7.18セブンイレブン裁判報告集会

「東大阪に聳え立つ正義のレガシー=民衆の闘いの最後の砦。負けても負けても立ち上がり続ける」と題した「7.18セブンイレブン裁判報告集会」が7月18日、エル大阪で開催され、70人超の闘う労働者が結集しました。連帯ユニオンからは、関西地区生コン支部が参加しました。

「新たな闘いに挑む集会だ」

司会の関西合同労組の黒瀬委員長が開会宣言。黒瀬委員長は「セブンイレブン・松本オーナーの闘いに、多くのコンビニオーナーが共感し、時短営業など多くの成果をあげた。しかし、裁判では資本と岸田政権の骨太方針を忖度した不当判決が出された。本日は、この間の闘いを総括し、これからの闘いの方針を確認して、新たな闘いに挑む集会だ。松本オーナをはじめ全国のコンビニオーナーと共に闘おう」と提起しました。

 

「東大阪の店舗を守り続ける。それがレガシーだから」

セブンイレブン・松本オーナーから裁判闘争の報告。松本オーナーは、集会に結集した仲間に感謝を述べたあと、セブンイレブン本部が画策した松本オーナーへのクレームなどの事件づくり、メディアの注目を利用し、近寄ってきた記者がセブンイレブン本部と通じていたこと、最初の弁護士との顧問契約や口外禁止などの不審なこと、この間の裁判で価値店舗の設置費用3000万円と損害賠償1億円を請求されていることなどを具体的に、詳細にわたり報告しました。そして、松本オーナーは「セブンイレブン本部が難癖をつけてことなどは、社会を変えなければならないと思った。この闘いで私を成長させてくれたことには、セブンイレブンに感謝している」と話しました。最後に、松本オーナーは「すがすがしい気持ちになり、もう一度闘う決意だ。金と権力による理不尽なことを許さず、闘うべき。東大阪の店舗を守り続ける。それがレガシーだから」と新たな闘いの決意を表明して報告を締めくくりました。

「コンビニ闘争を、国鉄闘争、関西生コン支部のたたかいと並ぶ民衆の闘いの砦に」

関西合同労組の山口書記長から「闘いの方向性について」が提起されました。山口書記長は「①安倍射殺事件が示したこと-どういう時代に私たちは生き、闘っているか。②6.23判決をどう見るか?③闘いはここから-コンビニ・オーナーとコンビニ関連労働者の総反乱は確実にやってくる」などを事例と詳細に分析した内容をもとに問題提起しました。最後に、山口書記長は「コンビニ闘争を、国鉄闘争、関西生コン支部のたたかいと並ぶ民衆の闘いの砦に」と宣言して行動を提起しました。

「セブンイレブン資本に勝利するまで、松本オーナーと共に闘う」

大阪北部ユニオン・代表者のカンパアピールのあと、本集会に結集した仲間からの発言がありました。関西地区生コン支部の武谷書記次長、関西労組交流センターの木下代表、関西合同労組の田中副委員長、八尾北医療センター労組の灰垣書記長、泉州住民の会の中川さんから「コンビニを兵站として戦争に使わせない。セブンイレブン資本に勝利するまで、松本オーナーと共に闘う」などと松本オーナーと共に闘う決意が表明されました。

「控訴審に向けた緊急カンパを!」

黒瀬委員長から集会のまとめが提起され、セブンイレブン裁判の控訴審に向けた緊急カンパを訴えたあと、「団結頑張ろう!」を参加者全員が唱和して集会はお開きとなりました。
松本オーナーのセブンイレブン裁判控訴審に勝利しよう!労働組合の団結と行動で、戦争・改憲を止めよう!

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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関西生コン事件ニュース No.77  ココをクリック   
関西生コン事件ニュース No.76  ココをクリック    
2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

 

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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