた「関生弾圧粉砕!2.18全国統一行動・東京の会アピール&デモ」が2月18日、東京・JR阿佐ヶ谷駅前広場で開催され、80人を超える闘う労働組合・市民が結集しました。
「関生弾圧を粉砕する行動に立ち上がろう!」
司会の女性労働組合員から「本日の関生弾圧を粉砕する全国統一行動リレーアピールは、大阪をはじめ神奈川、北海道、九州など、各地で闘われている。この東京でも史上最大の労働組合弾圧、関生弾圧を粉砕する行動に立ち上がろう!」と開会が宣言されました。
「湯川委員長への反動判決を許さない闘いを拡大させよう!」
関西生コン労働組合の弾圧を許さない会・山口代表から主催者挨拶。山口代表は「戦争へ向かう岸田政権に、労働組合が戦争反対で闘うと関生に見られる弾圧を加える。労働組合への不当な弾圧を許さない。東京の会は、関生への支援を通して、労働組合の階級制や労働者の権利を守り抜く。関生・湯川委員長への重刑攻撃を跳ね返し、反動判決を許さない闘いを拡大させよう! 23春闘をストライキを打ち抜き、勝利しよう!」と行動を提起しました。
「戦争阻止の闘いを関生は先頭に立って闘う!」
当該の関生支部の武谷書記次長は、結集した仲間に日頃の関生弾圧支援にお礼を述べ、直近の闘争を報告。「三里塚、市東さんの農地強奪、強制執行を糾弾する。市東さんの命がけの闘いに比べれば、関生弾圧はたいしたことではない。3月2日の大津地裁では実刑攻撃を粉砕し、無罪判決を勝ち取るために全力をつくす。たとえ、有罪判決だったとしても、勝利するまで闘う決意だ。労働組合潰しは戦争への道だ。戦争阻止の闘いを関生は先頭に立って闘う!」と決意を表明しました。
「湯川委員長の無罪判決を勝ち取ろう!」
続いて、リレーアピール。東京西部ユニオンの丸太副委員長は「闘わない労働組合が多くを占めているが、私たちには、関生支援の闘いがある。自己都合退職者への給付が2ヵ月間は受給できないことを見直させた。大津地裁判決では、湯川委員長の無罪判決を勝ち取ろう!そして、闘う労働組合を甦らそう!」。
「なぜ、関生が弾圧されるのか?」
千葉商工大学元教授の金元重さんは「なぜ、関生が弾圧されるのか?関生は、中小企業の生コン業者を協同組合に束ねて、独占資本のセメントメーカーや大企業のゼネコンの収奪に対して、適正な生コン価格を決定し、生コン業者が競争させない仕組みを実現してきたからだ。独占資本や大企業にささり込む産業別労働運動を嫌う大資本が、権力を使って関生を弾圧したのが背景と本質だ」。
「裁判官に『無罪判決を出すしかない』と決断させる世論形成づくりを!」
藤田弁護士は「関生弾圧の刑事事件は、正当な組合活動であることから裁判で無罪判決を獲得しなければならない。しかし、裁判闘争だけではだめだ。社会に広く訴えて、世論形成をつくりあげ、裁判官に『無罪判決を出すしかない』と決断させることだ」。
「5.28関生総決起集会では、関生女性組合員の発言に励まされた!」
東京労組交流センターの代表者は「ストライキを犯罪とする関生弾圧を糾弾する。労働組合は実力闘争で要求を実現するものだ。昨年の5.28関生総決起集会では、関生女性組合員の発言に励まされた。新自由主義が崩壊し、戦争への道を突き進む岸田政権を打倒しよう!」。
「23春闘は、ストライキとデモで闘い、賃上げを勝ち取ろう!」
東京中部ユニオンの代表者は「労働者のために闘っている関生。その関生を弾圧したことで、関生支援を掲げて闘う労働組合の結集が広がっていることに資本・権力は脅威を抱いている。23春闘は、ストライキとデモで闘い、賃上げを勝ち取ろう!」と、関生と共に闘い、労働組合が先頭に立って戦争を止め、23春闘に勝利するなどの発言がありました。
「戦争に突入した岸田政権を打倒する行動に立とう!」
関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・吉本事務局長が行動のまとめ。吉本事務局長は「本日は、大阪、神奈川、北海道、九州などでも関生弾圧粉砕!全国アクションが闘われている。過去には、労働組合を解体してして戦争に突入した歴史がある。戦争に突入した岸田政権を打倒する行動に立とう!」と行動を提起しました。
最後に、吉本事務局長のリードで「関生と共に闘おう! 団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して、デモ行進に挑みました。
「闘う労働組合の団結と行動で、階級的労働運動を甦らせよう!」
JR阿佐ヶ谷駅近くの公園から、駅前の繁華街、杉並区役所前を通るデモコース。旗や幟がはためき、太鼓のリズムと軽快なコールのデモ隊は、沿道を行き交う市民らから注目を浴びました。歩道に立ち止まってスマホでデモ行進を撮影する市民の姿や通行する自動車の中から手を振る市民らの姿が印象的でした。
最終地点の公園で、山口代表がリードする「団結ガンバロー!」を全員で唱和して、デモ行進を終えました。
関生をはじめすべての労働組合潰しの弾圧を粉砕しよう!労働組合つぶしは戦争への道!戦争国家に邁進する岸田政権を打倒しよう!闘う労働組合の団結と行動で、階級的労働運動を甦らせよう!
3月6日、和歌山広域協組に対して威力業務妨害・強要未遂を問われた裁判が大阪高等裁判所で行われた。大阪高裁は一審の判決を破棄し3名に無罪判決を言い渡した。裁判所は、それまでかたくなに認めようとしなかった産業別労働運動にまで言及。憲法28条で認められた団結権、労働組合法第1条、刑法35条をあげて違法性が阻却されるものであるとしている。
関西生コン事件ニュース85号 更新しています
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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