国鉄闘争全国運動7.17全国集会
「国鉄1047名解雇撤回!関西生コン支部弾圧粉砕!」を掲げた「国鉄闘争全国運動7.17全国集会」が7月17日、千葉市民会館大ホールで開催され、720人超の闘う労働者が結集しました。
「職場、地域で共同・協同することが重要だ」
司会の動労千葉・佐野書記次長、三浦半島地区教職員組合・恋田さんが開会宣言。佐野書記次長は「1047名解雇撤回を勝ち取る集会は17回目を迎えた。職場、地域から闘う総決起集会を共に闘おう!」と行動を提起しました。
主催者あいさつでは、国鉄闘争全国運動よびかけ人の伊藤晃さんが「JRは廃線化と労働の融合化を進めているが、矛盾が顕れいる。職場、地域で共同・協同することが重要だ。この社会をどうつくるかが問われている本日の集会でヒントを得て、11月集会に挑もう」と提起しました。
「反戦の闘いを始めよう!戦争への道を粉砕しよう!」
連帯あいさつでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東さんは「7.3集会の結集に感謝する。軍事空港絶対反対の闘いを、反対同盟は40数年、動労千葉や関生支部をはじめ労農連帯を支える仲間と共に闘ってきた。引き続き団結を深めて闘う」とあいさつ。
続いて、改憲・戦争阻止!大行進の洞口朋子さんは「戦争情勢のなか、8.9ヒロシマと9.23改憲・戦争阻止の闘いが重要だ。反戦の闘いを始めよう!国のウソを許さず、戦争への道を粉砕しよう!」と行動を提起しました。
「1047名解雇撤回闘争に勝利し、関生弾圧を粉砕しよう!」
11月集会呼びかけ3労組からは、関西地区生コン支部の武谷書記次長から、この間の関生支部弾圧への物心両面にわたる支援に感謝の意を表したあと「関生支部は、戦争と改憲を阻止するために、先頭に立って闘うことを表明する。資本側と岸田の骨太方針を忖度したセブンイレブン松本さん裁判の不当判決と関生弾圧と同様の労働組合つぶしの関西合同労組の仲間の不当判決を糾弾する」と述べ、5.28集会の成功、刑事・民事裁判闘争、労働現場での関西労組交流センターとの共同行動などの闘争を報告。高槻生コン闘争を重点争議として闘い、大阪広域生コン協組の組合つぶしを粉砕すると今後の闘争方針を示し、「大阪広域生コン協組の組合つぶし、それに便乗した警察・検察による権力弾圧は、最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」と支援を要請しました。
そして、港合同の仲間と共に、維新の会を打倒する決意を表明し、現場の労働者に見える具体的な行動を提起。最後に「今こそ、闘う労働組合が求められている。国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利し、関生弾圧を粉砕しよう。25年目を迎える11月集会に1万人の結集を勝ち取ろう」と訴えました。
「労働組合が戦争反対の最前線に出ることが重要だ」
港合同の木下執行委員は「25年目を迎える11月集会の決意をアピールする。2月、ウクライナ戦争が始まってから、春闘、夏季一時金闘争を全力で闘った。カジノ反対の闘いでは、住民投票条例請求の署名活動では、府議会に請求できる15万筆を上回る20万筆の署名を獲得した。戦争反対のアピールを地域で共闘の仲間と闘っている。昌一金属支部の夏季一時金闘争の現場行動では、関生の仲間が街宣車で駆けつけてくれた。会社の向かい側で建築工事をしていた、ダイワハウスの管理者たちが関生の街宣車を見て、色めき立っていた。このことが影響したのかどうかははわからないが、夏季一時金の交渉で会社側は前回の不誠実な回答を改め、誠実に回答してきた」とこの間の闘争を報告。そして、「関西では、毎月1回、反戦デモを闘うことが確認された。労働組合が戦争反対の最前線に出ることが重要だ。11月集会の成功に向けて共に闘おう」と締めくくりました。
「48時間のストライキを打ち抜いた」
