ナニワ生コン社の不当労働行為糾弾!尼崎市は不当労働行為企業を放置するな!3.16集会&デモ

ナニワ生コン社の不当労働行為糾弾!尼崎市は不当労働行為企業を放置するな!3.16集会&デモ(主催、関生支部・大阪Aブロック)が3月16日、JR尼崎駅北ひろばで開催され、78人の闘う労働組合・市民が結集しました。

「裁判闘争だけでなく、日々の行動で勝利するまで闘う!」

司会の関生支部・赤川執行委員が開会宣言。赤川執行委員は「ナニワ生コン社の不当労働行為を糾弾し、不当解雇された仲間を職場に戻すための集会デモを貫徹しよう!」と行動を提起しました。
関生支部・湯川委員長の主催者挨拶。湯川委員長は、結集した仲間に関生弾圧へのお礼を述べたあと「関生支部と一面共闘してきたナニワ生コン社だったが、2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生潰しと権力弾圧によって、手のひらを返し対立することとなった。ナニワ社は、仲間を不当に解雇するなどして大阪広域生コン協組にアピールし、商売を広げてきた。労働委員会の命令を守らない会社にペナルティを与えず、正当な組合活動を制限する司法は企業側に寄り添い、労働組合を弾圧する。3月2日の大津地裁の不当判決を私たちがどう変えていくかが問われている。法廷闘争だけではなく、日々の運動、行動で勝利するまで闘う」と挨拶しました。

 

「闘争に勝利するまで闘う!」

当事者の関生支部・七牟禮副委員長からの闘争報告と闘争方針。七牟禮副委員長は、2017年のストライキ以降、大阪広域生コン協組からの圧力で労使関係が安定していたナニワ社が関生支部と対立関係に転じ、2人の組合員を懲戒解雇にしたこと。会社の懲戒解雇は労働委員会から不当労働行為、解雇無効と認定され組合員の職場復帰の命令が出されが、ナニワ社は労働委員会の命令を履行しない態度をとり続けていることなどを報告し、「ナニワ生コン闘争に勝利するまで闘う」と決意を表明しました。

 

「人権とビジネス、労働者への差別を許さない!」

ナニワ生コン分会長は、結集した仲間に感謝の意を表したあと「中労委闘争の勝利をめざして全力をつくしている。人権とビジネスの関係では、労働者側への差別がおこなわれている。労働者の権利を守り、労働組合潰しを跳ね返して勝利するまで闘う」と決意を表明しました。

「『尼崎市公共調達基本条例』の充実で違法企業を排除する」

集会に駆けつけてくれた仲間からの連帯アピール。つづき尼崎市議は「ナニワ生コン社をはじめ不当労働行為企業に尼崎市として何かできないかと模索してきた。以前に尼崎市で『公共調達基本条例』をつくった。材料供給に際して労働関連法に抵触した企業に注意喚起できる。この条例をさらに充実させ、社会規範に違反する企業を排除することをめざす。関生支部は産別運動で闘っており、コンプラ活動をささいなことに因縁つけなどと弾圧し、不当判決を出した大津地裁は、司法のあるべきスタンスが問われている。しかし、大阪高裁の無罪判決で少しづつ変化しており、反転攻勢で頑張ろう」。

「国際連帯、関生弾圧粉砕、岸田政権打倒!」

おおさかユニオンネットワーク・竹林さんは「集会前に雨が降ってきたが、一瞬だった。まさに関生を表している。3月2日の不当な実刑判決を糾弾する。しかし、3月6日の和歌山事件の無罪判決、ナニワ生コン事件では2度の不起訴と数々の不当労働行為認定と命令など、関生弾圧の構図が崩れてきている。関生の懸命な闘い、日本全国の支援がこじ開けた。23春闘の大手企業の満額回答は、連合と会社側が裏ですり合わせつているからだ。韓国では、厳しい弾圧に屈せず全力で闘っている民主労総。国際連帯、関生弾圧粉砕、岸田政権を打倒しよう」

「三里塚、不当逮捕・勾留されていた仲間を取り戻した」

関西労組交流センター・赤田事務局長は「湯川委員長への実刑攻撃を厳しく糾弾する。3月6日の高裁逆転無罪判決は攻撃の一環を崩した勝利であり、闘いを継続することで向こう側が動揺したもの。三里塚強制執行阻止の闘いで逮捕・勾留されていた3人の仲間は不起訴で釈放された。大阪市役所では研修制度などの闘いに勝利した。国は戦争に向かっており、闘う労働組合、労働者の力で新自由主義を終わらせ、戦争を止めよう」

「戦争と改憲を目論む岸田政権を打倒しよう!」

関生弁護団の友弘弁護士から寄せられた集会メッセージの紹介に続いて、関西ゼネラル支部・色見委員長から「関生弾圧粉砕を共に闘う」。近畿トラック支部・広瀬委員長から「労組弾圧には原則で闘い、戦争と改憲を目論む岸田政権を打倒しよう」などのアピールがありました。
関生支部・大阪Aブロック副ブロック長のリードで「団結ガンバロー!」を全員が唱和してデモ行進に挑みました。

「関生は勝利するまで全力で闘う!」

デモは、JR尼崎駅北ひろばから商業施設・キューズモールを一周して、北ひろばまで戻るコースです。
旗や幟がはためき、太鼓の軽快なリズムと元気いいデモコールのデモ行進は、駅や商業施設前を行き交う市民らから注目を浴びました。解散地点の北ひろばで、関生支部・洋一副委員長がリードする「23春闘勝利!団結ガンバロー!」を参加者全員の唱和でデモを締めくくりました。
本集会デモに駆けつけてくれた、仲間のみなさんに感謝します。関生支部は、労働組合潰しの弾圧に勝利するまで全力で闘います。引き続きのご支援をお願いします。

 

 

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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ー 公判予定 ー

4月19日  コンプライアンス二次事件 大津地裁 10:00~
5月11日     京都3事件                    京都地裁 10:00~

関西生コン事件ニュース No.88  ココをクリック3月29日発行 関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック 
関西生コン事件ニュース No.87  ココをクリック 
関西生コン事件ニュース No.86  ココをクリック   

2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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