動労千葉の渡辺書記長は、「2.13国鉄集会では、3労組アピールで11月集会の成功に向かう。JRの攻撃が速まるなか、動労千葉は、3月48時間のストライキを打ち抜いた。融合化は、少ない人員でまわす仕組みで、これを許すことはできない。」とJRの攻撃にストライキで立ち向かった闘争を報告。「『新戦争協力拒否宣言』と労働者の国際連帯で戦争を止めることができる」と闘争方針を示しました。最後に、渡辺書記長は「1047名解雇撤回は、正念場であり、あと一歩だ。国鉄闘争の勝利を確信して全力で闘う」と決意を表明しました。
「闘う労働組合を社会の全面に登場させよう」
JR在来線4割廃線を掲げた国家改造との闘いでは、動労千葉の関委員長から本集会の結集に感謝の意が表されたあと「①『国家改造』攻撃。②『デジタル化』で地方切り捨て。③ローカル線の全面廃線化。④戦争国家化と一体の攻撃。⑤起こっていることは分割・民営化-新自由主義の破たん・崩壊。⑥JR職場で開始された大攻撃。⑦闘いの呼びかけ」など多岐にわたり、詳細に分析した問題提起と具体的な闘争方針が示されました。そして、最後に、関委員長は「今こそ、国鉄分割・民営化以来、35年の闘いに決着をつけるときだ。今こそ、労働者の団結した力で新自由主義を終わらせるときだ。国鉄闘争に勝利し、関生弾圧を打ち破り、闘う労働組合を社会の全面に登場させよう。共に闘い、11月労働者集会に1万人を結集させましょう」と訴えました。
「闘いの報告と今後の方針」
続いて、内房線・外房線と地域を守る会の代表者、動労西日本の大江委員長、北海道の浅川さん、河野さんから現場の闘いの報告と今後の闘争方針が示されました。
「解雇を撤回させ、JRに復帰する!」
動労総連合青年部のカンパアピールのあと、国鉄1047名解雇撤回闘争からの報告。動労千葉の中村副委員長は「この間の支援、物販の協力に感謝する。35年間、職場復帰を求めて闘ってきた。JRは雇用する義務、団体交渉に応じる義務がある。解雇を撤回させ、JRに復帰する」と解雇撤回、原職復帰の決意を表明。
続いて、国鉄闘争全国呼びかけ人・弁護団の葉山弁護士から、裁判闘争の報告。そして、動労千葉を支援する会の代表者からは「全国署名」の取り組みが訴えられました。
「決意表明、『鉄道を戦争の軍事輸送に使わせない!』」
関西生コン労組を支援する千葉の会の代表者からは、「関生弾圧粉砕」の具体的な取り組みの報告と共に闘う決意が表明されされました。
動労千葉の佐藤副委員長は「鉄道を戦争の軍事輸送に使わせない」。東京労組交流センター医療福祉部会の荒井さんは、舟橋二和病院労組のストライキを報告して「医療福祉労働者の団結と行動で、戦争・改憲を止める」と行動を提起しました。
8.6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原さんからは「岸田政権を打倒しよう!8.6ヒロシマ大行動に結集を!」と呼びかけがありました。
「情報を共有し、獲得することが重要だ」
国鉄闘争呼びかけ人の金元重さんが本集会のまとめ。金元重さんは「昨日の討論会と本日の集会の2日間は充実したものとなった。会場は熱気にあふれている。この2日間の取り組みに参加して、私は空気が入っている。情報を共有し、獲得することが重要だ。本日の集会の成功をつないで、11月集会に結集し、勝利をめざして共に闘おう」と2日間の行動を総括しました。
「11.6労働者総決起集会に結集しよう!」
闘う労働組合の団結と行動で、国鉄1047名の解雇撤回、JR職場復帰を勝ち取ろう!関生弾圧をはじめ、多くの労働組合にかけられている弾圧を粉砕しよう!11.6労働者総決起集会に結集しよう!
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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